「全五作の中でトップクラスにルパンの爽快感がない」LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族 ギョロ目さんの映画レビュー(感想・評価)
全五作の中でトップクラスにルパンの爽快感がない
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ちょいちょいレビューでギャグがない、暗い、というコメントがありますが、それは仕方ないと思います。次元大介の墓標の時からそういうギャグ少なめのハードボイルド路線なのですから。
今更カリオストロのようなギャグをやられても困りますからね。
しかし、その割にはハードボイルド感もあまりなく、爽快感もない作品です。まず、お決まりのカーチェイスシーンが少ない。そしてBGNが暗すぎる!ルパン三世のテーマが流れないのはこのシリーズの特徴ですが、敵の心臓を撃ち抜くシーンですら悲壮感あるbgmだったのには驚きました。かっこいいBGMとともに死んだはずのルパンが現れ、いきなり銃をぶちこんで倒す。それだけで観客は大喜びです。墓標や血煙でのBGMはかっこよかったのに、なぜ?そして敵どの戦闘も、モブ兵は目的もなくただ襲いかかってくるだけ(それに結構シーンが長い)、ラスボスが不死身何をしても効かないという描写がしつこい(そのくせ死ぬ時は至極あっさり)、そもそもヤエル岡崎活躍しすぎとかなり退屈でした。
そして一番言及したいのは次元大介の帽子!最初かぶっておらず、最後までかぶりませんでした!
帽子かぶってこそ次元大介でしょ。始まりの物語だから今作では被らないのかな…と思いましたがラストシーンでは結局かぶってるし。そもそもヤエルに助けられっぱなしで次元の活躍が全くない。墓標でのかっこよかった次元大介を返して欲しい。
よかったところは、冒頭の振り返りのシーンで故小林さんの次元の俺に言わせりゃロマンに欠けるな。を劇場で聞けたところと、島そのものが本体というギミックのとこぐらいですね。
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