「A283 当時は小学5年生」セプテンバー5 NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)
A283 当時は小学5年生
2025年公開
映画ならスチュアート大佐が全裸でトレーニング
するところから始まるであろうが
本作は全くメディア側のみの視点で物語は進む。
もちろんマクレーンがしゃしゃり出る場面もなし。
早朝の銃撃から撮影の場所とりや
衛星放送の時間枠調整
字幕のアナログな作成
外部と繋ぐケーブル
関係者のアップ写真
都度連絡を取るにも無線とアナログ回線にダイアル式の電話
通訳を通してのやり取り
警察の対応?なんで?いや西ドイツの憲法で
軍の対応は禁止されているし
MCのアドリブ全開など
現在のディレクターやスタッフではやりきれない技術が
細かいカットで進み
緊迫感を充満させたドキュメンタリー風に展開される。
事件が終了後は長いカットでその喪失感を醸し出す。
当時の現場を見事に再現した手腕は凄い。
アラブ側の事情を踏み込み過ぎると
現在でもよからぬ問題も起こるであろうため
テロリスト側の描写は一切なし。
パンフレットも鑑賞劇場では販売されていなかった。
個人的に凄いものを見た、という感想です。
90点
鑑賞 2025年2月16日 東宝シネマズ二条
配給 東和ピクチャーズ
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