アマチュアのレビュー・感想・評価
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【"CIA上層部の深い闇。”世間的には人民を護る組織の闇を背景に、妻をテロで殺されたCIA下っ端分析官の復讐を描いたカタルシス少なき作品。あと、予告編の出し方を考えさせられる作品でもある。】
■ある日、CIA分析官のチャーリー・ヘラー(ラミ・マレック)の同じくCIAに勤める妻サラ(レイチェル・ブロズナハン)が、出張先のロンドンのホテルでテロに巻き込まれ殺害される。その事実を出社した時に、上層部のムーア(ホルト・マッキャラニー)に呼び出され告げられる。
チャーリー・ヘラーは、その復讐のためにムーアの指示で教官になったヘンダーソン(ローレンス・フィッシュバーン)に銃撃など基本を叩き込まれる。が、チャーリーが極秘情報を得ていると知ったムーアが、ヘンダーソンを差し向けるが既に失踪した後であった。
◆感想
・この映画の予告編は、映画館で50回は観た。サラがテロリストに殺される直前のシーンから、チャーリーがスカイプールをリモート操作で爆破して犯人らしい男を落下させるシーンまでの流れが、完全に頭に入っていた。
だが、本編ではそれは些少な部分であり、もっと驚く様なシーンが散りばめられているだろうと思い、映画館に足を運んだのだが、物語の進行がほぼ予想通りに進んで行くのである。ウーム。
・だが、良かったのはチャーリーが妻の死の真相を探ろうとした際に、元々情報提供者であった”ロシアの50歳の男”インクラワインのデータから分析した”世界各地のテロ行為が、政治的思惑によりCIA上層部の指示により引き起こされていた。”という情報と、テロに関わった4人の男女の素顔が割れて行く様は、面白い。
それにしても、今や個人情報駄々洩れ時代である事を象徴的に描いているな、と思う。
更には、”ロシアの50歳の男”インクラワインが、夫の遺志を継いでいた妻(カトリーナ・バルフ)であった事が分かるシーンと、彼女がチャーリーを隠れ家に匿うシーンかな。
・チャーリーは欧州に渡り、情報屋の女性テロリストをガラス張りの密室で心肺機能に問題があるためにチェックしている場に入り込み、街の花屋で買い占めた百合などの花粉(ル・ポラン)を密室に噴霧し、逃げ出した女性は車に轢かれて死亡。そして、もう一人の男も上記のプロセスで死亡。武器調達の男は、チャーリーに嵌められて爆死していくのである。
だが、何故かチャーリーの復讐行為に対してのカタルシスが起こらないのである。
・チャーリーがヘンダーソンに訓練を受けたのも、彼の戦略であり、ムーアが差し向けたヘンダーソンと、ムーアに疑惑を持つ女性CIA長官が差し向けた男との争いも、全てチャーリーの戦略である事は見ていれば分かる。
チャーリーは、弱っちい振りをしながら実は強かなのである。但し、殺す相手に直接的に手を下せない心理的な弱みを持っているのだが、それ故に観ている側にカタルシスが齎されないのである。
■それが一番分かるシーンは、直接的に妻の頭に銃弾を撃ち込んだシーラが乗船するロシア船に乗り込んだ時の、チャーリーとシーラが対峙するシーンである。
シーラはチャーリーに拳銃を渡して”撃て”と言うのだが、チャーリーは撃たない、というか撃てない。その代わりにリモートコントロールで船をフィンランド沖に誘導し、インターポールにシーラたちを逮捕させるのである。
”そこは妻を殺された男だったら、シーラの部下が銃を向けていても、撃ち殺せよ!”と激しく思ったのであるが、彼はあくまで自身で直接的に手を下さないし、一番の復讐相手だけ逮捕って、他の3人は死亡させたのにオカシクナイか?とさらにジリジリするNOBUであった。
<ラスト、女性CIA長官がムーア達の長年に亘る行為を謝罪するシーンと、ムーアが逮捕されるシーンが映し出される。
そして、チャーリーは普段通りにCIAに出社すると、彼の車に死んだもしくは大怪我をした筈のヘンダーソンが乗り込んできて、彼と握手をするのである。
脳内で”ヘンダーソンは、嫌々チャーリーを殺そうとして、ランドリーでの闘いも防弾チョッキを着ていたのだろう。”と無理やり整合性を取って劇場を後にしたのでありました。>
■2025年4月13日 追記
あるレビュアーさんから、チャーリーがシーラを殺さなかった理由"シーラを殺さなかった事で、CIAのムーア達を逮捕させる。"というご意見を頂いた。成程、と思うご意見でありました。
映画の見方は、改めて深いモノだと思いました。感謝でございます。
素人離れ
スパイと言うとジェームズ・ボンドやイーサン・ハントやジェイソン・ボーンのようなスーパーエリートのイメージ。
もしくは『裏切りのサーカス』『ブリッジ・オブ・スパイ』など渋いベテランや『キングスマン』のように新米が一人前に成長していく。
スパイとして完成されていたり、現場主義。
なので本作は目新しいタイプのスパイ。スパイはスパイでも内勤の情報分析官。現場経験は一切ナシ。
情報分析官としては“プロ”だが、殺しのスキルは持たず、工作員としては“アマチュア”。
妻がテロに巻き込まれ、死亡。深い悲しみと喪失と怒りを秘め、復讐を誓う。
どう果たそうとするのか…?
