アマチュアのレビュー・感想・評価
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全体に薄味ではあるが及第点の復讐エスピオナージュ。「師匠」が「刺客」の設定は燃える!
やっとこさ今抱えている仕事にひと段落がついたので、久々に映画館にでも足を運んで、時節柄『教皇選挙』あたりを観ようかなと思ったのだが、ふと映画館のタイムスケジュールを確認していて、『アマチュア』と『プロフェッショナル』を続けざまに観られることに気づく(笑)。
『アマチュア』と『プロフェッショナル』をセットで鑑賞!
ああ、なんてわくわくする思いつきだろうか。
こういうくだらない「マイ・プログラム」を考えるのも、
映画館に通う楽しみのひとつである。
『バードマン』と『ドッグマン』と『モンキーマン』で「桃太郎」三本立てとか、
同日に『レザボア・ドッグス』と『バッド・ルーテナント』をハシゴして、ハーヴェイ・カイテル祭りとか。
というわけで、一本目は『アマチュア』。
ラミ・マレックって、『ボヘミアン・ラプソディ』の印象が強いから、てっきりパキスタン系かと思ってたら、エジプトにルーツのある人なのね。
そういわれれば、そういう顔立ちかも。
基本的には、ふつうによく出来たスパイ・スリラーでした。
なんていうんだろう?
よく出来てるけど、ちょっと薄味というか。
映画特有の臭気やエグ味が足りないというか。
なんとなく、TVくさいんだよね(笑)。
結構お金のかかった、Netflixとかの制作してる
オリジナル・ドラマを観ているかのような印象。
完成度が高くて、精緻に仕上げてはあるんだけど、
あっさりし過ぎていて、さらっと見られちゃう。
主人公は奥さん大好き。復讐に燃える。いいやつ。
CIAの上官は、いかにものろくでなし。悪いやつ。
奥さんの仇のテロリストも、わかりやすい悪玉。
話の展開も、すっきりしていて、ひっかかりがない。
ラストも思ったよりスイートで、毒気がない。
まあ……娯楽映画だから、それでいいんだけどね。
全然、悪くないんだけど……。
あまりに手際良く、わかりやすく、クセのない調子で、突出した作家性を徹底的に無臭化したうえで、卒なくまとめてあるので、いまひとつ作品に愛着が湧かない。
最近のアクション映画ってのは、こういう調子なのかなあ、と(笑)。
自分は70年代あたりのクセの強い映画群に愛着が強いタイプなので、このテイストだとちょっと物足りないかも。
― ― ― ―
物語の構造としては、典型的な復讐ものの類型をとる。
「4人」を順番に倒していくという構造は、フランソワ・トリュフォー監督の『黒衣の花嫁』(コーネル・ウールリッチ原作、ただし標的は5人)や、ついこのあいだ観たサミュエル・フラーの『殺人地帯U・S・A』を想起させる。
まあ、『キル・ビル』だって、敵は5人だったけど順ぐりに倒してたよね。
最近の復讐系アクション映画だと、主人公は元スパイとか、元特殊部隊員といった超凄腕の設定で、家族を殺されたリベンジとして、ひと組織をまるまる壊滅させるみたいなド派手なお話が多く見られるが、本作はその手のエスカレーションからは敢えて一線を引いたスタンスをとっている。
本作のキーワードは「アマチュア」。
主人公のチャーリーは、CIAの情報分析官としては凄腕であり、高度のハッキング能力と情報探査能力を備えている一方で、腕力や武器に訴えるほうは、からきしダメ。
いるよね、そういうの。
暗殺技術は高いけど、喧嘩はめっぽう弱い『必殺仕業人』のやいとや又右衛門とか。
詐欺師としては天才だけど、荒事は苦手な『特攻野郎Aチーム』のフェイスマンとか。
そんな彼が、妻を殺したテロリストたちへの復讐を決意する。
でも、彼には武装したテロリストたちを殺す技量がない。
そのとき、彼が取った手段は、思いがけないものだった。
上司の不正の証拠を押さえたうえで、それをもとに上層部を脅迫することで、暗殺者としての短期訓練プログラムを受講しようとするのだ。
(ちょっとここに関しては、展開に無理がないでもないw)
人を殺すこと。
世間的には、当然良くないとされる行為だ。
だが、軍や警察組織では、相手を殺す方法を学ぶ。
