アマチュアのレビュー・感想・評価
全283件中、241~260件目を表示
焼き魚定食
つい先日、結婚記念日だった。
これが10年前に公開されていたら、きっと大した事のない映画だと思っていただろう。
が、今は違う。大切な人がいる。
その大切な人が殺されてしまったら…
たとえ大切な人が「復讐しないで」と願っていても、間違いなく復讐したくなるであろう。
ある意味、主人公は恵まれている。
職業はCIAだし、IQは高く、コンピュータに強い。これだけ手持ちのカードが揃っていたら…自分なんてしがない会社員、使えるのはExcelを少しばかり、スマホでネットサーフィンをするぐらい…と、自分が情けなくなりながら、主人公が頑張って復讐を成し遂げていく過程を見て応援してた。
ヒーロー映画や舐めてた奴が最強だった的な映画などの焼肉定食のような映画も嫌いではないが、焼き魚定食のような本作も嫌いではない。90年代映画のような雰囲気も良かった。
あんまり盛り上がらなかったです。
丁寧に描きすぎた復讐劇
秀才技術屋の復讐劇
CIAに勤務する事務職チャーリーは、奥さんが国際テロ組織に殺され復讐を決意。それとは別に、CIAの公にできない裏工作に気づき、身内から命を狙われるという追いつ追われつのありがちなストーリーに展開します。奥さんとの仲睦まじいシーンがちょっとしか無く、すぐに殺されてしまうので、チャーリーの悲しみにあまり感情移入できません。それに、敵がどんな悪い連中なのかわかるシーンもほとんどないので敵の存在感が軽いです。
前半は、話の展開がゆっくりで途中寝落ちしました。復讐劇が始まってから話が動き出します。ホラーではないですが、この映画の目玉は殺害シーンだと思います。テロリストが死んでいくシーンが素晴らしかったです。頭脳明晰な秀才ならではの殺し方で、ユニークで印象的でした。ピンチも頭を使った小技で切り抜けます。アマチュアなのに、時に大胆で爆弾好き。話に新鮮さはないですが、後半は面白かったです。アイアンクローにも出演していた、上司ムーア役のホルト・マッキャラ二ーは、この映画でも存在感があり素晴らしい役者だと思いました。
新感覚ナーメテータ映画
なかなかに
お前には撃てない
最愛の人の復讐を胸に、世界を股にかける分析官版ジェイソン・ボーン。お言葉ですが、希望が欲しいなら変化を起こすのはあなた。すべきことが見えたなら、空高く舞い上がれ…。ギークのヒーロー我らのラミ・マレックが ― ポスト『ミスター・ロボット』のまま ― まさかスパイ・アクション大作で主演を張る日が来るとは!
想像を絶する深い喪失から全てを捨てて生涯追われるかもしれない身になり、何より人の命を奪うという一大決心なのに、所謂"普通の人"がそうするという大きな一線を越える上での、共感を呼ぶような主人公の感情の流れ(苦悩・葛藤のさま)が読めず記号的な扱いに思えた。想像を絶するほどすごくエネルギーの要ることだろうから。けど、作品が進むほど次第に"プロフェッショナル"(コッチは原題、向こうは邦題だけどリーアム・ニーソンだし偽り無しまさかの日本同日公開!!)らしさは垣間見えて、最後は衣装黒色。
(撮影やプロダクションデザインとして狙ったものだろうが)全編通して些か地味で華に欠けるし、手堅い面白さのご都合主義で新鮮味にも欠けるけど、全くもって嫌いじゃない。むしろ好き、こういうの何歳になっても大好物。入りの設定や殺し方(仕方ないけどそれを予告で大々的にやっちゃうネタバレっぷり!!)こそ新しく・面白くても、他は結構ジャンルあるある紋切り型感で最後の最後まで期待を超えてくる感じはない。最後の勝ち方もあんまり格好良くない。ジェームズ・ホーズ監督らしいトーンもまた安定感。
適材適所とはこのこと。にしても、歩く貫禄ローレンス・フィッシュバーンに追いかけられるの怖すぎ…、見つけ(られ)たとき絶望だろうな。原作未読だけど、続編あったら2人で共闘する様子が見たいな。最大限の激励ヘラー✕ヘンダーソン=最強の師から、最高のパートナーに。あと、他にも豪華キャスト共演だけど、全員出番少なめで薄味。何か見逃しているのかもしれないけど、もっと活躍してほしかった感!長演説のマイケル・スタールバーグに、ホルト・マッキャラニー似合いすぎ…だけど、ジョン・バーンサルはゲスト出演?という意味でも続編に期待。従来であれば男性キャラにしてしまいそうなキャラクターが女性✕2であり、そこに良い意味での現代らしさを感じた。まだまだ追いつけていない気もするから、現実もこうあってほしい。続編製作したらもっと面白くなりそうで観たい!!
P.S. 漫画とかド・フィクションの世界で「IQ200」とか消費されすぎ・聞きすぎて、IQ170の凄さが数値だけではちょっと霞んじゃう問題。
情報源インクワライン
HANDLE WITH EXTREME CARE
私の謎(パズル)をパズルに
This is a yes.
INTO CLOUDS
もう少し深みが欲しいと思うのは求めすぎ?
