「もうちょっと娯楽性がほしかったなあ」アマチュア よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)
もうちょっと娯楽性がほしかったなあ
いわゆるスパイエージェントものの切り口を変えた作品です。
殺しの専門家でない人物がエージェント活動に巻き込まれる作品は、古くは「今そこにある危機」等のジャック・ライアンシリーズや「エグゼクティブ・デシジョン」等が思い起こされます。
これらの作品はストーリー上のどんでん返しや、弱き者が知恵と勇気と運で乗り越えていくカタルシスがあったりするもんですが、本作はそのへんがちょっと弱い。
あと、ところどころ伏線のように差し込まれる意味深なシーンが多々あるのに、全然伏線でなかったりします。
なんでしょね?シチュエーションは面白そうで、出てくる人物たちもなかなか魅力的なのに、あまり緊張感もなく淡々とストーリーが進んでいきます。あー、あれがこうなのか!とか、ギリギリで上手く行った!とか、実はそうだったのか!?なんてカタルシスはほぼありません。
決してつまらないわけでも駄作でもないのにイマイチ面白みに欠けます。
演出の問題かなあ。
逆に似たようなアマチュアエージェントものを観たことがない人には新鮮でいいんじゃないでしょうか。
日本って映画終わってもスタッフロールが終わるまで待ってることがほとんどですけど、本作は終わるやいなや帰る人がけっこう多かったです•••。
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