それが本作の見所である。
まず、情報収集。驚くべきは、あっという間に犯人たちを特定。
監視カメラやSNSに上がった投稿映像をハッキング。そこから分析、辿り着く。情報分析官の“目”に掛かれば、秘密など無い。もし、“秘密”があるとすれば…。
上に報告。が、上は動こうとしない。
君の気持ちは察する。が、君の独断で動ける単純な案件じゃない。アメリカや世界、あらゆる作戦に影響を及ぼす。今動かず泳がせ、時が来たら、全てに於いてプラスになる。
最もらしい事を言うが、そんなのは建前。ある時知ってしまったCIAのヤバい隠密作戦の数々。それがバレればCIAの信頼は失墜するし、犯人たちのリーダーがそれらに関与。結局は巨大権力の保身でしかないのだ。
このネタを盾にある条件を要求。自分の手で犯人を殺す事、その為の訓練を受けさせる事。
渋々了承。訓練を受ける事になるが、どれも落第。教官曰く、お前には無理だ。
訓練を受けさせてる間に、盗み出したデータファイルを手に入れようと、職場や自宅やパソコンや全てを捜索。見つかったら、訓練中の“事故”に。
が、なかなか見つからない。そもそも上が企んでいる事など承知。訓練も合格判定など要らない。最低限のスキル…実戦に於いて自分の得意分野さえ身に付けられれば。
全ては計算通り。姿を消す。まんまと身内を出し抜き、復讐の旅へ…。
その頭脳戦には驚かされる。IQは170…!
でも、まだまだ序の口。本領発揮は実際に行動を始めてから。
犯人たちを特定出来たのだから、情報分析を駆使して現居場所の特定も。一人一人に近付いていく。
犯人たちの行動や弱点も調べ上げ、追い詰めていく。
情報分析や行動力は見上げたものだが、いざとなったらの度胸は…。
例え至近距離になったとしても、撃てない。殺せない。
その一瞬の油断が窮地を招く。
メンタルも決して強靭ではない。焦りや狼狽えが表れるとボロが…。
追う側だが、追われる側でもある。訓練時の教官が追跡者。現場のプロ。
孤立無援…ではない。メールでのやり取りのみの情報提供者。素性も居場所も謎。遂にそれらを掴み、対面。似通った所がある“彼女”から強力サポート。
スパイ映画あるあるの複雑な相関図ではなく、登場人物もそう多くはない。が、協力者、追跡者、ターゲット、腹黒い上役などシンプルながら適材適所。ローレンス・フィッシュバーンやカトリーナ・バルフが要所要所で光る。
ド派手なアクション・シーンは無い。しかし、特定~接近~追い詰めていく様、アマチュア故の脆さ、追いつ追われつの攻防はなかなかスリリング。じっくり系のスパイ映画の醍醐味は充分。
ターゲットを追い、世界各国へ。ちゃんと世界を股に掛けるスパイらしさも。
スパイ物のTVシリーズを手掛けた事のある監督の手腕も上々。
だけどやはり、ラミ・マレックが魅せる。
主演映画が『ボヘミアン・ラプソディ』以来というのも意外だが、そのオスカー俳優。
現場経験ゼロのズブの素人スパイが、目的を果たしていく。その様を巧みに。
一人目の時は狼狽えていたが、二人目三人目の時は少しずつ非情にも。リーダーと対した時はピンチに陥ったと見せて、『コンフィデンスマンJP』ばりの仕掛けを。殺して終わるのとは違う、鮮やかな復讐!
