おいしくて泣くときのレビュー・感想・評価
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なにわ長尾謙杜くん初主演にして代表作品の誕生です♪
本作品は、人気小説家・森沢明夫の同名長編を映画化したラブストーリーで、「なにわ男子」の長尾謙杜くん劇場映画初主演作品です。
長尾謙杜くんといえば、前作の大泉洋ちゃん主演「室町無頼」で、無敵の棒術を身につけた才蔵を好演!推しの大泉洋ちゃんを観に行ったハズが、最初は「誰だこの子?」と思っていた長尾謙杜くんに釘付け😳ひたすらかっこいい洋ちゃんを愛でる映画なのかと思っていたら、ラストは才蔵に全て持っていかれるという大誤算!?謙杜くんの役者としての空恐ろしいポテンシャルを感じました。
今作品では、前作とは全く違う純粋でまっすぐな高校生を瑞々しい演技で好演。大人の同一役ディーンフジオカさんを意識して役作りしたんだろうなぁと思える仕草や表情が随所にみられ、彼の細やかな役作りを感じました。今後ますます楽しみな俳優さんになられることでしょう♪そして夕花役の當真あみさん&尾野真千子さんも良かったです。でもでも今作品で圧倒的なオーラを放っており、物語を牽引していたのはお父さん役の安田顕さんではないでしょうか🧐「水曜どうでしょう」で北海道テレビのマスコットキャラクターonちゃんに入っていた人と同一人物だとはとても思えません🙄今年はまだはじまったばかりですが、アカデミー賞優秀助演男優賞候補になりそうな予感ひしひし。もちろん大人心也役のディーンフジオカさんも眼福🙃素敵でした♪
間違いなく今年一番心洗われる純度100%の極上ラブストーリーでございました。
周囲は、なにわファンと思われる若い女性たちの鼻を啜る音が終始鳴り止まず、思わず「ハンカチ貸しましょか?」と言いたくなるワタシでした😅
「おいしい」って記憶はいつ何時も最強なんだなって思いましたよ。帰ったら今晩は焼きうどんにしようと固く心に決めて劇場を後にいたしました🫡
思春期の高校生男女を夏の陽ざし(光)がノスタルジックに包み込む
長尾謙杜さんが演じる高校生の心也と當真あみさん演じる幼馴染で同級生の夕花。“ひま部”を結成し、一緒に下校するようになった2人を、夏休み前の夏の陽ざし(光)が包み込みます。
会話は多くなくてもともに歩き、坂を上り下って帰る思春期の2人が、「また明日ね」とわかれるまでの、あの時限りの尊い時間と世界を長尾初喜監督はノスタルジックに見つめます。
夏休みに入り、ある事件をきっかけに、2人だけで逃避行の旅に出ますが、行き着いた先は夏の陽ざしに輝く青い海。
夕花は弾けるような笑顔ではしゃいで見せますが、これ以上先へは行けない、自分が抱える秘密からは逃げられないことを悟り、心也は高校生のまだ何者でもない自分の無力さを翌朝思い知らされることになります。
夕花の秘密とともに“おいしくて泣くとき”の意味が明らされる時、一途で純粋な想いが起こす奇跡を目撃することになるでしょう。
泣いた
おおまかに、良かった
母との指切りに、安易に約束ができなくなった心也
酒浸りの継父の暴力に、抗えない夕花
子ども食堂を営む心也の父が営む店が、
2人の共通の場所だった
安田顕は、安定の演技
主人公2人の瑞々しい演技も、美しいだけに
心が痛む
大まかに、いい映画だと思う
んだけど
安心を求めて、夕花は警察に頼るが
刑事?が心也を引き留める場面は
違和感があった
『夕花は大丈夫、幸せになれる』という
心也が頑なにしなかった「約束」を
夕花に伝えるシーンが欲しかったのかなー
2人をちゃんと一緒に連れて行けばいいのにー
継父が、夕花を見つけ出し
頭を打って記憶喪失になり
自分が誰かもわからなくなって‥‥‥‥
て、警察沙汰になれば、記憶は無くても
身元くらいは判明する気がする
その点が、更に違和感
他にも齟齬がちらほらとあるけど
概ね、良かっただけに、
脚本をもう少し現実的な方向に練って欲しかったかな
バター醤油焼きうどん
勝手な意見ごめんなさい
2025年の作品 同名タイトルの長編小説の実写化
思い描いた夢
または、そこしかないと考えてしまう着地点
でも現実は真逆を突きつけてくる。
