「あれ?あれれ?」リボルバー U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
あれ?あれれ?
予告を見て、いい感じのアクション映画だなぁと思ったのだが…なんだこの地味な話は!?
寝た。
たぶん、堂々巡りな展開に嫌気が差したのだと思われる。
主人公は汚職刑事で、出所後の報酬と引き換えに罪を被る。んで、出てきてみれば仲間は殺されてたりと約束を反故にされ、当初の「マンション」と「7億の金」を奪取すべく関係各所に乗り込んでく。
…主役の女優にどうにも華がなく、オマケに映るたんびに暗い表情なのでウンザリする。
「私だけ2年も服役してキャリアまで失ったのに不公平じゃないか!」
おそらくならば動機はコレで、それが彼女の正当性なのだと思う。それならそれでもいいのだけれど、なんか延々と小物の小競り合いを見せられてる感が強く…口喧嘩というか韓国語の罵詈雑言が飛び交う状態に辟易してくる。
…アクションどこいった?
寝てる間に終わった?
また予告に騙されてしまったようだ。
で、まぁ、結局目的は果たすのだけど…達成感もクソもなくて、ラストの顔を見るに
「ふん、ナメやがって…いい気味だ。ザマアミロ」
くらいの台詞しか浮かんでこない。
裏社会の片隅で、私怨と私闘を罵詈雑言と共に鑑賞した100分だった。
所詮は悪党なんだから、もっと振り切ってくれりゃあ面白味もあったのになあと思う。全くもってバイオレンスが足りなかった。
爽快感と言わないまでも、やり切った感くらいないとさー…いわゆる「約束を守れ」って事なんだけど、汚職なんかに手を染めてる刑事が道徳的な理由を持ち出したところで説得力も共感もなく、因果応報だろうがと思うわけで…となると自分の権利のみを主張する利己主義の塊が主人公なわけで、元からそんなキャラに肩入れなんかできんわなぁ。
まぁ、そんな非道徳的な裏社会で「約束を守れ」なんて主張が受け入れられるって思う方がどうかしてるんだけどね。
バイオレンスが圧倒的に足りてない。
精神的にも映像的にも。バカバカしい映画だった。