『ボヘミアン・ラプソディ』ではカリスマ、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では悪役…色付けされたキャラが多かった中で、本作の役柄には素に近いラミ・マレックを感じた。
ミッション・コンプリート。
ターゲットに対しても、CIA内部の腐敗も。
ラストシーンである人物と再会。その人物は異動する気はないか?…と言いたげだったが、断られるのも分かっていた。
現場に出たのはこの一回限り。妻の復讐の為。それを果たしたのなら…。
自分には相応しい場所や仕事がある。それだけに留まれるか…?
現場のスパイも驚く活躍を見せた。彼が名スパイでないと言うのなら、何を以てスパイと言うのだろう?
再び現場に出るのは容易ではないだろう。が、その頭脳を駆使して空高く越えてくれるだろう。
チャーリー・ヘラー、次回作でまたお会いしましょう。
レミーのオドオドした顔の緻密さ
レミーマレックが、主役をはる時代がくるなんて。
これをキムタクがやると嫌みだな。
ローレンスフィシュバーンも良かった。
ジェイソンボーンとは、また違うサスペンスだな。
普通の人がヒーローになるとき
妻をテロ組織に殺されたCIA職員が、復讐に身を投じていく物語です。主人公は現場のエージェントではなく、サイバー捜査を専門とするいわばオフィスワーカー。戦闘の訓練を受けているわけでもなく、むしろ「普通の人」に近い存在でした。そんな彼が、持てる知識と技術を駆使してテロ組織やCIAに立ち向かっていく姿がとても印象的で、ぐいぐい引き込まれました。
クライマックスのシーンは、予告編にも登場していたプールの崩壊で、映像的には迫力がありました。ラストの展開もよく練られていたと思います。ただ、個人的には少しだけ物足りなさも感じてしまって…。もう少し心に残るような余韻やインパクトが欲しかったかもしれません。
もしかすると、この作品はスパイアクションとしてではなく、大切な人を失ったひとりの人間の喪失と再生を描いたドラマとして観るべきだったのかも。そう思うと、また違った感情が湧いてきます。
アイディア倒れ
腕っぷしの強い無敵の殺し屋が復讐する映画なんて当たり前過ぎてつまらないよね。
それなら腕っぷしはからっきしだけど、持ち前の賢さを活かした復讐者なら?
と言う発想で作られたであろう本作。
見事にしみったれたスカッとしない一作に仕上がっている。
CIAの暗号、分析専門と言うことではあるけれど、彼が駆使する技術にリアリティが無い。ITには疎くない、と思っている者からしたら「それはないやろ」だし、ITは全然わからないと言っていた同行者も「あれはないでしょ」と意見が一致するリアリティの無さ。
脳筋映画なら「筋肉だし仕方ない!筋肉は解決する!」と勢いで見逃せる部分がなまじ頭が良い設定となると見逃せない。爆発物の制作に適正があったとしてもそれを仕掛けるのはまた別のスキルですよね?とか気になる事気になること。
最後の一人は法に則って復習を果たした。
それにしても、私怨を晴らすために無関係な人を巻き込みつつ殺人を繰り返した件については報いを受けるべきではなかったのか。最初のターゲットを轢き殺してしまったドライバーの人生はどうなるのか?二番目のターゲットが泊まっていたホテルの損害は?割れたガラスや溢れた水が落ちた下に誰もいなかったの?