戦闘中の敵軍や、犯罪組織に相対すれば、
必ず必要となってくる技術。それが「人殺しの技術」だ。
単に、銃が撃てるとか、相手の急所を突けるとか、
それだけのことではない。
重要なのは、「一瞬の判断が要求されるシチュエーションにおいて、本当に相手の命を絶つことを即決できるかどうか」ということだ。
いうなれば、人殺しには、「一線を踏み越えられるマインドセット」が必要とされるのだ。
その準備のない人間、それが出来ない人間は、
いつまでたっても「アマチュア」でしかない。
本作では、「人を殺せるタイプではない」人間が、
キョドりながら、ビビりながら、
ターゲットを順ぐりに仕留めていく過程が描かれる。
当然、最初のオペレーションでは、うまくいかないことが多発する。
最終的には偶然なんとかなっただけで、流れとしてはほぼ失敗したようなものだ。
そこから、彼は考え方を変える。
直接対峙方式から、ブービートラップ方式に切り替えるのだ。
チャーリーは、彼なりのやり方で、
一人、敵をほふるごとに、
一人、仲間を喪うごとに、
「プロフェッショナル」へと成長してゆく。
― ― ― ―
この映画でなんといっても「美味しい」キャラは、ローレンス・フィッシュバーン演じる「ヘンダーソン教官」だろう。
かつての軍事教練の「教官」が、のちに「刺客」として派遣されてくるという胸アツ展開に、大昔に読んだ船戸与一の『猛き箱舟』を思い出して胸をふるわせる(あれも後半は敵を順番に始末していくタイプの復讐譚だった)。そういや、前出のやいとや又右衛門(大出俊)も、育ての親の大滝秀治と対決する回があったな。
このローレンス・フィッシュバーンが、鬼軍曹でありながら、どこか人間味があって、ホント良いキャラなんだよね。
やっていることがフェアで、敵に回ってからもどこか気にかけてくれていて、チャーリーからも「友」と呼ばれたりしている。
本当なら、復讐劇のほうより、師匠Vs.弟子の対決のほうをメインにした話を観たかったくらいだ。こういう関係性(最初は圧倒的な力量差があり、見下ろされていたキャラクターが、いつしか師匠と対等に戦えるだけの技量を得て、やがて相手からも一目置かれるようになる)は、どんなシチュエーションでも、ぐっと胸をかきたてるものだ。
もう60代だとはとても思えない元気なフィッシュバーンが、撒いても撒いてもターミネーターのように迫って来るシークエンスは、なかなかに見ごたえがある。
その他、肝要な節目節目で、美味しいところを全部かっさらっていて、ちょっとラミ・マレックが可哀相なくらいだった。
― ― ― ―
●敵のテロリストは4人とも白人で、
復讐者はアラブ系(役者はエジプト系)、
奥さんは白人、訓練官は黒人。
CIAの上官が白人、副官が黒人、情報官が東洋系。
やたら考え抜かれた人種構成に笑う。
あと、CIA長官と協力者は女性。
『インデペンデンス・デイ』以降、
細心の注意を払って人種・性別を配するのが
キャスティング担当の最重要任務となって、
もう30年になるんだな……。
●ロンドン、マルセイユ、イスタンブール、北海沿岸と
国と風景を変えながら、国際規模で話が展開するあたりは、
まさに『007』あたりのスパイ映画を、明確に意識しているんだろうね。
●本作にはロバート・リテルの原作(1981)があって、
日本でも『チャーリー・ヘラーの復讐』のタイトルで
1983年に新潮文庫から訳書が刊行されている。
ロバート・リテルは、80年代から90年代にかけて、
早川、文春、新潮あたりで結構翻訳が出ていた印象。
●さらに、本作はすでに一度映画化されていて、『ザ・アマチュア』のタイトル、チャールズ・ジャロット監督、ジョン・サヴェージ主演で1981年に公開されている。
小説の発売と映画公開が同年ってどういうこと? と思ったが、どうやらロバート・リテルは「先に映画の脚本のほうを書いて」「後から映画公開に間に合うようにそれをノヴェライズした」というのが本当のところらしい。
ネットで予告編だけ観てみたが、なんと「ガラスのプールを爆発物で破壊して、泳いでいる敵を倒す」というネタは、前の映画からすでに存在するらしい!
