「大したものだ。感心した。」ドライブ・イン・マンハッタン いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
大したものだ。感心した。
空港から自宅へ向うタクシー車内で、タクシー運転手と乗客との2人の会話だけで成り立つ会話劇。
脚本及び役者の演技力がないと最後まで観客に観させることが出来ない。この作品はそれに成功している。ショーン・ペンは上手い役者だけど、ダコダ・ジョンソンがここまで演技できると思っていなかった。実はダコダ・ジョンソン、このところ私が気になっていた俳優。彼女見たさに鑑賞しただけなのに、作品の出来の良さに感心してしまった。限られた空間なのに、良く最後まで持たせたものだ。
ダコダ・ジョンソンは美人だし、これから役者として大化けする可能性がある。私が好きな女優シャロン・ストーンにちょっと似ているのが嬉しい。
脚本はこの映画の監督が書いている。エピソードはどこから持ってきたのだろう。監督自身の体験は勿論だけど、人から聞いた話を参考にしているだろう。事故による渋滞、小道具として携帯電話の使い方(メールのやり取り)、上手いなぁと感心した。
惜しいなぁと思ったのは、客の不倫相手とのメール交換でのダコダの演技、ショーン・ペンが会話で補足説明しているけれど、何故彼女がそれに応じるのか上手く表現できていない。勿論、原題との関係で理解できるけれど。ちょっと残念。
コメントする