ラストシーンで妻からプレゼントされた軽飛行機で空に飛び立つが、墜落して死亡するシーンがカットされていると信じて止まない。
良かったところは、トルコロケのシーン。あまりいいシーンはないけどエキゾチック。
さすがに脚本都合な場面が多々ある
まぁ映画なので都合が良い展開というのは
悪いことではないし、
むしろ都合がいいのは好きな方ですが、
さすがに見てて気になるレベルで都合良すぎかなと。
『撃たれても当たらない』
『主人公がたまたま超天才ハッカー』みたいに
あるあるな都合良さは今さら気にならないけど
『敵に殺されずに捕まる事を想定済みで作戦を練る』とかは気になる。
なによりもこれまで死ぬ思いして
メンバー一人ずつ殺めてきたのに
ようやく妻を殺害した張本人を見つけたら
そいつは殺さずに逮捕させて
そいつと繋がってたCIA幹部も捕まえて…
という終わり方も
『え?急に正義感に目覚めた?』という感想。
最後に主人公殺されるエンドかなとも思ったけど
普通に生きててハッピーエンドだし。
ハッピーエンドは好きだけど
今回はなんか釈然としなかった。
ラストシーンでセスナ爆発するかと思った。
『主人公は一人の女性を愛した人間が正義を実行しただけで、悪者ではないのだと観客に思わせたい』
的な製作側の意図を感じましたが、
復讐する相手が悪だというだけで
ふつうに主人公も結構無慈悲でえげつない。
プール爆破する時に下に人がいるか確認してないし
クラブのトイレ爆破したのも
一般人が死傷する可能性を考えていない。
もしくは『自分が逃げるためなら誰かが犠牲になっても構わない』
と思ってるかのどちらか。
だとしたら妻を殺したテロリストと変わらない。
ラスボスも言っていた事だが
主人公は徹底して『死の瞬間』から目を背け続けている。
それはこの脚本でもそうさせていて
二人目→プールから落とすだけで死ぬ瞬間は見ない
三人目→目の届かない所で爆破させ、同じく死の瞬間は見ない
インクワライン→撃たれた箇所が暗くて見えない
これらは妻が撃たれる瞬間を映像で見て、
一人目が目の前で轢かれた所と合わせて
トラウマになっているからだという事を示すのだろう。
しかし、だからこそ最後のラスボスだけは、
妻を撃った張本人だけは自らの手で葬ってほしかった所。
ついでに言うとロシアで仕事仲間に会えたのが
どうしてもよくわからなかった。
なんかの伏線?もしかしてこいつが黒幕?
もしくはCIAに雇われた裏切り者?
とか色々思ったけど、別にそんなことはなく、
本当に普通に会いに来ただけだった。
妻と共にセスナでINTO THE CLOUDS
4月11日(金)
本日初日の「アマチュア」を新宿ピカデリーで。
IQ170のCIAの情報分析官のヘラー(ラミ・マレック)は、窓も無い本部の一室でPCに向かいあっている情報分析の「プロ」だ。
妻サラからの誕生日プレゼントにもらったポンコツのセスナを飛べるようにするために、部品を並べている様はプラモデルを作るように楽しそうだ。
ロンドン出張中の妻がテロリストに射殺される。CIA上司の秘密を握ったヘラーは、テロリストに復讐するために特殊任務の経験が無い「アマチュア」の自分に諜報員のトレーニングを受けさせる事を要求する。受けさせなければ秘密をバラすと。
殺しのプロの教官ヘンダーソン(ローレンス・フィッシュバーン)から指導を受ける。爆弾を作るのは上手い(飛行機を直す位だから)が、銃はからっきし(カラシニコフではない)駄目で至近距離でないと当たらない。「お前には殺しは出来ない」
トレーニング中に秘密のデータのありかを必死に探す上司。ヘラーの職場や自宅まで家宅捜索するのだが見つからない。出て来たのはABBA GOLDのCD。馴染みのバーのCDジュークボックスのABBA GOLDの所に秘密が入ったディスクは…無かった。全てはヘラーがトレーニングを受ける時間を稼ぐためのブラフだった。上司は教官ヘンダーソンにヘラーを殺す事を命じるが、すでに一定程度のトレーニングを受けたヘラーは逃亡していた。
ヘラーは一人でテロリストを追う。居所を掴んで近づいても引き金を引けない。
呼吸器に疾患のあるテロリストをクリニックでひまわりとユリの花粉まみれにする。
花屋で花を買い占める時、店員に「何か悪い事したの?」「これからだ」こういうの好きだな。
しかし、詰めが甘くあわや逃げられる所だったが、彼が手を下さなくても事故で死ぬ。
最近劇場に行く度に予告編で2度の爆破シーンを観ていたので、そこに意外性は無かった。(予告で見せ過ぎた)
トルコ在住のインクワラインの援助を受け、最後の一人、妻を射殺した男に銃を突きつける所まで行くが引き金は引かない。
しかし、船をリモートで操縦してフィンランド公海に入り、テロリストはフィンランド軍に逮捕される。
ヘラーは、修理したセスナで妻の墓石に刻んだINTO THE CLOUDSへ高く飛び立って行くのだった。
スマホとPCさえ入手すれば、それを駆使してCIAと言う組織さえも翻弄し、テロリストとも戦える、銃を必要としない新しい形のCIAエージェントは斬新ではあった。
しかし、妻もインクワラインも殺されたのに引き金を引かないのは観客側のカタルシスは得られない(引き金を引かないなら別の手段でも良いからテロリストを倒さないと。お前の怒りは何処へ行ったのだ?)。
昔、スティーブ・マックィーンの西部劇で仇を追い詰めておきながら、復讐の虚しさに気づき殺さないのがあったけど、あれと同じで観客は納得しないのでは(あ、「ネバダ・スミス」です)。
また、同じ本部で働く同僚や現地で出会う諜報員、ヘラーを殺しに来たヘンダーソンの扱いが不満だ(いずれもその後に何処かで絡んで来るのか期待していたのだが何も無かった)。
次世代の殺し屋?
