「苦悩と陶酔」セプテンバー5 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
苦悩と陶酔
1972年、ミュンヘン五輪でのテロ事件を偶然に同時報道する事になったTVクルーのジャーナリストとしての苦悩・緊張・競争心を高密度で描き、観る者を現場に引きずり込む。成り行きと結果は判っているのに、ハラハラ・ドキドキが止まらない。その一方、自分らは歴史的事件に立ち会っているという興奮と陶酔感も彼らにはあったのではないだろうか。そこまで感じさせる程に濃密な作品だった。
ドイツ人通訳のマリアンネはどこかで見た女優さんだなと思っていたら、『ありふれた教室』の先生だったのね。あんなに強烈な映画だったのに、迂闊でお恥ずかしい。
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