「約束の重さ」おいしくて泣くとき くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
約束の重さ
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人と約束できない心也(長尾謙杜)。その背景にある過去を知れば、約束が故意でなくとも裏切られた時の失望や悲しみを相手に与えたくないからなのだと、彼の負った傷や人を想う気持ちの優しさが伝わってくる。
そんな彼が本当に大事な四葉のクローバーを手渡し、約束する時の決意。涙なしには見れません。
彼は守れないかも知れない約束をしたことを悔いていたけど、その約束(彼のその気持ち)が、夕花(富真あみ)を、記憶を失った後も支え続けていたことは間違いない。
単なる青春ムービーでなく、虐待や格差が生み出すいじめ、それを助けようとするものまで不当な扱いを受ける世界も描いていて、その中で懸命に生きようとする夕花と、守ろうとする心也が愛おしかった。
おいしくて泣くとき、タイトルが心に沁みました。
一方、警察に保護を求めて去る夕花から心也を引き離そうとする警察は意味不明だし、警察に保護されて別の生活を始めたであろう夕花が、記憶喪失になったことで身元がわからなくなるというのは無理がありすぎるし、その状態で心也と夕花の関係がわからないのに、夕花の娘がMINAMIの工事を無料で引き受けに来るのはおかしいしと、無理矢理ストーリー展開させるところが???だったのでマイナス1です。
近くになにわ男子ファンがいるので、長尾謙杜の演技には注目してましたが、ピュアで真っ直ぐな少年を好演。もう22才だけど高校1年生違和感ない!あみちゃんも海を背にしたキラキラ笑顔が素敵でした。
蛇足ですが、非常に爽やかエンディングにも拘らず、あの感動展開で、成長した心也が、おディーン様では、不倫に発展しそう…と余計な心配。
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