YOUNG&FINEのレビュー・感想・評価
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性春
できそうでできない勝彦のモヤモヤが実に面白い。
玲子といちゃいちゃできるけど、最後まではいかせてもらえない。
そんな中、自宅に下宿する若い女性の先生がやってくるのだから、
さらにモヤモヤするのには間違いない。
外見は美しいけど、クセツヨな先生。
しかも兄の同級生でどうやら兄のことが好きらしいことまでわかる。
先生ともいい感じになりながらも行為には及ばない。
この寸止め状態をコメディチックに、また、
男子高校生の性春がリアルに描かれていると思う。
山本直樹の原作は読んでいないが、
山本直樹原作なだけにエロ描写はそれなりにあるだろうと思っていたら
そこはちゃんと描かれていて、山本直樹ファンもうれしかったのでは。
ただ、R15+なので激しい描写はない。
学生でも観れるので、ぜひ、高校生に観てもらっていろんなことを感じてほしいと思う。
前半のテンポの良さと比較して、
後半ラスト近くになってトーンダウンというか勢いがなくなるのが残念。
人生いろいろだなぁとしみじみと思った。
向里祐香は良い俳優。今後も期待したい。
山本直樹ファンとしては納得
こんな先生いたよな
私が高校を卒業したのはちょうど50年前、1975年のことです。現代流に言えばアルコール依存症の教師、いましたよね、物理の先生、地理の先生、美術の先生(わいせつ事件を起こして逮捕されました)、夜遅く、教室で先生と一緒に煙草片手に一杯(なぜかウイスキーでした。そこも映画の描写と同じ)なんてこともありました。部活の打ち上げには「食堂」で乾杯なんてこともありました(映画では缶ビールですが当時は瓶ビール)。いろいろな器材が乱雑に置かれている理科室というか理科の先生の部屋、50年前の○○高校そのものです。多分、原作者もしくは映画監督は60代後半以上だと思います。
そんなことばかり思い出してしまいました。現在の高校生が見たら理解できないことだと思います。
最近少なくなった性春ムービー
どんどん(私の)ちからがぬけてきた。見逃さないでよかった。
灰野勝彦(主人公の高校生)は最後まで、「ことをなす」が叶わない。
新井玲子と裸で抱き合っているのに、最後の最後は拒否される。
伊沢学先生といい感じになるのかなあ、と思ってみていると、結局何も起こらない。
伊沢先生も、新井玲子も、最後にひょいと現われた男たちにさっとさらわれてしまう。
縁とはそういうものだ。
海辺の田舎の背景がとてもやさしい。
大きな事件を起こさずに2時間の時間を埋めるのは多分、とても難しいことだ。
勝彦のお母さんもさわやかに、息子から自由になる(縛られていたわけじゃないけど)。
最後に原稿用紙の意味が明らかになる。
伊沢先生のアルコール依存も深刻には描かれず、勝彦の兄と婚約者が現れても、伊沢先生はおおきくは崩れないで済む。
伊沢先生が病院を退院しようとするとき、生徒たちが見舞いがてら迎えに来て、伊沢先生は一粒涙をこぼす。
もうこれで十分なのだ。
勝彦くんは美男子だが、二枚目と三枚目をたゆたって、地方の公務員となって、ああ、このまま、大きな事件は起こらないかも、という「普通」がしみてくる。
重くなり過ぎないことが、深いやさしさと落ち着きを観客にもたらす。
この平和は得難い。観てよかった。
女性が美しい。
久しぶりの「男女」の恋愛物語を見た。
ただ、大人の男女の恋物語はいま、存在できるのだろうか?
少し昔の田舎のおはなし
少し昔の田舎って高校生お酒飲めたよね。
そんなことないか。
下宿人の若い女が高校の新しい担任教師って設定だけでもう100点。
昨日から続けて観たマイナーながらも全国公開、イオンでも上映している邦画4作品の中で一番楽しかった。
R15だけど、R18の「秘顔」よりもHなシーンが多かったからかな。
知ってるのは宇野祥平だけ、あとはみんな知らない俳優さんばかり。地味なキャストだけどここからみんな売れていくような気がする。みんないい顔してる。
(向里佑香は「愛なのに」に出てたらしいけど、あの作品は河合優実、さとうほなみ、中島歩と、インパクトの強い人が多かったから、印象に残ってないけど、中島歩に下手って言った女の子だったのかな)
少し昔によくあったほろ苦い青春、ただし悲しくない。
みんなスネオみたいに脱皮できたかな。
自分の好きなように生きる、直前に観た「愛されなくても別に」と同じようなラストなのにこんなにテイストが違うんだ。主人公が愛されていたからだろうな。
昨日に続いて、今日もまた貸し切りでした。
1日1回の上映なのに。名古屋まで観に行ったのに観客が他県からの自分ひとりって、、。
もっと宣伝すればいいのに。
みんな平等
妙にリアル
城定印
若さと自立
心地よい。。。 これは風景なのか、時代なのか、雰囲気なのか。 登場...
大好きだった
山本直樹先生に漂う空虚さ
山本直樹先生と城定秀夫監督は相性が良い。今回は脚本のみだが、その相性の良さが溢れている。
しかし、監督は別の方がされている。
悪くは無いが、やはり、脚本の良さが活かされておらず、ただ、懐かしい青春の日々を描いた映画となっている。
山本直樹先生の作品は、ちょっと可笑しみのある人物達のどうしようもない日々を愛情と温かみを持って描いている。
そしてその可笑しみと温かみを持って映像化出来るのが、城定秀夫監督なのだ。
そして、山本直樹先生の作品に漂う「空虚さ」それを映像化出来るのが城定秀夫監督なんだ!
脚本から感じるその部分を上手く映像化出来てない。そう感じる作品だった。
ただ、ヒロイン2人が如何にも山本直樹漫画の顔してるのが良かった!
後ろの方がハードル高いっす。
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