「新幹線に対する敬意を感じる作品🫡」新幹線大爆破 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
新幹線に対する敬意を感じる作品🫡
今朝(2025/05/02)観ました。
特撮映画みたいなロゴにダサいタイトル、見慣れたキャスト、『東京NER』みたいな雰囲気の予告映像に完全に騙されました。
イントロから惹きつけられ、第一印象だけで“コスプレ車掌”と決めつけてしまった草彅剛に、視聴を始めて間も無く申し訳なく思った程です😅
未だに『碁盤斬り』の中村仲蔵のイメージを引きずってしまっています。ごめんなさい🙇🏻♂️
今回の車掌の高市は、芯の通った優男。草彅剛が適任で間違いありません。
運転士はのん。未曾有の事態に緊張を見せつつも、しっかりとした確認動作、指差し呼称などから、信頼できる心強い運転士を魅せてくれました。
ママ活先生などと子供からも揶揄される議員先生を演じたのは尾野真千子。『阿修羅の如く』から気になっていますが、今回もかっこいい姿を見せてくれました。
YouTuber等々力を演じた要潤の憎たらしさに腹を立てつつもいわゆるインフルエンサーらしい表情や喋り方の再現度の高さに感動すら覚えました(笑)
他にも高市の後輩である藤井を演じた細田佳央太、トレインアテンダントを演じた大原優乃、乗客として偶然居合わせた、第一種電気工事士役の六平直政、総理大臣補佐官を演じた田村健太郎らも、とてもいい味出してました😆ちゃっかり「もうええでしょう」のピエール瀧も出てて、嬉しかったです(笑)
他にも突貫工事の全作業員一丸となった場面や、指揮系統を管轄する緊張感溢れる場面、『スピード』さながら息も付かせずリアルタイムで進行するストーリーに、感動したり、ドキドキハラハラしたり、恐怖を覚えたり、長尺ながら中弛み無く、喰い入る様に観入ってしまいました。
爆発シーンも期待を良い意味で裏切り、嘘くささがなく、クオリティが高かったです。
救助車からの物資を受け取る場面で、手袋を着用していなかった草彅剛が、次のシーンで黒い手袋を着用していて🙄になりましたが、まぁご愛嬌でしょう。
日本映画に稀有な価値あるリアルタイムアクションサスペンス作品です。ご家族で固唾を飲んでお楽しみください‼️