「Barely」プロジェクト・サイレンス ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Barely
時間帯的にドンピシャだったのが4DXの上映だったのでそのまま飛び込んで鑑賞。
ちょい久しぶりの4DXだったのでワクワク多めでしたが、早い段階で動きまくりで4DXとの親和性を過去1感じられる楽しいパニックものでした。
なんてことない出来事が発端になって起きていくパニックというところはしっかり怖く、配信者の暴走運転で巻き起こってしまった玉突き事故はリアリティもあり恐ろしく、そこに獰猛な犬を混ぜ込んでファンタジーな感じも強めていくというのが良かったです。
玉突き事故の様子が容赦なく、急には止まれない車に霧で前が見えづらいという要素を掛け合わせているもんですからそれはそれはクラッシュクラッシュ、被害も尋常じゃないですから肝が冷えました。
そこからの火災も発生、暴走した犬が襲い出し、救助しにきたヘリすらも大惨事と、橋の上のそこまで距離のない道のりとは思えないくらいの被害量で圧倒されました。
犬も結構強いんですが、武装連中がそこまで強くないせいかちょっとバランスが悪い気がしてしまい、一般市民であるジョンウォンたちの戦闘スキル高すぎない?となってしまうのはもはやご愛嬌かもしれません。
通常の上映でもスリルはたくさん味わえたと思うんですが、4DXになると序盤の玉突き事故でクラッシュしていくたびに跳ね上がるくらい座席が動きますし、ヘリコプターが爆発四散していくところも振り落とされるんじゃってくらい動きますし、車が落下しようもんならお客のことを後回しかってくらい動き回ったりと、4DXの良さを全面的に引き出す暴れっぷりには思わずニコニコしてしまいました。
キャラクターはそこまで尖ったキャラはおらず、この手のパニックものの王道なポジションそのままって感じでした。
その中でもジョンウォンは主人公のはずなのにどうにも考え方が短絡的というか消極的というか…その点でもこの人は応援し甲斐が無いなぁとなりました。
その点、たかりばっかしてると思ってたレッカーがたくさん活躍してくれますし、良いやつそうそのまま真っ直ぐに活躍してくれるのでそこも良かったです。
娘はすぐに飛び出るのが良い方にも悪い方にも転がったりして心臓に悪かったり、他キャラは記号的な配置で意外性は無いんですが、この手の作品ではあり寄りだなと思いました。
ドラマ部分も詰め込みすぎな気はしましたが、なんやかんやまとめて解決にしにかかるパワープレイ、嫌いじゃないです。
よくそこまでやりきったな!というくらい清々しいラストシーンは爽快感もあり、パニックものとしても一本の映画としてもエンタメしてて良かったです。
韓国映画のパニックものの強さを改めて感じる一本でした。
続編はそこまでいらないかなとは思いますが、また面白いアイデアで盛り上げてくれたら嬉しい限りです。
イ・ソンギュンさんのご冥福をお祈りします。
鑑賞日 3/4
鑑賞時間 10:50〜12:40
座席 C-16