「それなりの満足感」リロ&スティッチ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
それなりの満足感
基になったアニメ映画版『リロ・アンド・スティッチ』から入った人には、少々物足りず退屈に感じる可能性もありますが、私は逆に楽しめました。
アニメ映画では、ネイティブハワイアンやポリネシア・アジア系などの特徴を強調しすぎたキャラデザイン(特にナニとリロの姉妹)にポリコレ対策な多様性配慮が過ぎて媚び売ってるような厭らしさを感じるのと、なによりスティッチの暴れっぷりがひどすぎてどうやったってOHANA(家族)にしたくないだろって思うレベルに描かれていたことに、個人的に抵抗を覚えてたのですが。
(過去、『モアナと伝説の海』『ミラベルと魔法だらけの家』でもこの辺は少し感じました)
実写だとナニとリロも普通のハワイ系アメリカ人だし、実写として表現できるスティッチの被害規模が現実的範囲に見えたのでリアリティが増し、かなり受け入れやすくなっていました。
また、スティッチのもこもこ・もふもふ感が「かわいい」と感じられました。
CGでこのふわっとした毛並みの表現はすごいなとしみじみ。
スティッチ役が クリス・サンダース/ 山寺宏一で、アニメ映画版と同一なのもよかったです。
『白雪姫』『シンデレラ』『ライオンキング』などと同様、「ディズニーが稼ぐためのコンテンツに、過去アニメを実写化してるだけの、ビジネス都合の一本」の範疇ではあるものの、それなりの満足感が得られました。
ジャンバ博士とガントゥ大尉のキャラ役割を合体させてしまったので、ビデオ映画&TVシリーズで続編を作りまくったアニメシリーズのような展開が、この実写で可能かは微妙。
特に、子役って成長が早いからねぇ……
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