アマチュアのレビュー・感想・評価
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CIAの食堂!
CIAの食堂!
スパイ映画の常套手段を大胆に回避した意欲作だ。
派手なカーチェイスや銃撃戦を最低限に抑え、
火力に頼らないストーリーテリングに挑む姿勢は、
現代のエンターテインメント映画が求める「無敵のヒーロー不在」の流れを体現している。
この選択は、
ジャンルの枠を超えようとする野心を際立たせるが、
同時に、物語の焦点の曖昧さや推進力の不足が、完全な成功を阻む。
印象的なのは、
CIAの施設内に、
食堂があるのか!
セキュリティは?
しかも、テーブルの上には、
マスタード、ケチャップ等々、
厳しい訓練を積んだ猛者たちは、
それらを口にするのだろうか。
こうした細かなディテールを始めとして、
シナリオ全体としても同様の細やかさが欠け、
焦点が定まりにくい。
アクションを意図的に抑えたのは、
スパイの「リアルな日常」を描く試みかもしれないが、
インテリジェンスを駆使した頭脳戦や緊張感ある展開を、
期待する観客には物足りない。
物語の推進力が主人公の芝居に頼り過ぎで、
観客を掴み続ける力がやや欠けている。
それでも、視覚的・雰囲気的な魅力は見逃せない。
マルセイユ、イスタンブール、バルト海沿岸といったロケーションは、
往年の娯楽映画を彷彿とさせる古き良き街並みと、
冷たく広大な海岸の曇天模様で、
主人公の内面の闘いを詩的に映し出す。
(世界標準としては、
ロンドンすらも、
古き良きという扱いなのかもしれない)
カメラの巧みな構図と色彩設計は、
物語の平板さを部分的に補い、
特にバルト海沿岸の荒涼とした風景は、
孤独と向き合う主人公の心情を視覚的に強化し、
作品に忘れがたい余韻を残す。
音楽も効果的だ。
無音のシーンが多い中、
控えめながら情感豊かなスコアが、
緊張や哀愁をさりげなく高める。
こうした演出の細やかさは、
映画の静かな魅力を一定量ではあるが支えている。
最後に、
ニワトリの鳴き声アラーム、
もっと効果的に使ってほしかった。
スパイなったマーキュリー
主人公に意志の強さが感じられない
2025年劇場鑑賞124本目。
エンドロール後映像無し。
パンフレット無しにつきマイナス0.5。
戦闘経験のないCIAの情報分析官が上司を脅して妻のかたきを討つ為の訓練をさせて関わったテロリストに復讐する話。その時点でアマチュアっていうのもピンと来ないんですけどね。主人公はIQ170の天才ということなのですが、理屈と現実で乖離があるというのはいいんですが、愛する人を殺された怒りで我を失って絶対殺すマンになってないんですね。これは妻を殺されたら普通は復讐するだろうという理屈で考えて動いてるんじゃないかと思うくらい冷静なんですよね。どっちかというと同時期に上映された「サイレント・ナイト」の方が素人がとにかく自分はどうなってもいいから絶対復讐するぞ、という執念を感じてそっちとてしまいました。
これは、好き
消化不良感が否めない。
ラミ・マレックと言えば自分は「ニード・フォー・スピード」「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」に出ていた記憶。
作品の役柄を上手く演じるカメレオン俳優の印象。
今作の『CIA本部のサイバー捜査官で事務職の主人公が妻を殺したテロリストに復讐する。』という物語。
率直に言うと中途半端な感じ。
事務職だから戦闘に関しては素人で自分の得意な頭脳プレイで敵を追い詰めていく…なのだが主人公が悪戦苦闘しているシーンが長過ぎて飽きる。
「これだけ主人公は苦しんで、もがいています」って説明しているのだろうけど、つまらない。
派手なアクションを極力使わずに技術(知力)でテロリストを追い詰めるのを求めて作ったのだろう。
でも自分はキレのあるアクションを「ある程度」求めていた。
皮肉にも同じタイミングで「プロフェッショナル(リーアム・ニーソン主演)」もやっているので、どちらを観ようか迷ったが「アマチュア」を選択したが…「プロフェッショナル」観とけば良かったかも。
回りくどいやり方で被害を増やす
良いところ
かっこいいアクションとかがない、逃げ回る主人公
純情な天才の人間臭さ
?なところ
相当に人を巻き込んでる訳で、主人公が復讐されるべき対象になってないか?
