「二重のトロッコ問題」新幹線大爆破 C.B.さんの映画レビュー(感想・評価)
二重のトロッコ問題
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モロにトロッコ問題ではないですか。しかも、ダブルになっていて、ラストシーンもトロッコ問題を解決する物理スキームでまとめられていて、かつ、東日本と西日本の線路がつなげられていない理由まで説明してくれて、よく出来ている娯楽作品です。
それにしても、一番肝心な場面が丸ごと抜けているんですけど。
そう、爆破物を仕掛ける場面が全く描写なし。どう考えても内部の協力者不在では出来ない所業。あれだけの爆破物を如何に「運搬」し、如何に秘密裡に「取り付けた」のか、描写は一切無し。もう一人、システムオタク的な協力者無しであそこまでの仕掛けが作れるのだろうか?という疑問も残る。しかし、その場面を描いてしまうと御協力いただいたJRを裏切ることになるので、やはり描けないかな。その部分はブラックボックスにしちゃえということだったのだろうと推測します。
あの抱擁シーンは何だったのか?とも思うが、そこは、「2」に御期待ということなのか? と疑問が残り、ゴジラ-1.0的な終わりかたでした。
犯人の背景描写に新鮮味を感じなかったので、星は一つマイナスにしました。
それにしても、新幹線は、今も日本文化や技術のシンボリックアイコンなんだなと思う。
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