「ユーロスペース最終日」光る川 えみさんの映画レビュー(感想・評価)
ユーロスペース最終日
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「光る川」の引き込まれていく物語の始まり方がとても好きです。
私の中でこの物語は3度のはじまりがあると思っていて、その3度に水が落ちて丸く円になる映像が映し出されている。
それぞれ生活や時代は違えど、確かに同じ場所でおきた出来事が、静かな川の流れから激しい流れへと変わっていく。
川の流れだけでなく、人の心や思いも変わっていくのもリンクしていておもしろかったし、じわじわと心に残った。
町娘のお葉が朔に出会う前と出会ったあとの顔の表情が違うのも印象的だった。
恋をする女性の顔つき、目がふわっとしていたものが、目に色が濃く、美しさが増してほんと素敵に見えました。
ユウチャが紙芝居を観たあとに、川の上流から器が流れてきて、バッチャに昔話を聞き、ユウチャが青い淵を目指し進んでいく姿はまるで、ジブリの映画を想像させられるように、まっすぐで勇敢で、だけどなんだか可愛くて、2人を惹き合わせる瞬間は感動的でもありました。
ちゃんと草笛を持ち帰らず捨てている姿、だけどまだ子供らしく、お父さんに最後はおんぶされていて、すべてがキレイに終わる本当に素敵な映画だった。
また好きな映画が増えました。
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