ハッキングでなんでもできすぎ
さらっとIQ170とか言われてたような天才なんだけど、奥さんに一途で人を殺せない甘さと機械に夢中になる人間臭さが地に足ついた人間って感じがよく描かれてた。だからこそ、車で轢いた人やら酒場の爆発、プールの下の人とか相当に巻き込んでも描写ないのは片手落ち。普通に元の生活に戻ってるし因果応報とは程遠い。なんかラストはちょっと違和感。
パソコン一つでなんでもできるようなハイテク戦だけど、ツールもなしに手打ちでどうにかできる訳ないだろ、としか。どうやって入手してんだろ。カメラやドローンが発達すると人混みが対して隠れ蓑に役立たんのが昨今のスパイ物の難点。顔認証で誤魔化してたけど、ああいうのはイタチごっこの時間稼ぎであってほしい。
最後の展開は行き当たりばったりな部分が多くて綱渡りなんだけど、それを読み切るだけの情報があったとは思えないんで、そこは対象の人となりを調べ尽くす過程があってもよかったな。ストーリーの都合上必要なものではあったが。
銃で殺せない復讐劇
評価3.5にしようか迷った。3.75くらい。
ストーリーは中々良かった。ただ、仕方ないけど全面的に暗い(笑えるシーンは1箇所くらいかな?)。
主人公は訓練しても銃で直接殺せないため、ある意味で間接的にしか悪人を倒せない。そのため、終始運+頭脳戦みたいになっている(ちょっとだけ都合良い感じはした)。
その模様が往年の漫画、ブラックジャックの復讐回を思い出した。(間違いなくジョンウイックではない)
一部伏線を回収してない気がする。なんか訳ありそうな顔してる友人は途中から出てこないし(カットされた?)、もう1人も「〇〇したら一生〇〇から…」という意味あるセリフを言わせたかっただけなんだろうけど、ちょっともったいない。
アクションシーンは結構迫力あったが、ラストシーンがもうちょっとなんか欲しかった。カタルシスが足りないと言うか、もうひと盛り上がりが欲しかったと言うか。
色々深読みしないとなんだこの終わり方?みたいな感じ。
泣かせようとするシーンはないのだが、主人公の落ち込む演技が凄いため、精神的には結構くる。
一緒に観に行った人はずっと泣いてた。
全然アマチュアじゃないやん!w
超IQらしいし、フィジカルダメ男かと思ったら、意外と走れるし。ケルナグールとか銃とかがてんでダメなだけで、全然プロとして戦えてるて。
テンポよく仇討ちしてくので、スカッとする。ラストはキレイにまとめちゃってた様にも感じるけど、賢さゆえの立ち回りって考えたら他のスパイアクションとはちょっと違うところも良かった。
ローレンス・フィッシュバーンがいかにもローレンス・フィッシュバーン!て感じのキャラなのも面白かったw
全然、このキャラならシリーズいけるんじゃないかなw気軽に観れるスパイ映画としてイケてると思うな。
オタクっぽい同僚も、サングラスの彼も、もっと出張ってくれて良かったのに。
で、大作風に宣伝してたのに、パンフレット無いんだ!?残念。
ちょっと期待しすぎました
映画館のせい?画面が暗い
うーん
なんかスカッとしねえ映画だな。
うん、やりたい事は解るよ、期待するは努力と工夫とスキルを使った頭脳派復讐劇、ジャンプで言うDrストーンみたいな知能戦でジョンウイックみたいな気持ち良いヤツ狙ったんだろね。
ホント日本のジャンプならもっと上手く転がせたんだろな。
ま、乗っけから悪口レビューしちゃってるけど、もうちょいじっくり、敵と駆け引き頭脳戦の末、もう無理や!と思わせたピンチに大逆転なアイデア脚本にすれば良いのに。
ジョジョとか、カイジとかアカギ読んで勉強してからシナリオ書いて欲しい。
敵も4人なんだから4アイデアくらい捻り出せたでしょ。
まあ2時間の制約に、詰め込めない事情も理解出来るけど、師弟愛や巨悪を倒すとか、ジョンウイックの犬の代わりにセスナ機で高く飛ぶみたいな薄い記号化wは入れたかったんだねw
ま、あっちはパワーバトル系だったけどビーキーパーも同じ事ちゃんと上手くやれてたぞ。
なんだろう?AIが書いたシナリオ見せられた様な映画です。
脚本家がアマチュア?
