「はっきり言って酷い。何がしたいのか全くわからない作品」新幹線大爆破 FUNAOさんの映画レビュー(感想・評価)
はっきり言って酷い。何がしたいのか全くわからない作品
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草彅剛が主演だったが、結局ほとんど何もしてない。事件解決に関与しているわけでもなく、最後に「やれやれ、一件落着ですね」みたいな顔をしているのが本当に意味不明。何を気取ってるんだ。お前何もしてないだろ。
全体的に意味不明な描写が多く、ミステリーなのかサスペンスなのかジャンルも定まらない。無駄なシーンばかりが続いて、緊張感もテンポもない。犯人の女子高生は終始イライラさせられる存在で、反省の描写もなく、最後まで何だったのかすら分からない。動機も支離滅裂で、「父親にムカついたから新幹線爆破」って、もうちょっと説得力ある理由つけろよ。しかも金を要求する意味も説明不足で、雑すぎる。
樋口監督の演出も残念。特撮で培ったスタイルをそのままドラマに持ち込もうとして失敗してる。庵野秀明の真似っぽいカットばかりで、自分の演出としての軸がない。役者の演技も臭くなっていて、リアリティを目指して空回りしているのが丸わかり。
突然出てくるピエール瀧の扱いも雑すぎて驚いた。出す意味があったのか?と思うくらい存在感がない。細かく突っ込めばキリがないが、何より腹立たしいのは、こんな作品に「感動した」「良かった」と言ってしまう人間がいること。映画を観る目を疑う。
結論としては、全くおすすめできない。時間を無駄にしたと感じるレベル。樋口監督は今後こういったジャンルからは手を引いた方がいい。
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