今週公開が始まった映画に「アマチュア」と「プロフェッショナル」、そして「ベテラン」もあったりする。タイトルでこんな混雑した感じはあまり記憶にない。とりあえず初めに「アマチュア」から。ドルビーシネマで観たが、あまり意味はないかも(時間帯が一番都合がいいのでこの劇場にしただけ)。
本作は、妻を殺したテロリストに復讐しようとするCIA職員の物語。妻を殺したテロリストたちをすぐに特定することで彼の能力の高さを示す手法はよかった。上官の弱みを握って、殺しの教育を受けるところもちょっと新鮮。初心者的な意味合いのアマチュアかと思っていたが、仕事としてではなく結局私怨のためにテロリストたちを殺そうとする。そんな報酬のないアマチュアの仕事という意味合いもあるのかもしれない。銃などで殺すことは苦手だが、知力で様々なことを計画し殺すことには長けている。そんな主人公の姿は意外と魅力的だった。
ただ、妻を愛するが故に復讐を決意するのはわかるが、教官やインクワラインとの関係性が少し浅い印象。インクワラインが出てくるシーンがよかっただけにあそこらへんの深みが欲しかった。あの太ったCIA職員(報道陣が待ち受ける中車で送ってくれたのに)に助けを求めないのも不思議。そう考えると、徐々に後半になるに従って尻すぼみ感が強くなるのは残念だ。あの同僚と偶然?遭遇するシーンも意味がわかりづらかった(偶然ではないならもう少しわかりやすくしてほしい)。最後も強引にまとめた感じがしてあまり好きではない。不正は許しません!と言っても説得力がない。
結局、予告編を超えるシーンはなかったかもしれない。だからというわけではないが、少しフラストレーションがたまる映画だった。復讐を果たしたからといってスッキリするわけではないが、キチンと決着をつけてほしいとは思う。ここらへん、少し肉体派の考え方なのかもしれない。
世代で最高の頭脳がいるのは羨ましい
予告編から期待してた通りに面白い。期待値(もちろん私個人のものです)に対しての達成率100%!!
逆に言うと期待値以上の驚きはなかった、ということなのだが、満足度はかなり高い。
【CIAに反旗を翻す男 VS CIA(長官だったり、幹部だったり、何かのチームの隊長だったり…色々)】という構図にハズレはない。ジェイソン・ボーンシリーズのように。
英国のMI6、ロシア(旧ソ連)のKGB、イスラエルのモサド。中国、北朝鮮、イランとかの諜報専門部署もそうだと思うけど、おそらくその時代の諜報活動に必要な最先端技術の国内トップクラスの頭脳がそれぞれの機関に集まっている。それらがこれまたトップレベルの射撃手や格闘技術を持つ者とスリリングに交錯し…なんてパターンの映画がつまらないわけがない。この作品は焦点を当てる特殊技能が従来のものと若干変えてきてはいるけれど、そのぶん主人公が敵役を出し抜いていく様子は軽やかで楽しいーーー奥様が殺されたことへの復讐という暗さが意外なほど自身の行動には影響しない(テロリストにだって悲しむ家族はいるのに…的な躊躇は一切描かれない。自分は殺しに向かないという躊躇は描かれるけど)。
ところで、日本の諜報機関(一応あると仮定して)には、世代最高クラスの頭脳は集まっているのだろうか。国際社会、国際情勢についての情報収集はほとんどアメリカ任せなのだと思うけど、トランプさんが日米同盟とか安保はアメリカにとって赤字のディールだから破棄しちゃうぞ、なんて言い出した時に、日本が不利にならないよう水面下で工作できる諜報員なんているのだろうか。どうかいて欲しい。
アマチュアとは何か、という一つテーマを追いかけた作品。それは成功していて後味は爽やか。
設定としてはジェイソン・ボーンのシリーズにやや似ている。組織を敵に回して徒手空拳で戦わなければならないところ。ヨーロッパ各地を協力者の力を借りながら転々とするところも似ている。
ただ主人公であるチャーリー・ヘラーは分析官であり、現場の工作員ではない。戦闘力を著しく欠いているところがボーンとは違っていて、それをどうカバーしていくかが見どころなのだが。
というかこの作品はそもそも暗殺者のアマチュアというのはどういったものなのかという問いかけをテーマにしている。
これについては答えが出ていて、「人を殺せない」ことがアマチュアであるという。だから彼は一度として直接的な射殺や刺殺という手段を取らない(というか取れない)時限爆弾を使ったり、プールに破壊工作をしたりして、復讐は果たすが逃げ道は残す、つまり100%の確率では仕留めないところがプロの仕事ではなくアマチュアであるとのことなのだろう。
ハッキングや破壊工作の細微には触れておらず、仕掛けの面白さにひかれるところは少ない。伏線(と思われる部分)が回収されずアレっと思うことも多々あった。
でもアマチュアを描くというテーマはブレることなく徹底され、最後も派手なアクションはないもののいかにもチャーリーらしい結末の付け方で後味は悪くなかった。
ラミ・マレックは役柄によく合っていた。
単純な復讐劇ではない所は面白かった
MR. ROBOT
主人公がちょっと地味目だけど、ひねりの効いたミッション・インポッシブル
面白かったです。奥様を殺されたCIAの職員が、自ら復讐しているうちに、背景にある陰謀との繋がりに気づきます。よく見てないと見逃がしそうですが、単なる復讐劇で終わらず、ひねりが効いていて、楽しめました。
復讐と言いながら、主人公が銃を撃てない素人の時点で、ある意味、ミッション・インポッシブルなんだけど、情報収集を駆使し、得意ワザで乗り越えていきます。身一つで逃げ回りながら、あっちこっちを飛び回って、お金はどうしてるんだろう?程度の疑問はありますが、そこはスパイ映画ですから、固いことは言わないです。
それと、CIAの長官が堅物でした。民主党時代に選ばれたのかな? ディールを重んじるトランプさんなら、この長官は速攻で解任してそう・・・と、映画を見ながら思っていました。
全283件中、241~260件目を表示