映画脚本ありきのお話だから、あちこちに映像「映え」するシーンがちりばめてあるってことだろうね。
あらすじを見る限り、いろいろと細部の設定は新旧映画で異なるようだが、大まかな話の流れや展開は、原作および旧作を踏襲しているようだ。テロリスト・サイドに女性が一人混じっているのも、旧作通り。
ただし、旧作のほうは、出ている俳優陣は見事なまでに白人ばかりで、そういう意味では、とてもポリティカリー・コレクトな配役のリメイク作と言える。
●細かいところでいうと、ジュークボックスで秘密データをどうしたのかよくわからないとか、上層部は脅されたからといってあんなに素直にチャーリーに訓練を受けさせるものだろうかとか、クリニックの衆人環視下で拷問(花粉で窒息)して口を割らせようとするのはさすがにどうかしているとか、あれだけ顔認証で追尾されているのに一向に顔を覆ったり変装する気配がないのはどうしたことかとか、後から偽の顔情報をいくらばら撒いても素顔で飛行機とか乗ってたらバレるのではとか、一方的に協力者を巻き込んだあげくにあんなことになった割にこいつまあまあケロッとしてるなとか、あの流れでいきなり女性長官サイドの殺し屋が割り込んできてヘンダーソンとやり合うのは興ざめだとか、二番目・三番目のテロリストが油断し過ぎで辛いとか、奥さんの幻影シーンが山ほど出てくる割になんの落ちもないのでがっかりしたとか、終盤でCIAの友人がいきなり北欧の街を訪ねてくる経緯や作品上の意図が良くわからないとか、最後のテロリストの親玉は舐めプしてないで早く撃てよとか、いろいろツッコミたいところはあるのだが、極端にそこまで気になるシーンというのはなかった気がする。
●もともとエスピオナージュというジャンルは、エリック・アンブラー、グレアム・グリーン、ジョン・ル・カレ、ブライアン・フリーマントルと名だたる作家たちの作品を順に想起してみたところで、軍属が主人公を務めるミリタリー・アクションに比べると、明らかに「地味」なジャンルなわけで、作品のテイストが「地味」であること自体は、むしろ肯定的にとらえられるべき部分だと思う。
スパイものは「地味」であるくらいが、ちょうど良い。
どちらかというとそれよりも、全体に「深み」に欠ける部分のほうが、個人的には気になるといったところか。
総じて、奥さんを亡くした「悲しみ」が「軽い」し、
テロリストたちに対する「怒り」も「軽い」し、
復讐を成し遂げた「達成感」も「薄い」。
そのへんがもう少し「映画らしい」装いで盛られていたら、もっと楽しめたんだろうけど……まあ、過不足ない出来の映画ではあったと思う。
そんなうまく行くかね。
CMで綺麗なプールのシーンがなんとなく気になって鑑賞。
デスクワーカーのひよっこが頑張る話。
もうまじでね、人殺しに向いて無さすぎる!
そんな自分の弱点を理解してどんどん手法を変えていく。あんなに人死ぬことに怯えてたのに段々と顔つきというか、目がバキバキになっていくところがお見事。
あと、ジョンバーサルが出てきてきゅん、、、
というか、これ、パニッシャーと似たような状況やんとネトフリマーベルにどっぷりな私はそう感じました。
奥さんの幻覚見えちゃうところとかほんとにね…。
主人公の心の変化が伝わらない?
