劇場公開日：2025年1月17日
父を殺害した3兄弟が破滅へと導かれていく姿を描いたサスペンススリラー。
暴力的な男ダンの息子ヘンリー、ジョン、ヴィンスは、母の命を奪った虐待の連鎖を断ち切るべく、父の殺害を企てる。狩猟中に父を殺害して森に埋めたものの、数日後、その遺体が消えていることが判明。3兄弟の心に恐怖と互いへの疑念が生まれるなか、隠されていた真実が次々と明らかになり、彼らの運命は予測不能な結末へと突き進んでいく。
出演はドラマ「窓際のスパイ」のポール・ヒギンズ、ドラマ「ギャング・オブ・ロンドン」のブライアン・バーネル、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のダニエル・ポートマン。「未体験ゾーンの映画たち2025」（25年1月3日～、ヒューマントラストシネマ渋谷）上映作品。
2023年製作／93分／イギリス
原題または英題：Kill
配給：プルーク
劇場公開日：2025年1月17日
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罪の声 
猟りに出かけて暴君な父親を殺害した3兄弟の話。
計画では次男が殺る予定だったけれど、躊躇い競り合いなり三男が射殺し、死体を埋めて帰宅したが、金庫の鍵がないことに気づき、翌日鍵を取りに戻ったら…。
親父の従兄弟が絡む話しかと思いきや、父親を撃つに至ったこととか、ドロドロというかゴタゴタというかそんなものをみせる話しで、一枚岩ではなかったということですね。
確かにサスペンスだしスリラーだけれど、大きく遠回りして地固まるみたいな感じで、結局そこの緊迫感だけだったかな。
暴力的な父親を殺害し森に埋めた3兄弟だったが、埋めたはずの死体が消えており…互いに疑心暗鬼になる3人の姿の揺れ動く姿を描いた作品。
金庫の中身を独り占めする為か、或いはこの罪をなすりつける為か…3人で協力して実行したハズがいつの間にかお互いを信じられなくなる3人の姿は見応えアリ。
展開としては、テンポが良いわけでもなく同じような景色で同じような場面が繰り返されるものの、実生活でも重度の人間不信のワタクシ、3人の怪し気な言葉と行動からあらゆる結末の考察が止まらない!!
実はコイツはこうで、こう見せかけて本当はコイツとコイツが…。んで、死体消失の真実はアイツが…いやいやはたまた…。
…なんて考えに考え続けさせられ、考察というかもはや妄想するのが非常に楽しかった(笑)
結末としては個人的に好みのものではなかったり、途中流石に少し飽きたりもあったし、ツッコミ所や無理のある展開もあったように感じたが、考察が滾る前半だけでも☆4の価値アリに思えました。
あとは何と言うか、長男次男末っ子の特性あるあるを地で行っているような3人の描写がとても面白かったし、文字通り"掘り出し物"の作品だった!!
………。。
