「良いところもあれば…」ヤマトよ永遠に REBEL3199 第三章 群青のアステロイド もとさんの映画レビュー(感想・評価)
良いところもあれば…
旧作「ヤマトよ永遠に」はリアルタイムで観ました。音楽、デザイン、雰囲気などはとっても大好きなのですが、なにぶん話が無茶苦茶でポンコツで…
今回のリメイクでは第1~2章を観た限り、旧作のご都合主義に対してかなり誠意ある「歴史のやり直し」をしてくれているように感じていました。
守のゴミのような使い捨てはないし、山南艦長は自分の意見をしっかり持っているし、雪と別れて古代はすごく凹んでいるし、サーシャの急成長もあれが理由のようだし。
とは言え、上映中は必ずシンプルに眠くなってしまうのですよ。のんびりした会話が多くて、戦時下の緊張感が薄いからですかね。
だから、次はもう映画館では観ないぞと決意しつつ、適度に数ヶ月経つと何となくぼーっとなってまた「次こそは」と観に行ってしまい、で、また同じように感じてしまう…(今のところ)
今回の第3章は、寝てるところを剣で刺す、刺そうとしたら殺す、名画を燃やす、などといった「ここでトドメを刺す!」という緊張感のある場面が多かったものの、「結局やらないんか~い!」というパターンが続いて、「そりゃ話は進まないわな」とモヤモヤ。
さて、ここまでの展開がマイペースなのは、後半~ラストにあっと驚く大仕掛けを用意しているのだと思いたいですが、まさかラスボスが1000年後のサーシャで、だから声優は潘さん親子を使いましたニヤリなんてことはないですよね?しかしそれは松本零士先生が1000年女王~プロメシュームですでにやられて、ズコッてなってますのでね。
まあ杞憂に終わることを祈りますが、一応、釘を刺しておきます。みんなが愛するキャラが製作者に私物化されて不幸になったら悲しいですもの。
主題歌が「愛よその日まで」から「積木の部屋」に変わりませんように。