この物語は、誰にでもあるそんな出来事に寄り添うように手向けられる。
例えば私が50代で、当時の環境などを含めた時代は現在とは異なるし、何にも増して現代を生きる若者との思考の差となってその違いを感じることができる。
この物語の時代背景は、いじめ問題が地域ごとで考えられていた時代。
高度成長期の終焉からバブル経済が弾け、1億総中流意識から格差社会へと移行した時代。
様々な意味で多様化が始まり、人々が分散化した。
それでも助け合う精神はまだ日本人に残っていて、貧困にあえぐ子どもたちに食事を与える人々が登場した。
そんな子どもたちの家庭事情は単に貧困だけではなく、親による虐待またはネグレクトが同時に起きていた。
この家庭問題に関しては、行政機関は未だに踏み込むことが難しい。
それは学校でのいじめに発展し、見て見ぬふりの人々も普通にいた。
いじめを受ける側はいつも決まっていて、基本的にそれを助けるものなどいなかった。
いじめられる側の卑屈さが顔の表情に現れだすと、いじめはますますエスカレートする。
この物語の当時は、きっとそんな時代だったのだろう。
主人公風間心也と父が始めた「こどもごはん」
今で言うところの「子ども食堂」
必要なことにもかかわらず、それを偽善だとするいじめ
身体的特徴や、ハンディキャップ、そして貧困と親の職業は、いじめの格好のターゲットだ。
そして、いじめられている者同士が肩を寄り添いあう。
心也は、そんな家庭事情の同級生らのことをあまり見たくないし、知りたくもなかったのだろう。
学校から帰っても、「まだ腹減ってない」という言葉に、そんな気持ちがあるのを感じてしまう。
「学級新聞コンクール」という設定はなかなか良かった。
靭帯損傷でサッカー部を一時休部していた心也は、女子から嫌がらせの的だった新井夕花との接点がここで生まれた。
この設定は学園ものならではの自然な流れで、違和感がない。
夕花の貧困を感じていながら知らないフリをしていたのも、らしくて良い設定だった。
同じ時間を過ごすうちに、心也の中に芽生えてきた恋心
それが恋だと、しばらく気づかないのも良い設定だった。
心也にとって、「守りたい」ものは、かつて母親だったのだろう。
母が死んだことは、裏切りだと思っていた。
母を守れなかった自分の無力さを、心也は母が「守らなかった」約束に置き換えた。
これが彼のトラウマのようになってしまい、誰とも不明確な約束をするのを拒むことになった。
夕花は、たとえそれが嘘であっても「約束」という名の希望が欲しかった。
ほぼ絶望しかない家庭の中のつっかえ棒を求めていた。
「無力」
まだ幼い二人の夢や希望は、あまりにも遠くにあって、今の二人には無力だった。
夕花が公衆電話でかけたのは110番
行政機関に求めた保護だった。
惜しかったのは、夕花を見つけた継父のシーン
あの場面は、当時ずさんだった行政による保護と、その所為で発見された夕花の居場所、そして継父による激しい暴力によって、夕花の記憶が失われたシーンに置き換えてほしかった。
また、
15歳の二人と45歳の二人は別俳優だったこと。
設定上致し方ないが、ハリウッドであればできる技術だ。
1992年の「フォーエバーヤング」が頭をよぎってしまう。
ここが本当に悩ましい。
ディーン・フジオカさんや尾野真千子さんではなく、長尾謙杜くんと當真あみちゃんの老いをメイクアップしてほしかった。
逆に「高梨萌香」の登場シーンで、彼女が何者かおおよそ予想できたが、そこにどんでん返しがあったのは良かった。
そして何故、いつも焼きうどんだったのか?
それが最後に出てくるのも感動的だ。
しかしながら、
この物語は、ひとつは中学生を対象としているように感じた。
等身大の彼らに感じてもらいたい物語だったのだろう。
作品の中にほとんどすべてが描かれていて、最後のタイトルに着地するように作られている。
行方不明になって30年という意味
義理の弟が探しても見つからない姉
そこで起きた事件
店に車が突っ込んできて店が壊れてしまう。
この事態に、無償で改修工事を請け負うと登場した「高梨萌香」
さて、
中学生の視点ではあるかも知れないが、夕花を待ち続けた心也
しかし彼女は結婚して娘を設けていた。
この事実は、中学生の心に何を感じさせるのだろう?
