「スパイモノが大好物な人には刺さるが、薄味過ぎる」アマチュア Yukさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイモノが大好物な人には刺さるが、薄味過ぎる
スパイ小説が大好物な人には刺さる作品だとは思う。
個々のモチーフはあまり目新しいものがなく既視感でいっぱいだが、ラミ・マレックの目力と芝居はなかなか良い。でも......書けるのはそれくらいだろうか。
CIA上司や組織の描写も超ステレオタイプだし。居場所がスマートフォンでバレたり、監視カメラの映像を加工したりするのも観客はもう完全に見飽きている。そういう意味では、だいぶクラシックなスパイモノだった。こういう映画たくさん観たよなぁという感じ。
車で脱出する時は「おいおい、ライト消して走れよ!」とイライラしてしまった。
肝心な、諜報機関の現場経験がないアマチュアが復讐に燃え...という部分も、終わってみれば何だか弱かったように思う。王道とは違う、斜め視点のスパイ映画で、ボーンシリーズのような立ち位置を狙ったのかもしれないが、ちと薄味過ぎる。
続編を匂わせる感じもしたけど、どうだろう。興行収入的に成功したら企画書書こう、ということだろうか。
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