「緊迫感ではなく忙しなく煩わしい感なのだ。」セプテンバー5 ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)
緊迫感ではなく忙しなく煩わしい感なのだ。
オリンピック開催、当時珍しい衛星生放送、そして最中に勃発したテロ人質事件と、ノンフィクション作品としての素材に打って付けな題材の本作。
予告編は、まさに前代未聞な事件があの時に起こっていた! といった緊縛度合いもしっかり伝わってきて、骨太な作品と上映を期待してました。
が。期待値が上がっていた分、若干肩透かしされちゃったかな。どうも緊迫度というよりは、ネットがない時代の不便極まりない状況による"忙しなさ"だったり、ドイツ語から英語に通訳しないと事態が把握できない"煩わしさ"が要因だったなと。
ノンフィクションだけに脚本の流れもわかる分、鑑賞後のカタルシスも今ひとつ。
感じるのは、ネット以前と以後では、この手の作品は受け取り方が変わってしまうのだろうな。
電話機がダイヤル式のジーコジーコって、本当にまどろっこしい時代でしたよね。
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