戦闘能力が完璧なジョン・ウィックとは違い、今までの復讐映画とは一味違う作品。
主人公はIQ170のハッカーだが殺しはできないひょろひょろで貧弱な男。
復讐に挑むが題名の通り「アマチュア」な部分が多くツッコミたくなる。だがそこもドキドキハラハラさせてくれる。
これが本当にできるならアメリカのネットワーク技術が怖くなる作品ではある。
ご都合主義かな…
ラミマレック主演ということで、公開前から楽しみにしていた本作。
妻を殺されたCIA職員が頭脳を駆使して殺害に関わった人物たちを追い込んでいくが…という話。
なんというか都合がよすぎひん!?都合よく協力者があらわれたあたりもん?という感じやったけど、目標果たしたらあっさり死んでしもたし…それに対しても特に罪悪感とかもなく平然としている主人公。
あれだけ殺しておきながら、あんたまだ仕事続けられるんかい!ありえへんやろ🙄🙄いや、最後の最後にヘンダーソン登場でまさか裏で誰かから支持を受けて暗殺しにきた!?ここで車爆破…!?かと思いきやただの再会なんかい!(私の深読みしすぎです)
役者さんはいいんやけど、フィッシュバーンさん出すんやったらもうちょっと足りひんなあ…という感じ。
予告は思いっきりネタバレやから予告見ないで行った方がいい気がする。あのプールのシーンも爆破のシーンも助かるわけないわなというのはわかるから😅
ラミマレックのキャラがよいだけに…
愛妻をテロリストに殺されたCIA分析官の復讐譚。スパイサスペンスアクションというふれ込みだけど、どれも中途半端で夢中で観る感じにはなれなかった。期待値高めだったので、評価は辛口です。
ラミマレック演ずる主人公は腕っぷしがダメなぶん、ITスキルと知略でテロリストを一人ずつ仕留めるのだけど、敵がわりとあっさりやられ過ぎだしマレックの策略も意外性がない。
追跡の監視カメラの目をあざむくために、他人の動画に自分の顔を当てはめて追っ手を翻弄するのも、手垢つきすぎの手法でしょう。20年前ならすげ〜ってなったけど。しかもそのごまかしに、追ってがしばらく騙されているのもマヌケすぎる。
全体的に何がイマイチだったのか、たどり着いた答えは、敵役が怖くなかったこと。
本作はリベンジ物。
敵が非道で憎らしく残虐なほど、主人公に感情移入するし、目的を果たしたときのカタルシスが大きい。このスカッと感を味わいたかった。
ところが本作は、敵と主人公の絡みがそもそも少なく、絡んだときはあっさりと復讐を果たす。敵にはもっと往生際の悪さを見せて欲しい。
ラスボスと対峙するクライマックスは、アクションがほぼなく、しかも、肩透かしをくらう結末。
愛妻を殺された恨みを晴らすために危険な目に遭ってきたのに、その結末なの…?
