「人間関係は複雑だけど、深みは無い‼️」新幹線大爆破 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
人間関係は複雑だけど、深みは無い‼️
これは75年版のリメイクかと思いきや続編だった‼️75年版の主要キャストが高倉健、千葉真一、宇津井健に対し、今作は草彅剛、のん、斎藤工・・・‼️まぁ勝負にならないですね‼️75年版は主要キャスト以外も脇に至るまで当時のオールスター・キャストだったので、やはりキャスト的にはスケールダウンしてます‼️そして75年版は一人一人のキャストの苦悩をはじめとする人間ドラマが充実していたのですが、今作はアクションやスペクタクル描写に重きが置かれてます‼️救助作戦やクライマックスの展開を、事前に模型を使って説明してくれるので大変分かりやすい‼️そして連結を外し、後続の救助号をドッキングさせ乗客を移動させたり、ラストの新幹線を脱線させたりするのは75年版よりも「スピード」の影響を受けてる気がしました‼️アクション・スペクタクル映画としてはそこそこですね‼️そして犯人‼️75年版の山本圭さんを射殺した刑事は、その後、自分が事件の解決者だと周囲に自慢し、家族にもパワハラをするようになる。それに耐えかねた女子高生の娘が父親殺害と並行して、新幹線に爆弾を仕掛けることを思いつき、山本圭さんの息子で父を射殺した刑事を恨んでるピエール瀧と知り合い、ハッパ師であるピエール瀧に爆弾を作らせる‼️この女子高生のサイコパスぶりも含めて、なんかワケわからん‼️無理矢理75年版と結びつけなくてもよかった気がする‼️そして75年版は前述の3人の人間描写に重きが置かれていたのですが、今作はどちらかと言うと群像劇ですね‼️草彅剛の車掌、のんの操縦士、斎藤工のJR東日本の責任者も、他のキャストに比べて目立った活躍があるわけでもなく、あくまで多数のキャラの一人みたいな扱い‼️あまり印象に残らないし、感情移入するほどの魅力的なキャラもいない‼️やはり妻子に顔を確認され、滑走路で背中を撃たれる健さんのラスト・カットが鮮烈だったので・・・‼️そして75年版は当時の国鉄がまったく協力してくれず、ミニチュアを駆使したり、ゲリラ撮影を敢行してまで完成にこぎつけた、当時の映画人たちの熱意を感じることが出来るのですが、JR全面協力の今作にはあまりそれが感じられない‼️繰り返しますが、アクション・スペクタクル映画としてそこそこです、人間描写は薄っぺらいですが・・・‼️