今年のワースト
淡々とコロしを実行します
全てが中途半端
フライヤーとか観てこれは期待出来そうと思って、公開初日に仕事を必死こいて終わらせて観たんですが正直肩透かしでした…
これといったアクションも無し。なんか、淡々としている。映画館で観る醍醐味は、激しいアクションやったりを求める僕にはちょっと…
主人公の奥さんが◯される事によりストーリーが進行していくんですが、その表現もなんか中途半端で悲壮感がない。よって、主人公の気持ちに入り込めない。
途中で協力者の元KGBの旦那(シ別?)の奥さんと思われる女性が協力者になるんですが、そこでの別れ方の表現もイマイチ心が揺さぶられず…
後半は映画館で寝てました。
なんか、現実的すぎて終始そこが邪魔してる感じが否めませんでした。この感じなら、Netflixとかの長編のドラマとかシリーズもので、主人公の心情とか現した方が良いと思います。
とにかく、僕的には全くあわんかった映画でした。この映画好きな方ごめんなさい。
最近新潮文庫で復刊された原作ならびにそれを1981年に映画化した旧...
最近新潮文庫で復刊された原作ならびにそれを1981年に映画化した旧作『ザ・アマチュア』は未読・未見なのですが、CIAのデスクワーク組が陰謀に巻き込まれてというと令和世代の私なんかはシドニー・ポラック監督ロバート・レッドフォード主演の傑作『コンドル』を思い出しますが、もしかしたら『アマチュア』の原作・旧作もその影響下で作られたのでしょうか。
以下、ネタバレになりそうな感想
敵役のドラマをあまり描いてないせいか倒したところであまりカタルシスを感じないのがちょっと気になる。
あと一人目が病院であんな襲撃を受けてるのに他のヤツらが警戒心なさ過ぎでご都合主義と思えてしまうな。
原作が古いせいか展開の渋さとかなかなか良かったけど前述の『コンドル』と違ってラストが明るいのは現代の映画なんだなと感じさせられた。
⭐︎3.5 / 5.0
キャストが絶妙にいい。
身体的能力の高さと戦闘スキルの高さで復讐するのではなく、
CIAの分析官がアイディアと知能の高さで思いを遂げていく
過程が丁寧に描かれていて、プロデュースもしている ラミ・マレックが役のイメージにピッタリで、
教官役のローレンス・フィッシュバーンがシブい。
それに奥さん役の女優さんをはじめ、女性陣がとてもいい。
いろいろなアクションシーンもみられて、アイディアもいい。
製作陣の新しいものを見てもらおうというのが感じられる。
まぁーでも、だいたい奥さんが何かの理由で殺されて、夫が復讐する
パターンばっかり、逆に夫が殺されて、実は奥さんが超絶戦闘スキルの
持ち主っていうのも見てみたい、そんな作品もあるけど、
女性が主役のアクション作品がやっぱり面白いし。
全てが中途半端! やりたい事はわかるけど。
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