心也は自身とコウタの力を借りながら夕花を探していた。
もちろん結婚はしていない。
記憶をなくしたことと、新しくつけられた名前 建築士になって結婚した。
この事実に関しての解釈は、40代以上が対象となるだろう。
「母の頭の鍵を紐解く」というミッションを自分に課した萌香
その設定は、なかなか突飛だった。
ただ、幼き心也の母との約束があるので、この部分は非常によくできていると考えることができる。
そして、
このどうしようもない人生の不条理 映画の魅力でもある。
映画では夕花が昔を思い出していた。
夕花が記憶をなくしたのは、石で頭を打った所為だった。
しかし、突発的な事故のようなことではなく、やはりそこに異常な行為があることで、夕花は「人生のすべてを忘れたい」から、忘れたように見せてほしかった。
同時に「どうしても忘れたくないこと」があった。
それが焼きうどんの匂いで揺らぐように思い出す。
でもそこには不完全な思い出だけが残っていて、顔などは思い出せない。
それを見ている心也は、「その美しい思い出の一部を思い出した夕花のことを理解した」だけで、30年という時間を昇華することができたという着地点にしてほしかった。
つまり、従業員の「ユウコ」は、ずっと心也を支えていて、「それらがあの最後の瞬間にそれぞれのパズルのピースに落ち着くのだろう」という余韻が残っていたら、この物語は最高だった。
誠勝手な感想で申し訳ないが、なかなか奥深い物語だった。
この作品、最後のシーンの為だけに、ストーリー展開されています。前半...
バター醤油焼きうどん
主人公、若いころの記憶を亡くした夕花が、おいしくて泣いたのは昔、よく食べていた子供食堂のバター醤油焼きうどんでした。
幼いころに母を亡くした子供食堂の息子、心也、どういう訳か学校の不良どもに子供食堂を偽善者扱いされ、いじめられます。今だったら、こども食堂は松重豊さんの公共CMで有名なので高評価でしょう。
同級生の夕花も継父にDVを受け悲惨な暮らし、心也と夕花は互いに慰め合い心惹かれてゆきますが夕花が消息不明、一度は手紙が来たものの音信不通になって30年、心也が後を継いだ、こども食堂に夕花が登場・・。とんでもない悲恋を描いた青春物語でした。それにしても不良どもやDVの継父は糞ですね、警察に逮捕されたのかしら、疑問と怒りだけが残り、同情はするものの後味は今一、微妙でした・・。
【弟はどこ行った?】
當真あみのよさ!
純粋に人を好きになった気持ちって、本当に尊いものだなと、思い出しました。心の奥底にしまってあった大切なものを、そっと引き出してくれたような、そんな映画だったと思います。
當真あみ、透明感がすごくて演技もいいし、心つかまれました。長尾さんもよかった。泣く演技では正直、差が見えてしまったかな。
篠原ゆき子が誰役なのかな?と思いました。夕花のことを知っている風だから、終盤あたりで説明があるものと思っていたけど…
とはいえ、森沢マジックで大いに泣かされました!キャストが好きな俳優ばかりでした。
哀しくて美しい
義父の虐待、貧困に怯える同級生の夕花(當真あみ)
夕花と弟の通う子ども食堂を同級生の心也の父親(安田顕)が開いている。
心也役の長尾謙社くんが22〜23歳の実年齢なのに、
15歳の中学3年生に違和感が全くなくて、
その点でも驚きました。
そして冒頭は心也の30年後。
心也はディーン・フジオカでした。
そして30年後の心也は父の食堂を継ぎ、
子ども食堂も引き継いでいる。
淡い初恋、
夕が父親からひどい虐待を受けている現場を見た心也。
咄嗟に夕花と海を見せようと電車に乗る。
亡き母親と家族旅行に来た浜辺、
軒下で雨宿りの逃避行、
幸せのクローバー探し、
あの日も母と心也は四つ葉のクローバーを探したのだ。
四つ葉のクローバーは見つからなかった。
しかし心也は母からもらったお守りのクローバーを
夕花に渡す。
再会を約束するように、
決意した夕花は警察に保護を求める電話を掛ける。
別れ、
しかししばらくしての届いた夕花からの手紙、
夕花は無事だった。
シェルターのようなところで元気に生きていた。
しかし、
探し当てた義父の暴力、
頭を強打して
記憶喪失
そして30年後。
心也の食堂に車が突っ込み営業できなくなる。
そんな時、
テレビニュースを見たという建築士から思いがけない提案が、
「無償で店を修理する」との申し出、
理由は、完成するまで聞かたいでとの約束。
完成。
建築士が母親を連れて店に現れる。
母親は記憶が戻っていない。
【バター醬油焼きうどん】
一口食べた女性は涙が溢れて止まらない。
夕花だった。
おいしくて泣くとき
心温まる善意と記憶の物語り。
まぁまぁ良し
最近露出の増えてる當真あみを見たくて行く。
こども食堂を併設する食堂の息子である心也と、DVな親を持ち経済的にも困難な状況で弟と一緒にこども食堂のお世話になることもある夕花。原作は読んでないし映画の中で描ききれてないのでわからんが、幼馴染まではいかないが高校の同級生ってだけではなさそうな距離感。夕花がDVされてる現場に遭遇し、助けて二人で海へ。夕花は親から離れることを決心。最初は手紙が届くが、その後音信不通に。そして30年後に再会、といった感じ。
二人とも上手くはないし、「まぁこんなもんかな」と思っていたら、最後に30年後の二人の役でディーン・フジオカと尾野真千子が出てきて綺麗にまとめてくれました。さすが尾野真千子。ま、トータルでは悪くないかと。ちょっと気になるのはカメラワーク。寄せすぎだったり角度が謎だったりと、ときどき意識がそっちに持っていかれちゃう。私が神経質なのか?
