アマチュアのレビュー・感想・評価
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逃走劇であり捜索劇でもある
内気だけど優秀なCIAのデスクワーカー・チャーリーが、テロで妻を失ったことをきっかけに、自らの手で犯人を追い詰める“アマチュア暗殺者”となっていく話。
復讐のために銃を手にする、という単純な話ではなく、彼なりのやり方で少しずつ“暗殺者らしく”なっていく過程がすごくおもしろかった。
物語は、犯人を追う“捜索”と、逆にチャーリーが追われる“逃走”が同時に進むような構造になっていて、前にも後ろにもスリルがある感覚。テンポも早めで、世界中を飛び回っていることを忘れるくらいサクサク進んでいく。ヨーロッパ各国の街並みがバンバン出てくるのも、映像的に飽きないポイント。
最初は頭脳戦だけで勝負していたチャーリーが、少しずつ大胆な手を使うようになっていく姿も面白い。でも、最後はあくまで“彼なりの”戦略でしっかりカタをつけるあたりがすごくよかった。
もちろん、どんなに優秀でも、自分の土俵じゃないところでは全く歯が立たなかったり、感情に流されて冷静さを失ってしまったり。そういうリアルな描写も丁寧だった。
ただ、逆に言えば“自分の土俵”に引き込めば、序列も覆せるし、世界を変えるような革命すら起こせるんだっていう、ちょっと熱いメッセージもあった気がする。
ガチガチのスパイアクションとは少し違うけど、地に足のついた頭脳型サスペンスとしてかなり楽しめる1本だった。
こういう復讐劇も新鮮で良かったです
今までの復讐劇は、怒りに燃えて自分の手で完膚なきまでに敵をやっつけていくというストーリーばかりでしたが、今作は対極にあるタイプの人の復讐劇で新鮮で良かったです。
ずっとパソコンの前で仕事をしているサラリーマンタイプの主人公チャーリーにラミ・マレックがピッタリでした。
奥さんを失くした悲しみ、そこから復讐に立ち向かうチャーリー、IQは高いけど普通の人ぽいチャーリーだからずっと応援する気持ちで観ていました。
犯人探しをしている気配すらない上層部を動かす方法も、銃や格闘で犯人と戦えないチャーリーの復讐の仕方も、自分のスキルを使っていくストーリーにハラハラドキドキで楽しめました。
自分の復讐劇を成功させるだけじゃなくて、CIA内のお掃除までして、あっぱれチャーリーでした。
登場人物の中では、予告ではローレンス・フィッシュバーン演じるヘンダーソンが重要キャラみたいに思っていましたが、私はインクワラインが印象的でした。
インクワラインだけじゃなくて、奥さんもFBI長官も女性が好印象でした。
ラストでヘンダーソンはあれで良いの?でした。
確かに
アマチュア。
もっと胸のすく妻を殺害した悪党への復讐劇を期待していたが、かなり肩透かし。
それほどIQの高さを実感する場面もなく、むしろひ弱さや甘さばかりが目についた。
全体の流れも滞りがちで何度か意識が飛んだ💤
予告編でハイライトを出しすぎて、それ以上のシーンはなかったように思う。
内外の敵も甘々で大いに緊迫感に欠けた。
唯一、元KGBスパイの妻との絡みには心動いたが、あっさり殺してしまったのは残念だった。
やっぱりアマチュアよりプロフェッショナル!
今日もそれを観たかったが時間が合わず、週末にはコナンが始まるので映画館で観るのはもう無理かな。
残念至極。
アマチュアとは
裏方なりの戦い方
CIAの情報分析官として日々パソコンと向きあいながら働くチャーリー・ヘラー(ラミ・マレック)。
ある日愛する妻が事件に巻き込まれて殺されてしまう。いつまでも犯人が処罰されないことに業を煮やした彼は思い切った行動に出る。自らの手で復讐を果たすために――
アカデミー賞俳優ラミ・マレックが銃もまともに撃てないCIA職員を演じる。
CIAと言っても直接潜入してスパイ活動をする実戦部隊からIT技術を駆使して敵情を探る部署までさまざま。
今回の主人公は分析官で情報収集や分析には長けているが、戦闘は「アマチュア」。
そんな彼が敵をどう追い詰めるか見ものです。
吹き替え版ではラミ・マレックを中井和哉さん、ローレンス・フィッシュバーンを玄田哲章さんがあてるなど吹替え声優陣も豪華!(他にも坂本真綾さん、恒松あゆみさんなど)
アマチュアではない
スパイ映画は好きなので気になっていた作品。
最初ラミ・マレックを見る度に007/NTTDのサフィンから抜けなくて苦しんだ。私の中でマレック=サフィンという印象が強すぎた。(有名なボヘミアンは未鑑賞)
ところが観てる途中から主人公チャーリーと認識して、いつの間にか脳内からサフィンが消えていた。
この方表情管理がうますぎた。
妻への復讐でそこまでやるか?と一瞬思ったが、愛犬の復讐でフルボッコにする奴いたから一緒か…と思った。愛の力って凄いよ。
分析家としてのアマチュアとしての活動の仕方はリアル感あって面白かった。天才って考えること違うなって思ったり。こういう映画を観ると毎回思うのがプロたちって凄いなと思う。結局愛の力で復讐するというストーリーでも自身の内面には勝てない。よくスパイ映画や殺し屋映画で心がないと言うセリフを聞くけどやっと腑に落ちた感じがした。
