劇場公開日 2025年4月11日

「CIA分析官、チャーリーの苦悩」アマチュア 徹2001さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5CIA分析官、チャーリーの苦悩

2025年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

ラミ・マレックが演じたチャーリーの物語。おおむね、彼の視点で描かれている。

テロで妻を亡くした、チャーリーはCIAの分析官の立場を利用して、テロリストに立ち向かう。分析官なので現場のエージェントとしての訓練は受けたことがない。ふとしたことから手に入れたネタでCIAの上層部を脅迫し、エージェントとしての訓練を受けることを認めさせる。テロリストを追跡しはじめる。

トムクルーズの作品だったら、対立を軸にもっと煽っただろう。リーアム・ニーソンだったら、強烈な自我により相手を圧倒したであろう。

ラミ・マレックが演じたチャーリーは、単独で組織的な敵に立ち向かっていく。そこには、妻を亡くしたチャーリーの一遍の狂気にさいなまれ、孤立が深まっていく。

ラミ・マレックの映画としてはまずまずだったのかもしれない、彼の内向的な雰囲気がこの作人にはマッチしていたと思う。一方で、シナリオがもう少し複雑だと中身が深まっていった気がする。例えば、CIA内部の対立をもう少し煽って描いていれば、盛り上がった気がする。
ただ、そうしてしまうと、チャーリーの物語からは外れていってしまう。もう少し、シナリオの書きようがあったとも思われる。

徹2001