「Chageさんの細道を追いかけて」シネマティックコンサートツアー Chageのずっと細道 東西南北 満月さんの映画レビュー(感想・評価)
Chageさんの細道を追いかけて
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「ずっと細道」を観て、まず心に残ったのは、Chageさんが語った「旅人」という言葉でした。この映画は、彼の音楽の旅、人生の旅、そしてファンとの旅が詰まった作品だと思います。
ライブ映像や豊根村の自然、どの場面もChageさんファンにはたまらない映像ばかりでした。また、Chageさんの軽妙なボケに観客席から笑いが起きるシーンもあり、彼の人柄が映し出されていました。
特に心を打たれたのは、「大きなホールやアリーナではなく、小さな会場でお客さん一人ひとりの顔を見ながら歌いたい」というChageさんの言葉。その気持ちが、彼がファンとどれだけ真摯に向き合っているかを物語っていました。お客さんを待つのではなく、自らお客さんの街へ出向いていく姿勢も素敵で、こんなふうに年を重ねていきたいと思わせてくれる生き様でした。
さらに、トークで坂本あゆみ監督について触れた場面も印象的でした。「監督はカメラを隠して撮るのが上手い。撮られていることに気づかなかった。」というChageさんの言葉通り、映画には彼の素の姿が映し出されており、彼の想いもひしひしと伝わってきました。監督の腕に感謝せずにはいられません。
この映画は、単なる音楽ドキュメンタリーではなく、Chageさんの人生観や生き方そのものを感じることのできる作品です。彼の音楽に魅了されている方はもちろん、そうでない方にもぜひ観ていただきたい一作です。
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