決してつまらなくは無いんだけど、満足感は今一つ…
①最後にやるべき事がを見つけた主人公の気持ちの変化が伝わらない?(こっちが鈍いのかも…)…パズルを解いた時だと思うけど、分からなかった。
②テンポが悪い?…決して無駄なシーンがある訳では無いが、なんか乗り切れなかった。 最近の映画のテンポの早さに慣れたせいかもしれない。
特に主人公が最後に仇を殺さずに引渡すシーン、パズルを解くシーンがサラッとしているので、主人公の気持ちの変化が感じ取れず、感情移入出来ない→最後に大空に飛ぶシーンの感動が伝わらない。
期待が高かったかもしれませんが…
✳︎250521追記
原作読みました。 映画は全くのオリジナルと言って良いほど結末やキャラクター設定が異なります!
あの結末が映画オリジナルだとすれば、やっぱり主人公の心の動きが分かるようなカットを入れるべきだったと思いました…
自分ができること、できないこと
妻を殺された、その悲しみと怒りと喪失感は妻を殺した者達を殺すことで消えるのか?という内省的なチャーリーをラミ・マレック好演、適役!自分が仕掛けた爆弾の爆発音にびびる箇所はまさにアマチュアで思わず笑ってしまったし可愛かった。
チャーリーの行動のきっかけは妻の死であったことに間違いはない。ただ彼は、監視カメラ映像記録のチェックと暗号解読を経てCIAの長年に渡る暗部を突き止めてしまった(ここで「スノーデン」との共通項を強く感じた)。だからこその彼の行動だと私は思った。私怨や復讐の為に理性なくして駆られた狂気ではない。その点、彼はアマチュアではない。冷静さがなくては、いくらIQ 170でも自分に課された(と彼は思っていたと思う)ミッションを全うすることはできなかったはずだ。
チャーリーはジェームズ・ボンドではない。コーヒーは自分で飲むのではなく妻のために淹れる。ワルサーPKKにも格闘技にもアストンマーティンにもオメガにも縁がない。ましてトム・フォードのスーツは目立ち過ぎで有り得ない。「ウォッカ・マティーニ、ステアなしで」なんて注文してる場合ではないのだ。彼にはQは居ない。チャーリー自身が頭のいいQだからQ不要。Mも居ない。これが一番辛かったろう。自分の職場の古狸の悪行を見つけてしまったから孤独だ。ボンドウーマンは居ない代わりにチャーリーには賢く勇気のある優しい妻サラの愛と、自分と同じレベルの超優秀なイクワライン、就任したばかりのCIA長官、そして自分の特性を見抜いてくれたヘンダーソンという、3人の女性と1人の男性が居てくれた。
退職する年齢を過ぎても、権力をもってつるんで私腹を肥やしているおじさんの皆さん、若い人や女性を馬鹿にしたり甘く見るのは辞めて仕事も辞めて隠居してください。見苦しいです。
おまけ
映画の中でチャーリーはあちこち移動する。ロンドン、パリ、マルセイユ、マドリッド、イスタンブール、ロシア、フィンランド。でもご当地映像を入れてなくて清々しかった。観光旅行してるんじゃないんだから!音楽、音響効果、映像よかった。続編希望!
意味わかりません
なんですかこれ? もっと頭脳戦かと思ったらそんなにたいしたことなかったので、期待外れ。
正直、途中途中も意味わからんし。 しかしそんなに簡単にターゲットにたどり着くんかいな?
そして、全く意味わからないのはラスト。3人も結果的に殺めているのに、最終的な目的である本星は、そうしない復讐劇。
さらにさらに、成り行き的にとはいえ、殺人者なのに、世間的にもおとがめ無し?
どういうこと?
