「予想もつかない殺しの手法」アマチュア ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
予想もつかない殺しの手法
冒頭からチャーリー・ヘラー(ラミ・マレック)の人物像がわかるような
エピソードで構成し、
割りかし早い段階で妻サラ(レイチェル・ブロズナハン)がテロリストに殺害され、
復讐にかられる導入は実に引き込まれた。
チャーリーのアタマの出来が桁違いすぎて、
銃撃や格闘ができなくても、爆弾づくりやトラップの仕掛け方が秀逸で
テロリストたちを追い込む様は、不謹慎だがワクワクした。
爆弾づくりを教えたのは、チャーリーの教育係を任されたヘンダーソン(ローレンス・フィッシュバーン)
だが、銃撃などはチャーリーの向いていないとキッパリ。
でも、学ぶことを学んだらとっとと出ていくチャーリーが素晴らしすぎる。
きっとヘンダーソンから命を狙われるのも時間の問題と予想していたのだろう。
途中、インクワライン(カトリーナ・バルフ)とのハイテクを駆使した共闘が
見応えがあり、ちょっとチャーリーも救われるじゃないかと思っていたら、、、
なかなかうまくいかない。
(インクワラインといい感じの仲になるのは、妻サラに対していかがなものか!?なんて無粋なことを思った)
最後のひとりを追い詰める場面では、最もチャーリーらしさを感じたし、
CIAの上官たちが一層されていく様も、予想はしていたが胸がすく思いがした。
私としてはヘンダーソンとの共闘に期待していたので、そういうつくりにして欲しかったな・・・と。
追手として恐ろしいという展開も充分に面白いが、転じて共闘してくれたらもっとワクワクしただろうと思う。
ラストもチャーリーが前を向いて生きている感じがして好感が持てたし、鑑賞後感も良かった。
一方、伏線がたくさんあったと思うが(サラが残したチャーリーへのプレゼント「パズル」など)回収さらずに
風呂敷広げっぱなしなところはちと残念。
やはり俳優としては、ラミ・マレックの魅力が全開で、良い役だったと思う。
作品は私好みで楽しめたが、
パンフレットがなく余韻に浸れない・・・というのも残念だった・・・。
あ、でも、残念と言ってはいるものの、作品は面白かった。
コメントありがとうございます。
予告篇のプールが一番スカッとしますが、グチャグチャでしょうね、階下の人にも大迷惑。あと行先に緯度経度がいちいち出るのが謎、欧米の人は距離感が解るんでしょうかね。
共感ありがとうございます。
あんまり丁寧な作りには思えなかったんですが・・あのガタイ、ハゲ、ヘンダーソン接近!別口のエージェントと怪獣同士の様に争うのはちょっと笑えました。その点ヘラーは申し分なく小さい。