「報道の暴力を描く」セプテンバー5 じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
報道の暴力を描く
ブラック・セプテンバーを中継したテレビ局の視点のみから描いたのはユニークだった。でもそれ止まり。ドキュメンタリータッチで客観的な撮影で、報道の暴力を描いてはいるものの、中途半端で何を言いたいのかがイマイチ伝わって来なかった。
アカデミー脚本賞にノミネートされているが、ジャーナリストならではの葛藤がもっと深く掘り下げる事が出来たはず。
イスラエルの緊張状態が続く中での本作は非常に有意義だと思うが、映画としては物足りない。スピルバーグの傑作「ミュンヘン」があるので、半端なドラマよりドキュメンタリータッチを取ったと思うが、もう一工夫が足りない。
ではどうしたら良いか正解は無いが、テロリストと人質たちだけの視点で描いた作品を観たい。
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