マレックの目力で緊張感がマシマシ
妻をテロリストに殺害されたCIAのデスクワーク職員が復讐を誓うお話。
デスクワークといっても、その鍛え上げられた体では、運動神経や体力が無いという設定はムリがあるので銃の扱いが下手、そもそも引き金を引けないというキャラ設定まで。
で、IQや科学、化学およびITスキルはものすごく高く、ちょっとしたもので爆弾系を作ってしまう能力はマクガイバーレベル。
なので、じつは並みのCIAスパイよりも優秀なのでは?と思ってしまう。
その能力でテロリストというかCIAと対峙していく。
彼らの裏をかいていくところはなかなかおもしろい。
冒頭からの主人公の几帳面な性格と目力、フィッシュバーンの演技は緊張感を高め、ド派手なアクションがないところを補完してくれた。
地味だけど、面白かったです。
CIAも映画に出てくればその幹部の誰かは黒幕率100%という期待を裏切りません。
怪しい奴が怪しい動きをして、やっぱりワルだったというオチはもはや伝統芸能。
映画界のキングオブ黒幕の名に恥じない皆さんです。
自宅で家族の前で逮捕されるスカッとシーンも含めておつかれさまでした。
アマチュアっちゃアマチュアですけど
出張先のロンドンで妻がテロに巻き込まれたCIAのデスクワーカーがテロリストに復讐するために上司を脅して殺しの訓練を受けるも爆弾作成スキル以外適正無し。
それでもなんとか妻殺害の関係者をジリジリ陰湿(笑)に狩っていくのだが。。。
タイトルがアマチュアで尚且つ、やっつけCIA訓練受けたんで仕方ないにしても最初のメッシュの女の家に入る際にドアの前で動画のピッキング講座見ながらピッキングするのはさすがにどうなんですか?w
二人目の高層ホテルの屋外ガラスプール破壊が見ものだった(尋問失敗したけど)
@ローレンス・フィッシュバーンの扱いが雑だったけど概ね面白かったです。
生きる希望を得られたのだろうか
復讐劇と言うのは古今東西安定して人気のあるジャンルである。
それはつまり我々は常に復讐までとはいかずとも、誰にも明かす事の出来ない暗い感情を抱えて生きているのかも知れない。
この作品は愛する妻を殺されたCIA職員であるチャーリーが冷静に緻密に時に大胆に、怯え葛藤し苦しみながらそれでも静かに計画を実行して行く。
そうする事でしか前を向けないから。
この手の作品によくある「弱く経験もない無力な主人公が最高の理解者であり最強の師匠に出会い成長して行く」ストーリーなのかと思いきや、チャーリーの持つ武器は最後まで変わらない。
自身の持つその頭脳と、CIA分析官として培ったスキルと、妻を愛すると言うただ純粋な気持ち。
作中何度もチャーリーはサラの幻覚を見る。
これはチャーリーの心が壊れていく描写なのかと思ったが、きっと逆で、心が折れそうな時、気持ちが揺らいだ時、自分の信念を思い出す為なのだ。
愛する妻はもういない、何故なら理不尽に殺されてしまったから。
自分が後悔している責任を誰かに押し付けたい、あの時一緒に行っていれば、でも行かなかった、だから妻は殺されてしまった。
ならば自分が殺すしかない。
復讐なんてものはどこまでも身勝手で、これくらいシンプルであるものなのだと思う。
大義名分などいらない、思い知らせてやりたい。それだけでいい。
その為に誰かを利用しようとも、それで何もかもを失っても、それでもいい、止まれないから。
この作品はミスリードを誘う演出が多く見られた。
それはチャーリーの優秀さを裏付けると共に、私達に思い知らせるのだ。
「チャーリーを見誤った」と。
妻を殺され自暴自棄を起こす哀れな主人公ではなく、どこまでも冷静に、時に人を利用し、虎視眈々と標的を狙う。
その姿は、まさしくプロであった。
最後まで引き金を引く事のなかったチャーリー。
それは彼の甘さでもあり、優しさと人間らしさを感じさせた。
どれだけ復讐が成功しようとも、彼の傷が癒える事はないのだろう。