露出の増えてる當真あみはもう少し「出来る」かと思ったんだが、長尾謙杜を食ってはいかんので手を抜いたのか? ま、娯楽作品としては悪くないかと
なんだかあったかい気持ちとせつない気持ち両方
心が震える、魅力的な2人が輝く作品
非常に大切な題材を描いていると思われながら‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっていたので短く)
映画の内容は非常に大切な題材を扱っているとは思われました。
そして、主人公・風間心也(長尾謙杜さん)と新井夕花(當真あみさん)の人物造形と、それぞれを演じた長尾謙杜さんと當真あみさんの演技の瑞々しさは、観るべき点も多かったと思われます。
また風間心也の父・風間耕平を演じた安田顕さんも相変わらずの素晴らしさがあったと思われます。
しかしながら、例えば石村(水沢林太郎さん)をいじめるいじめ生徒の描き方がステレオタイプで深みを感じさなかったりと、主人公・風間心也に近い人物以外の描写が、主人公・風間心也に近い人物を引き立たせるための背景にしかなっていないのが気になりました。
極みつけが、終盤で、主人公・風間心也と新井夕花とが、新井夕花の義理の父(池田良)の暴力から逃れるために街から逃避行するのですが、最後に新井夕花が警察に連絡して警察がやって来た時の描写です。
通常であれば犯罪を犯したりしていない限り、警察が2人の未成年を保護した時に、風間心也と新井夕花とを同時に保護して警察署に来てもらって事情を聞くことになるはずです。
そうではなく、主人公・風間心也が誘拐的に新井夕花を連れ去ったと警察が犯罪性を疑ったのであれば、連行されるのは主人公・風間心也の方だったはずです。
しかし、この時は、なぜだか新井夕花だけが警察に連行され、主人公・風間心也は画面に背中を向けた刑事2人に押さえつけられ引きはがされていました。
(刑事事件でもないのになぜ刑事?)
この場面も、主人公・風間心也に近い主要な登場人物を盛り上げる為に、ステレオタイプ的な警察連行イメージを使っていたと残念に思われました。
映画描写としては、主要な人物を深く描くためにも、周囲の人間はそれ以上に深く描かないとダメだと思われる、典型的な描写だと、僭越思われました。
四葉のクローバーの主人公の母・風間南(美村里江さん)に関する感動的な場面など、そこかしこに良さもあっただけに、もったいない映画になっていると僭越思われ、今回の点数となりました。
ただ一方で、長尾謙杜さん當真あみさん安田顕さん美村里江さんなどをはじめとして、心動かされる俳優陣の演技には素晴らしさもあったとは思われました。
コンビニ弁当や宅配食ではなく、なぜ食堂か?
現代に深刻である「格差社会」が、平成の初期から問題は始まって
いたという、社会定義の映画
どんな調理の仕方か分からない、ファストフードの
「ハンバーガー」や「牛丼」…
あるいは「ウーバーイーツで、いいんじゃない?」と気楽に言う時代…
何故、調理をしている相手が見える『食堂』が重要なのか?
そして、今一度『絆』とは何なのか?… を、総括する時期に来ている
かもしれません…
もっとも、今に「我々は『絆』で繋がっているんだ!」と言っても、
周りからは「お前、まだ『絆』とか言ってんの?…
だせ~!イケてねェ~!!」とか、言われますが…
もし、今にアナタへ「おいしい料理」を作ってくれる異性の人が
居たらアナタは、その方を大いに大切にしなければなりません…
ただ、旧ジャニーズの人を見たいだけで観覧に来た、女子中高生は
この「ごっこ」ではない、本格的な「大人の恋愛映画」を、どれ程
理解できたでしょうか…?
サブスク、DVD等で繰り返し観るを、オススメします
最後に、作中で食事をする前に、ちゃんと『いただきます!』を
言っていた映画というのも、近年に珍しくて尊敬に値します!!
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