好みの問題だろうけど、僕には消化不良でした。
配信でもよかったかな。
いまふたつ
う~ん期待からは遠かったかなぁ。
妻の復習のためにCIAさえ敵に回して暗殺をすすめるストーリーは基本的には面白いと思う。
ハッキング技術を駆使した頭脳戦の攻防は今の時代はそこまで出来るのかと感心したが、その分先読みが出来るのでドキドキする緊迫感が伝わってこなかったんだよなぁ。
一応ハッピーエンドなのかな?
なんかしっくりこなかった。
知力で戦う
復讐であれ、正義感であれ、悪いやつを倒していく勧善懲悪ものは、スカッと感に面白みを感じると思うが、腕力ではなく知力のみで敵を制圧していくという設定は良かったが、知力で解決していく面白み、スカッと感があまり伝わってこなくて残念。結局、あの教官は長官側の人で味方だったってことでよかったのかな?自分にはアマチュアではなくプロフェッショナルむきか
主人公のキャラが
ややステレオタイプというか、、、インドア派な人物の割には、ほとんどピンチを迎えずにことをなしていくっていうのはなあ。「そんなにうまいこと行くわけない」って思っちゃうし、「おお!そんな手が!すごっ!」って仕掛けもなく、なんとなーく、ことがすすんでく。
途中自分の顔をデジタル化して他人につけてごまかすシーンでも、あんなに各地に現れたら「CG?」って疑うでしょ?追跡するCIA側も結構お間抜け。
さらに言えばターゲットとなる敵もお間抜け。最初の女性はまさかの偶然事故。さらに3人も殺しておいて、ラスボスは生かしたままって、、、「妻の復讐」って大義名分が薄れちゃうよなあ。
教官が撃たれて死んだように見せかけてラスト「生きてました」出演もなんかテンプレ。さらに女性長官も敵なのか味方なのかもはっきりしない。「敵の敵は味方」的なあやふやさ。
ラミ・マレックは確かに「ボヘミアンラプソディ」でオスカー獲ったけど、あれは実在の人物にあそこまで「寄せた」ところも大きいわけで、確かに納得の受賞だけど、今回の役どころとしては、うまさや凄みは、出てなかったなあ。そういうキャラ作りをしたのかもしれないけどね。
ここまで書いてなんか、★3.5→3に気持ちが変わったかな。決してつまらなくはなかった。サスペンス物としてしっかりと描かれてたよ。ただ、丁寧な心理描写とかが逆にテンポの悪さを生むこともあるからね。
結果的に主人公、チート級の無敵さを出しちゃったよね。そういうところもモヤっとしたんだよなあ。
2025年劇場鑑賞20作品目
シナリオがアマチュア
CIA
Central Intelligence Agency
中央情報局
アメリカ合衆国の対外情報機関
1947年トルーマン大統領政権下で
組織され国家の安全にかかわる
諸外国の内部情報を
収集・解析し統括
その性質上スパイ活動から
軍事作戦まで収集する情報は
多岐にわたる為他国の
諜報機関とも連携しており
陰謀論の親玉にもなりやすい
ちなみに先日逝去した
読売新聞社会長渡辺恒雄氏の
上司にあたる正力松太郎氏は
CIAの工作員であったことが
公文書で判明している
というCIAの解析部の凄腕職員
だが銃など持った事もない
チャーリー・ヘラーが
テロに巻き込まれた嫁を殺した
テロリストに復讐するストーリー
どうだったか
ハッキリ言って
シナリオがダメすぎ
殺しが出来ない点を「アマチュア」
という題材にしてますが
直接相手に銃が撃てないだけで
間接的には明確に殺しており
あんまり意味がない
キャラがほんと動かない
観てる途中で先読めちゃう
退屈な映画でした
チャーリーは
出張先のロンドンでテロに
巻き込まれた嫁サラを殺害した
テロリストを調べるうち
CIAとも繋がっている事を把握
上司に詰め寄ると
(もうこの上司が
ホルト・マッキャラニーの時点で
黒幕確定)
もみ消そうとしますが
チャーリーはこの事実を
自分を消せば自動的に
この情報を世間に公開すると
脅かしその引き換えに
嫁の仇を獲る為の訓練を
させろと言い出します
上司らは要求を呑み
教官兼監視役のヘンダーソンを
つけます
その訓練でチャーリーはやっぱり
人など殺せるわけないことを
ヘンダーソンは痛感しますが
嫁の仇を討ちたい気持ちには
徐々に共感していきます
上層部はその間にチャーリーの
近辺を調べて証拠を奪い取って
しまおうとします
そしてそれっぽいディスクを
発見しますが中身はダミー
上層部はヘンダーソンに「消せ」と
指示しますがチャーリーは
その間に訓練期間を終えて
テロリストの潜伏先へ
果たして殺しのできない
チャーリーがどうやって復讐を?
