「シナリオがアマチュア」アマチュア マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
シナリオがアマチュア
CIA
Central Intelligence Agency
中央情報局
アメリカ合衆国の対外情報機関
1947年トルーマン大統領政権下で
組織され国家の安全にかかわる
諸外国の内部情報を
収集・解析し統括
その性質上スパイ活動から
軍事作戦まで収集する情報は
多岐にわたる為他国の
諜報機関とも連携しており
陰謀論の親玉にもなりやすい
ちなみに先日逝去した
読売新聞社会長渡辺恒雄氏の
上司にあたる正力松太郎氏は
CIAの工作員であったことが
公文書で判明している
というCIAの解析部の凄腕職員
だが銃など持った事もない
チャーリー・ヘラーが
テロに巻き込まれた嫁を殺した
テロリストに復讐するストーリー
どうだったか
ハッキリ言って
シナリオがダメすぎ
殺しが出来ない点を「アマチュア」
という題材にしてますが
直接相手に銃が撃てないだけで
間接的には明確に殺しており
あんまり意味がない
キャラがほんと動かない
観てる途中で先読めちゃう
退屈な映画でした
チャーリーは
出張先のロンドンでテロに
巻き込まれた嫁サラを殺害した
テロリストを調べるうち
CIAとも繋がっている事を把握
上司に詰め寄ると
(もうこの上司が
ホルト・マッキャラニーの時点で
黒幕確定)
もみ消そうとしますが
チャーリーはこの事実を
自分を消せば自動的に
この情報を世間に公開すると
脅かしその引き換えに
嫁の仇を獲る為の訓練を
させろと言い出します
上司らは要求を呑み
教官兼監視役のヘンダーソンを
つけます
その訓練でチャーリーはやっぱり
人など殺せるわけないことを
ヘンダーソンは痛感しますが
嫁の仇を討ちたい気持ちには
徐々に共感していきます
上層部はその間にチャーリーの
近辺を調べて証拠を奪い取って
しまおうとします
そしてそれっぽいディスクを
発見しますが中身はダミー
上層部はヘンダーソンに「消せ」と
指示しますがチャーリーは
その間に訓練期間を終えて
テロリストの潜伏先へ
果たして殺しのできない
チャーリーがどうやって復讐を?
1人は無菌室でガスで殺しそこねるが
クルマにはねられて死亡
1人はガラスのプール割って死亡
残りはフィンランド警察に逮捕
なんだかんだ殺しちゃってるのです
何より情報収集能力などが
ずば抜けているのであんまり
弱い存在に見えないのです
訓練する!って展開も別にいらない
何より一番言いたいのは
前述の通り周辺キャラクターが
全然動かないのです
その教官のヘンダーソン
もっと使えばよかったと思う
せっかく
ローレンス・フィッシュバーン
なのにCIAの追手とランドリーで
相打ちで終わりとか拍子抜け
彼をもっとチャーリーの代わりに
銃撃戦させるとか場合によっては
殺させるとかあったでしょ
そして以前からやり取りしてた
トルコの諜報部員「インクワライン」
いい仲になったとおもったら
アッサリ死んじゃうけど
違うだろ
ラストに嫁みたいに
ひざまつかされて
銃向けられてどうするとかって
展開でしょ
今度は救えるか?みたいな
CIA長官が真実を公開するだなんだ
なんてシーンハッキリ言って
どうでもいい
CIAの同僚ももっと裏で協力する
みたいに動かしてもいいのに
なんにもしないで見てるだけ
だったらいらねーだろ
チャーリーが殺しのアマチュアなら
周り動かせよって話です
ラストで「よっ!」って突然出てくる
フィッシュバーンに
お前もっと働けよと頭にきて
劇場を去りました
ラミ・マレック自身が
アクション映画のアマチュア
かもしらん