「岐阜県の川が舞台」光る川 AWMRさんの映画レビュー(感想・評価)
岐阜県の川が舞台
美しい横顔のチラシだったが、金子雅和の第1作、第2作のレビューを見て、難解な作風なのかなと思い、最初は見ないつもりだった。ただし、この光る川のレビューは高評価が多く、あわてて映画館に駆け込む。結果は私の見込み違いで、素晴らしい映画だった。観客はいないわけではないが、少な目でシニアのみ、若い人がいないのは残念。シニアの人たちはどこでこの映画の評判を聞きつけて見に来るのかと思った。中部圏です。昨年の「重ねる」も岐阜県の自然が舞台で良作だったが、本作の自然描写は神秘的で、さも何かを物語るような深遠な川の美しさに引き込まれる。さらにストーリーは昔話と現代とを見事に融合させ、わかりやすく、時間を飛躍させている。古い日本の田舎暮らし、その厳しい環境でたくましく生きる人々。一方、現代でも厳しい現実はある。痛切ながらも強く心に訴えかける物語である。
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