1人は無菌室でガスで殺しそこねるが
クルマにはねられて死亡
1人はガラスのプール割って死亡
残りはフィンランド警察に逮捕
なんだかんだ殺しちゃってるのです
何より情報収集能力などが
ずば抜けているのであんまり
弱い存在に見えないのです
訓練する!って展開も別にいらない
何より一番言いたいのは
前述の通り周辺キャラクターが
全然動かないのです
その教官のヘンダーソン
もっと使えばよかったと思う
せっかく
ローレンス・フィッシュバーン
なのにCIAの追手とランドリーで
相打ちで終わりとか拍子抜け
彼をもっとチャーリーの代わりに
銃撃戦させるとか場合によっては
殺させるとかあったでしょ
そして以前からやり取りしてた
トルコの諜報部員「インクワライン」
いい仲になったとおもったら
アッサリ死んじゃうけど
違うだろ
ラストに嫁みたいに
ひざまつかされて
銃向けられてどうするとかって
展開でしょ
今度は救えるか?みたいな
CIA長官が真実を公開するだなんだ
なんてシーンハッキリ言って
どうでもいい
CIAの同僚ももっと裏で協力する
みたいに動かしてもいいのに
なんにもしないで見てるだけ
だったらいらねーだろ
チャーリーが殺しのアマチュアなら
周り動かせよって話です
ラストで「よっ!」って突然出てくる
フィッシュバーンに
お前もっと働けよと頭にきて
劇場を去りました
ラミ・マレック自身が
アクション映画のアマチュア
かもしらん
たとえIQが高くとも
愛する人の命が奪われテロリストに復讐するためにCIAのデスクワーカーの主人公がスパイになるという物語。
原作自体が40年以上も前に書かれたスパイ小説で、もはや手垢のついたようなネタであり記憶の新しいところでは「アメリカンアサシン」が思い浮かぶ。かの作品も娯楽作品としてはそこそこ楽しめたが、また同じようなネタかとあまり期待しないで鑑賞したら意外によくできた作品だった。
CIAで暗号解読の専門家として勤めていたヘラーは妻の復讐のために殺しの訓練を受けてテロリストを追うが、逆にテロリストと癒着した直属の上司からは命を狙われ、古巣であるCIAとの頭脳戦を繰り広げる。
特に前半、上司を脅して工作員の訓練を受けさせるくだり。厳重な警備体制の下では情報を外部に流失させることは不可能にも拘らず上司を脅すヘラー。ジュークボックスに仕込まれたCDは囮であり、情報の暴露という脅し自体が訓練や偽造パスポートを作らせるための時間稼ぎだったという辺りは手が込んでいて面白かった。
またYouTube動画を見て即興でピッキングをしたり、大量に花を買い込み肺炎を患う相手に花粉で拷問したり、顔認識システムを逆手に取って攪乱作戦に出たりと主人公の持つスキルやあくまでも工作員としては素人だというキャラクターを生かしたいろんな工夫がなされていて最後まで飽きずに楽しめた。
また同じく伴侶を失った情報提供者の女性との交流や教官でもあり刺客でもあるヘンダーソンとの関係性など人間ドラマもさりげなくうまく描かれていた。
アメリカンアサシンのようなド派手なアクションを楽しむような映画ではなく人間ドラマとして見る方が楽しめる作品になっている。
見る前はクレイグ版ボンドの若きQがスパイ活動するような007のスピンオフ的な作品みたいなのをイメージしていたけど、どちらかというと主人公のヘラーはスノーデンのイメージに近い。スノーデンも自分の信念から身の危険も顧みず国を揺るがすほどの情報を公の下にさらした。ヘラーも復讐がまず先立ってはいたものの上司の違法行為を暴露したという結果になってる点は似ている気がした。
映画ドットコムの解説記事によれば主人公のヘラーはCIAで最も優秀な頭脳を持つ人間だという。本作はいわゆるジェームズボンドのようなあまり物事を深く考えないキャラクターによるアクション映画ではなく、一応頭脳明晰の人間がボンドまがいのことをするという触れ込みの作品。
