劇場公開日 2025年4月4日

「かなり過大評価されている作品の様で…」おいしくて泣くとき ネコと映画と人生とさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5かなり過大評価されている作品の様で…

2025年4月9日
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鑑賞方法:映画館

観たい作品の上映時間まで間があったので「出演者はノーチェックで 『あらすじ』と『レビューの平均点』のみをチェックして本作を選択」して鑑賞したのですが、完全に失敗でした…。

鑑賞後に「何故このレベル(良くて☆3評価)の作品が こんなに高評価なの? もしかして…」と思い 出演者を検索してみたら、予想通りの《旧•ジャニーズ(現•STARTO)のタレント》主演作品でしたね!

ジャニタレ主演作品が「作品の実態とかけ離れた高評価を得る」のは、ジャニーズ時代から[毎度の事]で お約束みたいなもんですからね。勿論ファンの方にとっては「最高!」なので 高評価になるのは当然かも知れませんけど…。

まあ 最終的には「出演者のチェックを怠った私に落ち度がある」のですが…

【ストーリー(脚本) & 演出】
原作小説があるとの事ですが《原作未読》な私には「本作の脚本が どれだけ原作に沿っているのか」は分かりかねますが、率直に言って「映画の脚本としてはイマイチ」だと感じました。

男性主人公側の《『こども食堂』を通して見る貧困問題》や 女性主人公側が抱える《家庭内暴力(児童虐待)問題》など、現代社会的において[深刻な問題]として捉えられている事柄をストーリーに取り入れてはいるものの、どちらも「ただ物語の素材として利用しているだけで どちらにも深く切り込んではいない」し、二人の主人公の《恋愛要素》も それら二つの題材に関するエピソードの中に「薄っすらと」挟み込んだ程度で、全てが「浅く」感じました。

あらすじを読んだ時に興味を惹かれた「30年前に突然失踪した彼女の秘密」も有り得ない程の《古典的な理由》でしたね。『秘密』って「本人の意思で 他の人に知られない様にする隠し事」みたいなモノじゃないの? あの理由は「秘密とは言わない」よ。アレはどう考えても秘密と言わないと思うんだよなぁ。強いて言えば『事情』が正しい表現じゃないかな と。

あと演出面も納得感がイマイチでした。30年前だから「誰も携帯電話は持ってなくて 家の電話か公衆電話」って所だけ30年前っぽいけど それ以外には何の工夫も無いし、他の方もレビューに書いてたけど 終盤にヒロインを警察が迎えに来た時[複数台の車両で乗り付け まるで犯人の様に彼女を連れて行った]あの演出は意味不明で「???」でした。普通ならせいぜい「パトカー1台に警官二人で 主人公二人とも警察に保護して連れて行く」と思うんだけどなぁ。
脚本評価★★☆☆☆
演出評価★☆☆☆☆

【キャスティング(配役) & 演技】
[風間心也/長尾謙杜]
演技の印象としては「ジャニタレ俳優にしては幾らかマシ」くらいかと。

[新井夕花/當真あみ]
演技やビジュアル的な印象としては《「光るモノはある」けど「華は無い」》 と言った所で。まあフレッシュな感じではありましたが。

[風間耕平(心也の父)/安田顕]
人物像としては もう「この人が主役で良いんじゃないの?」ってくらいの善人を、安定の演技力を持って 演じてくれていました。ただ作品の出来があまり良くないので《安田顕さんの無駄遣い》感が…

[夕花の義父(母親の再婚相手)/池田良]
映画『MONDAYS』で主人公の[電話の相手]で「木本事務所の崎野ですぅ〜」の声の演技の印象が未だ残っています。
今回は義理の娘に暴力を振るう父親の役でした。「何をするか分からない」狂気みたいなモノは感じましたが[演出(及び脚本)が悪かった]ので 凄みは感じませんでした。
どうせなら《ヒロインの鼻っ面に鉄拳を喰らわせて 鼻血を流しているヒロインの髪を掴み 顔を上げさせ「何か文句でもあるのか」くらい言わせる》演出でもあれば良かったけど、それをやったら[PG12]とか[R15]になっちゃうのかな?

[現在の風間心也/ディーン・フジオカ]
主人公の30年後(現在)の配役が まさかのディーン•フジオカさん。涼しげな顔立ちなのに逞しい胸板をしている。もう「胸板に目がいって」仕方ない。
配役評価★★★☆☆
演技評価★★★☆☆

【映像 & 音楽】
映像レベルは「特に綺麗と言う事も無い」可もなく不可もない感じ。音楽も同様で。
映像評価★★☆☆☆
音楽評価★★☆☆☆

【総合評価】
もともと「鑑賞するつもりは無かった」けど「時間が空いてて しかもレビューが高評価だった」ので「つい鑑賞してしまった」作品。
事前に公開作品をチェックした時点で[自分のチェックリストから振るい落とされた作品]を あえて観てハズした為か《観なきゃ良かった》度が半端ないです。

良く言っても《レイトショーやサービスデイの料金 & 自爆覚悟で鑑賞するならアリ》くらいの評価です。当然 他のレビューで書かれている程には「泣けません」し、少なくとも私がこの作品を他の誰かに薦める事はありません。

総合評価的には「本来なら☆2つ」くらいは付けても良いのですが、平均点があまりにも「実態を伴わない高さ」なので バランスを取る意味で★1評価とさせて頂きます。
総合評価★☆☆☆☆

【補足】
エンドロール後にシーンは無いので、エンドロール突入後すぐに離席しても問題はありません。

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