「怒涛の90分、疲れた。」セプテンバー5 ピッポさんの映画レビュー(感想・評価)
怒涛の90分、疲れた。
テロ現場に居合わせた米国ABCスポーツ担当クルーたち。
彼らは純粋な報道精神でカメラとマイクを携えて突き進んでゆく。
その現場を俯瞰し続ける90分間。
テレビを見る視聴者の顔や、米本国の報道部門の苛立ちは見えない。
ちょっと視点が変わり、ホッとする場面はない。
小さなスタジオ内で繰り広げられる、締切時間と判断が緊張感を煽る。
報道の正義と人道的配慮の葛藤。
ナチスドイツの禍根とドイツの五輪への想い。
ファクトチェック。
正直疲れた。
あまり心地よい疲れではない。
良い映画ではある。
クライマーズハイでの堤真一さんの台詞、
「チェック・ダブルチェック」を思い出した。
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かばこさんのコメント
2025年2月23日
スポーツ部門が本国の報道部門を出し抜いてやろうとする意気込みがガンガン伝わってきました。眼の前の大事件は、彼らには所詮他人事、めちゃめちゃ美味しい「ネタ」でしかないのがありありで、これがテレビ人の性、というかプロ意識なんだろうといい意味でも悪い意味でも思いました。
マリアンネの表情が、多くのドイツ人の心情を代弁しているようで印象的でした。
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