ただ、どんなに頭脳明晰であっても妻の復讐のために犯人であるテロリストを殺していくという。結局人間は感情のままに行動するのか、せっかく優秀な頭脳を授かっても憎しみに囚われてスキルをそんなことにしか生かせないのかと少々残念な気もしながらの鑑賞だったのでラストで黒幕のテロリストを殺さない選択をしたのはよかった。
どうせなら殺せない暗殺者というキャラを徹底してほしかった気もする。主人公は黒幕を探し出すために合計三人殺してしまうけど、すべてが脅しのためで死なせたのは想定外だったみたいな。二番目のプールの場面も相手ともみあいになりスィッチを入れてしまった感じにして不可抗力で死なせてしまったという風にすれば結末にもより説得力あったかも。
クライマックスでヘラーは憎きテロリストから言われる。目的のために君の妻を殺した。君も私を見つけ出すために三人を殺した。同じではないかと。その言葉にヘラーは返す言葉もない。対テロ戦争の名のもとにあらゆる人権蹂躙を行い、他国への侵略戦争の口実にしてきたアメリカへの皮肉が効いた場面だった。
自分で引き金を引けない、自分の手を汚さず間接的に相手を殺していくヘラーの姿自体も、かつてCIAがアメリカの都合のいいように傀儡国家を作り上げるため、反政府勢力に手を貸してクーデターを引き起こしてきたことを暗に皮肉っているのかとも思えた。
ゲロは訓練シーンで是非!!
妻を殺されたCIA分析官(ラミ・マレック)が、自ら復讐を果たすべく行動を起こす!
上司を脅して殺しの訓練を受け、組織の監視を潜って、目標の潜伏するロンドンへ脱出!
彼は暗号・画像音声解析のスペシャリストだが、まともに銃も打てない現場の素人。
どうやって4人のテロリストを殺すかが見所なのだが。。
設定は面白いと思うし、最後まで結構楽しめた。
それだけに色々勿体無いな〜思うとこが浮かんできた。
ベタなアクション映画にはしない、リアル志向でいくんや!とスカしたた結果、全てが中途半端になった印象。。
◾️モヤった点
▽”殺しの素人”設定を活を活かせてない問題
せっかく背後取れたのに銃撃できないーーー、からの花粉攻撃は斬新過ぎた!
しかし残念ながらそこがピーク。
爆弾使うなら、仕掛けシーンに苦労したりしないと、アッサリ感が否めない。
やはり親玉銃殺シーンはあってもよかったのでは?
▽訓練物足りない問題
死ぬほど走らされたり、教官からビンタされたり、先輩からいびられるシーンはないの!?
ローレンス・フィッシュバーンをわざわざ教官にしてるんだから、ハートマン級の鬼軍曹やってほしかった。
あと、せっかく1ヶ月以上訓練したのだから何かしら成果を見せてほしいなー。
格闘シーンもあるんだから、教官にキメられた関節技を土壇場でー、とかね?
あと、全体を通して物語的な積み上げがあまり無くて勿体無いなー。
色々伏線貼ってるのかと思いきや全部スカされてしまった。
脚本があと一歩なら、編集を頑張って90分でまとめてテンポよくみせてほしかった。
モヤモヤしてしたので、
頭脳系主人公が活躍するアクション映画といえばーー今日は帰って『ザ・ロック』を観よう!
アクション映画の後継者育ててください。
バッチバチのアクション映画俳優の高齢化に伴い
どんどん若手が出てきてくれないと
アクション映画が廃れてしまうのでは?と
心配してしまう今日この頃。
IQ170 優秀なCIA分析官ヘラー、身体は使わず
頭を使って復讐していく新しいアクション映画?
とはいえ
派手なアクションは予告で使い切ってしまったため(苦笑)
全体的に、比較的地味なんだけど
裏の裏をかいていく様が小気味いい。
パッとしないスパイ映画
ラジオでパッとしないスパイ映画やけど、めっちゃオモロいって紹介されていたので見に行ったけど、パッとしないアクションほぼなしのスパイ映画って感じ。淡々と物語が進んでいく感じで、あまりにもスパイ感がなかったのでちょっと残念でした。
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