「復讐劇ではなく回収劇な点が不満」リボルバー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
復讐劇ではなく回収劇な点が不満
女性が復讐しようとする映画は好きなジャンルの一つだ。大好物と言っていい。体格的に劣っていても、女性主人公が武器や武術を駆使し男をなぎ倒したりぶち殺していく姿に爽快感を覚えるからかもしれない。
本作は、愛する上司のため罪をかぶることにした元刑事が出所後復讐する物語と聞いていた。たしかに大筋はそうだ。でも、なんか違う。残念ながらあまりハマらなかった。
まず、約束された報酬を受け取るということがメインの動機だったところが引っかかる。もちろんそこは大事な要素ではあるが、そこがメイン?という気持ちになった。次に、アクションがしょぼいところ。剣道をやっていた(刑事として当然かも知れないが)特徴があまりアクションに活かされていない。報酬を確保することが目的だから襲いかかってくる敵をバッタバッタと殺したりはしない。元刑事というモラルを失っていないからかもしれない。でもあれじゃ物足りない。
そもそもリボルバーというタイトルにもっと意味を持たせてほしい。むしろ警棒の方がメインと思えるアクションだった。これならリボルバーというタイトルにしなければいいのに。
敵がそれなりに嫌なやつだったけど、あまりスカッとする終わり方ではない。たぶん復讐ではなく、報酬を回収することが目的だから。この手の映画のカタルシスを得られなかったことはやはり不満が残る。
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