それでも、あの晴々としたラストシーンの大空はチャーリーの生きる希望にも感じられた。
アマチュア…でした。
主人公はラミ・マレック、超がつくほど愛妻家のCIA暗号分析官。ある日、主人公は職場で重要機密文書を見付けてしまう。そんな時奥さんの出張先でテロ事件が発生…人質になってしまった無抵抗な奥さんが銃で殺されてしまう。テロ実行犯に復讐していくストーリー。 一般人の彼は復讐を実行する為、奥さんの捜査をうやむやにする上司に戦闘訓練させて欲しいと重要機密文書で上司を脅す…戦闘訓練受けても銃で撃てない。訓練講師のローレンスフィッシュバーンからもCIAからも過小評価されるが…
銃の使えない殺し屋vsテロ実行犯+CIA。優しい人間を本気で怒らせると怖いんだぞ…と納得出来た作品でした。
賢いけど、強すぎない
IQ170のCIA分析官。
妻がテロリストに殺され、その復讐を
試みるがタイトル通り殺しはアマチュア。
頭脳明晰で頭の回転も早いがかなりの凡人。
素直にパニクるし、鍵開けにはYouTube見るし
居場所もばれる。等身大で良い。
賢いけど強すぎなく人間味ある設定が
好き。
またひと味違うスパイ・サスペンスでした。
アマチュアではなかった
殺された妻の復讐のために訓練を受けるが、射撃の腕はアマチュア。しかし、ある能力ではプロフェッショナル。IQが高いからこそ出来る技。しかし、相手が犯罪者とはいえ、四人も殺害しようとするのはアメリカだからこそ。悪人を殺す人は正義なのか、悪人なのか。こんな危ない知能犯をCIAに残したら危なくないか。だからラストは不満。飛行中に爆弾で、吹き飛ばされるかと思っていたのに。
すべきことが見えたんだ
こないだ鑑賞してきました🎬
CIA分析官のチャーリーが、妻を殺されたことをきっかけに、犯人一味に復讐を決意するストーリー。
チャーリーにはラミ・マレック🙂
妻サラを愛する心優しいデスクワーカーの彼が、彼女を殺されたことで復讐を計画する男になります。
戦闘能力は皆無に等しいですが、持ち前の頭脳を駆使し犯人グループを追い詰めるさまは抜群の緊迫感。
マレックは怒りと悲しみが同居する男を、情感たっぷりに表現していました😀
サラにはレイチェル・ブロズナハン🙂
明るい雰囲気の女優さんですね。
マレックとの夫婦役を自然体な感じで演じていて、好感を持ちました😀
チャーリーを鍛える教官にはローレンス・フィッシュバーン🙂
モーフィアスにバワリー・キングを演じた彼が、今回は戦闘訓練役で登場😳
基本強面なのであってますが、決して脳筋ではない、芯がある男として存在感を発揮しています🫡
頭脳派のチャーリーが、どうやって復讐を果たしていくかが見どころの本作。
一方で復讐することの意味を問うようなシーンもあり、ドラマパートにも力を入れている印象🤔
サスペンス・アクションものとして、及第点な1本でした👍
ローレンス・フィッシュバーンなんだから。
ローレンス・フィッシュバーンとツーマンセルでやってくのかな?→あれ敵だね?→死んだね????????→まさかね?????→撃たれた箇所ぼかしてるし死んでないよね?????→ローレンス・フィッシュバーンよ????????
→ラスト!!!!
という思考でした。
敵対していた相手側でありながら、最後は認めて去るのは素晴らしいな…美味しいところを持っていったな…と思いました。
インクワラインについて、「本人の死亡は、妻の暗躍が疑われます」って言ってた割にはインクワライン(妻)その後すぐリタイアしましたね。肩透かしでした。
インクワライン(妻)がテロ側で、チャーリーを誘導してるのかと思ってた…。事が起こる前から接点があったのでそれはまぁ確かにありえない話なんですけど…。
序盤に射撃訓練を受けたところ、間近でやっと急所を狙えるってんで、「これはラスボスを間近で撃つフラグだな」と思ったら撃たない!!!!!!!