最初のシーンはアマチュア感ありすぎて、スパイ映画を見慣れてる人にとってはイライラを感じ取ると思う。ただ、次第にアマチュア感が失われていってこの人本当に初心者?と思えてきてしまった。結局他のスパイ映画とやってること変わらないのでは?と思ったり。アマチュアであるならアマチュアなりの緊張感を感じれるかなって思ったけど上手く行きすぎてスンってなってしまった。
特にオチの持っていき方はこれでよかったのか、よくわからないまま終わった。
IMAXでも公開されてますが、この作品もミッキー17同様でIMAXで観る必要はないかなと思った。
私がこの作品を観てIMAXで観たいと思ったシーンは1つだけでした。
音響も普通よりちょっといいぐらいで、アンジェントルメンに比べたら弱いかな。
アマとは言わないがプロには及ばず
CIAの暗号分析官がテロの犠牲になった妻の敵討ちをするお話しで、『ジェイソン・ボーン』シリーズのようなキレのいいリアルなスパイアクションを期待してたんだけど、ちょっと当てがハズレた感じです。主人公が荒事に向いていない暗殺のアマチュアと言うのは面白いし、追いつ追われつのサスペンス描写もなかなかなんだけど、ご都合主義的な展開が多過ぎです。何でもかんでもシステムにハッキングして解決しちゃうし、その割には主人公はあっさり発見されたり、敵も反撃してこないし、場面のつながりの必然性がイマイチでした。刺客として送られてきた教官の扱いもハッキリしないし、好みもあるけど主役のラミ・マレックじゃ感情移入しにくかったです。
アメリカは銃撃戦のイメージがあるが、アメリカの警察官ですら約30%...
アメリカは銃撃戦のイメージがあるが、アメリカの警察官ですら約30%ほどの人間しか発泡していない。アメリカの警察官が年間に犯人を射殺する数は100人弱、つまり3億いるアメリカ人でも殆どの人間は銃なんて撃たないし、撃てないというリアルを主人公がパソコンオタクというフィルターを通して見る映画。
激しいアクションを期待しても裏切られてしまうだろう。忘れないで欲しいのは、主人公は他人からのイヤイヤな頼まれ事も断れず、隠れて食事をするタイプの人間が徐々に平常心を失っていく姿だ。ラミ・マレックはその辺が上手い。惜しむは最後ら辺の演出か。もう少し何とかなったと思うだけに残念だった。最初はどうなるのかとワクワクしたので見ても損はないと思うが。
なんかとっ散らかった印象
プロ
テンポ良しで退屈もしないけど、、、
突っ込みどころ満載の都合良い脚本、でも意外と見れます
IQ170は頭で復讐する
大味なスパイアクション作品
妻への愛と、愛が裏返った妻殺害に関わった者たちへの怒りを、静かに激しい繊細な感情表現をするラミ・マレックの演技は凄かったし。
展開は面白いのだけれども。
自分的には、主人公にとっての一番の敵は実行犯のテロリストではないと、開始早々に読めてしまったのが難。
また、自分で開発したプログラムによるシステムジャックや、顔認証による人物特定など、いくら天才的ハッカー能力のあるCIA捜査官とはいえ万能すぎて、ご都合主義満載のエスパー状態。
「なろう系アニメのチート能力による無双状態」に類似。
いろんなアメリカスパイ映画同様、武器が「肉体と車と銃」か、「PCと作戦立案能力」かという違いだけの、大味なスパイアクション作品のひとつにしかすぎない。
一番近いのは『ワイルド・スピード』かもしれません。
ラミ・マレックは筋肉のない「ヴィン・ディーゼル、またはステイサム」という位置づけに見えてしまいました。
知性を武器にするなら、もう少し『コンフィデンスマンJP』や『オーシャンズ』シリーズ系のコンゲーム的展開に寄ったほうが面白みは増したかもしれません。
敵とも味方ともつかない教官役のヘンダーソン(ローレンス・フィッシュバーン)が、味のある存在感を示していて良かった。
新感覚リベンジムービー
ほぼ頭脳だけで勝負するスパイ映画
なにげに期待してましたが、ほぼ期待通りの内容で大満足です。
主役も脇役もそれなりな俳優で、敵役もおなじみの悪役俳優で、ギャラ関係は安く上げた感は否めませんが、その分制作側(撮影、脚本、セット、ロケ)に製作費を注ぎ込んだであろう重厚なストーリーと画作りで、いい映画を観ている感にどっぷり浸れました。
スパイ映画ではボーン・アルティメイタムがお気に入りなんですが、そのアクション部分を取っ払って頭脳戦部分を膨らました感じで、身体能力はからっきしでもIQ170とされる主人公が張り巡らした数々の罠や仕掛けに敵を嵌めまくるのが痛快です。
ただ、やはりこの手の映画にありがちなご都合主義的な部分にちょっとしらけるのと、前述通りキャスティングがイマイチとずっと感じさせられたところが減点ポイントですかね。
最後に、たぶんつまらないモノが出来上がりそうなので、仮にヒットしても続編はご勘弁です。
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