リライトのレビュー・感想・評価
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二度と忘れられない初夏になる
美雪と友恵のクライマックスにかけての演技に強く惹かれました。
タイムリープものということで原作、シリーズと読んで公開を楽しみにしていましたが、ある意味裏切られたような感じで、原作通りの展開を望む人は少し物足りなさも感じるかもしれません。
また、脇を固めるクラスメイト、母親、編集部の二方と豪華で飽きません。まさに、私だけの物語だと思っていたのに、いつの間にか視点が変わりこれこれ!となりました。
ここはどうなのだろう?と気になる場面を回収するためもう一度見たくなる。もう一度見るとまた気になる点が出てくる。
未来人にジャニーズの若い子が出ていますが、映画初出演ということ。その“何も分からない”という不安さが現代にやってきて右往左往する未来人に何故かあてはまっていてよかった。
33通りの夏祭りみたいなと思いました。
違和感を覚えれば覚えるほど面白くなる良作
前半30分は使い古されたといってもいい
THE・タイムリープもの。
正直見ていて何も思わないレベルの展開。
しかしタイトルが出てからは様子が一変。
何かがおかしい。
ここにも違和感がある。あそこにも。
出てくるキャラが発するセリフの一つ一つ、
展開の一個一個が矛盾してくる。
話が進むごとに違和感は増し、
壮大な謎へと変貌していく。
『あれはどういうことだ?』という疑問に
ほぼ全て作中で答えを出してくれるので
見ていてとても満足しました。
全てのタイムリープ作品を裏切る予想外の話を作り、
キチンと風呂敷を畳めているのは素晴らしい。
懸念点としては橋本愛さんのキャスティング。
橋本愛さん自体は素晴らしかったが
あの美人にそのキャラ設定は流石に無理がある。
あと倉悠貴さん演じる男の子があまりに有能すぎて震える。
主人公が変わった時は喜んだ
正直、高校生の恋愛を描いた前半の展開に殆ど楽しさを見出せないまま鑑賞していました。
途中退場者も出てました。
ところが、後半になるに連れ徐々に物語に引き込まれ、同窓会の辺りから主人公が変わる展開で夢中になりました。
そのまま後半まで引っ張ってくれたら最高だったんですが、再び主人公がエライザさんに戻ったら普通の展開に逆戻り。
捻りのないままに終わってしまった印象が残ってしまいました。
映像も綺麗だし、ロケーションも最高。
悪い映画ではなかっただけに楽しめないで終わった自分が悔しいです。
余談になりますが、原作未読のせいか、大人になったエライザさんが帰り道の途中でラベンダーの香りを感じたのは何故かという点とエライザさんが飲んだ薬にどんな細工が施されていたのか分からずじまいで終わってしまいました。
後半がジェットコースター
『時をかける少女』(大林版)+『サマータイムマシン・ブルース』『リバー、流れないでよ』。
まず舞台が尾道で、石田ひかりと尾美としのりが出演、未来人の転校生が現代の高校にやってくるという時点で、私に「観ない」という選択肢はなかった。
前半20~30分は正直、眠い。
大林版『時をかける少女』を劣化させたような、棒演技と、ありきたりの学園青春ものに、眠気対策へ意識の7割が持っていかれる。
だがしかし。
40分すぎくらいか……
主人公の書いた小説が、編集以外誰にも見せていないのに盗作されたコトが判明してからがジェットコースター!
笑った笑った。
池田エライザや橋本愛が目立ちがちですが、本作の実質主人公は茂役の倉悠貴くんだと思いました。
彼が本作のキーマンじゃないかと。
尾道に行きたくなった!
ラベンダーの香り
松居大悟監督ティーチイン付試写会で鑑賞させてもらいました。
原作は未読です。
序盤の20分くらいはどこかの青春恋愛映画で見たことあるようなシーンばかりで、正直「これ大丈夫か?」という気持ちに。
そして10年後に時間軸が移り、次々と物語の謎が明かされ、徐々に上がっていくスピード感が気持ちいい!
ティーチインで松居監督が「並走でも三歩先でも駄目、常に鑑賞者の半歩先を歩くように意識した」と仰られていたように、タイミングよく回収されていく伏線も小気味良かったです。
松居大悟監督の、青春の瑞々しさをそのまま閉じ込めたような画面作りと、
上田誠脚本の描く「タイムリープミステリー」の相性はばっちり!
もっともっとお二人のタッグが見たいです。
雨宮友恵役 橋本愛さん
彼女が出るシーンは印象に残る場面ばかりで素敵な役でした。
酒井茂役 倉悠貴さん
ネタバレになるので何も言えないのがもどかしい…
個人的助演男優賞でした!
多くを語らない、余韻を持たせたラストシーンもよかった…
全貌を知った上でもう一度観たくなる、尾道に行きたくなる素敵な映画です。
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