敢えて撃たない方か!と理解はしましたが…相手の心の底から折れた表情で溜飲をさげてましたが…それが正しい選択って話なんですが…ここまで殺しといて…!と正直思いました。まぁ振り返ってみれば他の人を殺してる描写はないか。プールの落下地点に人がいて巻き込まれた可能性があるくらい?インクワライン(妻)はポッと出てサッと消えたけど。
長官は味方なんだ…!とチャーリーが認識するタイミングなかったなぁ、あの長官の「信頼できる部下」と少しでも会話するタイミングがあれば味方と認識出来たのかなぁと思います。
IQ170なりのプロ集団への対抗策の数々は簡単な銃撃戦にするわけでもなくらしさがあって好きでした。
IQ170への訓練が短過ぎてびっくりしたけど。
復讐はこれで良かったのか?
随分前から映画館で予告編を見せられてたし、銃なんか撃ったこともないCIAの分析官が殺害された妻の復讐に立ち上がる話ってのも面白そうと思い期待して観にきたが、残念ながらイマイチでした。レビュー投稿するからにはなるべく酷評はしたくないが、面白かったのは復讐する相手を懲らしめる方法(密閉空間への花粉攻撃や屋上プールの破壊等)が斬新だった程度で、ロンドン、パリ、イスタンブール、マドリードとか駆け巡った割にはサスペンス映画とかスパイ映画とか特有の世界観が感じられないし、ありがちなCIAの不正隠蔽も中身の意味がよくわかんないし、脇を固める役者さんも皆んな中途半端な登場と退場ばかりで印象薄いし、。Netflixの映画かリミテッドシリーズなら、まぁ良かったと言えるんですけどね〜
アクション期待派にはお勧めしません
アマチュア(現場不慣れなデスクワーク専門の分析官)感は表現出来ていたかと思いますが、スタンドアローンのPCとスマホだけでは限界あり、ちょっと出来過ぎでは?という気もします。まあ、ミッションコンプリートするにはやむなしかな。
他の方の評価のコメントにも記載しましたが、
ムース副長官はヘンダーソンと保険的にもう一人を主人公抹殺に仕向けたけど、ヘンダーソンは主人公に断念するよう説得し、もう一人の始末人から主人公を擁護しようとしていたのかと。ヘンダーソンは訓練期間中だけでなく、現場実践でもよい教官、指導役という立場だったのかと思います。
アマチュア⋯なのか?
妻を殺された男がプロの組織に復讐を挑む。そんな映画かと思ったら、本人もCIAの為、実行犯では無いがアマチュアでも無い。
頭脳で復讐していくのだけど、何だか緊迫感が無い。
単純に面白くない。退屈。
ラストもあれで良いのか何だか疑問。
#アマチュア
製作費がかかっていて見ごたえがあり、演技も良かった
製作費がかかっていて見ごたえがあり、演技も良かった。
現状のCIAも、映画のようなことが現実なんだと思う。
どこかのカメラから追跡して、行動がわかってしまう現実ってすごい。
しかし、そんなCIAが彼の銀行口座やお金の出し入れを停止させ、行動を止めることができたのでは?という違和感が残った。
理系な方の復讐
リュックを担いで出勤する男性。CIAの暗号分析の部署に勤務。地下にあり窓がない職場、精神衛生上、良くなさそうだ。しかし、家に帰れば、素敵な庭のある家で、窓から日光が入り、綺麗で優しい妻が待っている。彼にとって妻が心の支えなんだろう。その妻が出張先のロンドンでテロに巻き込まれ、殺されてしまう。出張に着いて来て欲しいと妻に誘われていたのにと、後悔する。その後、彼は復讐を誓い、理系なやり方で犯人を世界各地で殺していく。007 やミッションのようなアクションは無いが、逆に新鮮だった。最後、妻が居ない自宅から自分で組み立てたであろう小型飛行機で飛び立つ男。何処に行くのか、もう戻ってこないのか、悲しい余韻を残して物語は終わった。
いまいち盛り上がらなかった。
何か期待していたのと違った。もっとリベンジを爽快にやるのかと思いきや、主人公が本当に善良な良いヤツだったので殺すことに後悔がつきまとっていてちょっとだらけた。特にラスボスとの対決が長々とくっちゃべっていたので少し寝てしまった。
全116件中、21~40件目を表示










