「翼の折れた天使が、ちょいワル堕天使に身の上話をする100分間。」ドライブ・イン・マンハッタン 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
翼の折れた天使が、ちょいワル堕天使に身の上話をする100分間。
枯れてないなぁ、ショーン・ペン‼️
イケオジかな?ちょいワルの。
エロ親父では失礼だね!!
・・・ちょいワルでちょっとだけ優しいTaxiドライバー。
心理学に長けていて、心理カウンセラーか、分析医?みたい、
色んな会話がTaxi内で繰り広げられる。
《100分間、彼と彼女2人きりの会話劇》
《場所はTaxi内だけの、ワンシチュエーション》
乗車早々に始まる、
天使(ダコタ・ジョンソン)とお相手の、
下品なメールのやりとりに辟易。
堕天使の誘導質問により明かされる天使の過去。
してしまう身の上話・・・本音は聞いて欲しかったの?
★天使は10年ぶりの帰郷からマンハッタンの自宅へ帰る途中。
JFK空港でショーン・ペンの運転するTaxiに乗る。
車は交通事故で足止めされること30分。
《ショーン・ペンは振り返って、まともに女の顔を見て話す》
★詮索好きの運転手に天使は、名前を訊ねる。
“クラークだけど、本当はヴィニーが良かった・・・
天使は、年齢は答えない、
年齢で先入観を持たれる、
女の値打ちは30歳で半減する・・・
とても現代のNYの、それもプログラマーで、高学歴(?)の女の
言葉とは思えない。
Taxi運転手のショーン・ペンの言う、
“あんたは自立している・・・?うん?
とても自立しているとは思えない翼の折れた天使、
女は女の帰りを待ちきれない恋人とメールを始める、
相手の男のメールが下品。
(内容や比喩が赤裸々すぎて、引く自分がいる)
“ピンクを見たい“
“写真を撮って送って!!“
男はしばらくメールだけどtelephone・sexみたいな会話をして、
男は・・見えないけれど、勃ったナニの写メを送りつける、
・・・それから実際に電話してきてヒトリ○○を始める始末・・・
流石に引いた女は、電話を切る。
この辺で私はかなり、際どくてゲンナリした。
運転手は、聞こえてたのかなぁ!?察知したかも?
天使を質問攻めにする、
★10年ぶりにオクラホマの田舎町に帰郷したこと。
そこには11歳違いの姉がいて、姉は今、トレーラー暮らしで、
イーゴルと言う名の先住民の女性と暮らしていること。
天使の母親は彼女が幼い頃に、
煙草を買いに行く・・・と出ていったきり帰ってこなかった。
残された姉と天使は、
父親の違う姉が17歳で天使が6歳のある日、家を出た。
父親は天使に決して触れないカウボーイで、
天使の記憶では、車を見送る玄関に座る父親は、
生まれて初めて、右手を差し出した・・・
【握手をした】・・・ささくれ立った感触がザラッと残った、
♠︎6歳の天使の父親は、歳若くて、20歳代後半、
♠︎イラクか、アフガンから帰国した元兵士で
♠︎PTSDを患っていて会話が儘ならない・・・
(これは私の想像の父親像・・・)
そしてこの映画のクライマックスである
“きみの相手は既婚者だろう?“
“図星で“
天使の帰郷の理由も、既婚者の彼を愛してしまったこと、
そして意図せぬ“妊娠“
この映画のキャッチコピーは、
“人生が変わる決断をする乗客・・・“
天使が人生の岐路で、決断が変わった、
私は、そうだと思います。
それはTaxi運転手さんとの会話から彼女が考えて、
《これから出す結論、》
双子のかわいい男の子を寝かしつけている不倫相手。
彼は家庭も妻も子供も愛している。
決して家庭を決して捨てない。
そして天使は彼を子供たちから奪ったりしないもの。
いい出会いの100分・・・だった。
天使の心は決まった‼️
翼の折れた天使は、今度は本当に男から、
自立をする。
そんな気がする