「「おいしくて泣くとき」の伏線回収」おいしくて泣くとき 羊さんの映画レビュー(感想・評価)
「おいしくて泣くとき」の伏線回収
つらくて、悲しくて、涙を流してしまうシーンがたくさんあったけど、かなしい物語としては終わりません。うれしくてあたたかい涙も溢れました。
すごく奇跡的な話で、実際にはこんなことないだろうとは思うけど、あのふたりに似た境遇の人、境遇だった人は、たくさんいると思います。います。
「ひま部」があって本当によかった。居場所がひとつでもあれば、人は生きていけて、逆に言えば、居場所がないと、人は生きていけないんだ。
「こどもごはん」として自分の食堂で無料でごはんを振る舞った父。この場所から2人の未来は始まっていた。子どもの不幸は俺の不幸でもあるんだ、と絶対的に味方である父。なんだその目は!と暴力を振る父。色んな父親がいる。だけど、あんな父親じゃなかったら、あんな環境じゃなかったら、出会えなかったよな、とどうしても咎められないのです。
作品名がずっと不思議だったけれど、今は納得。
バター醤油焼きうどんが食べたい。
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