名前のノート

劇場公開日:

解説・あらすじ

2018年のストップモーションアニメ映画「オオカミの家」で長編デビュー作にして世界的注目を集めたチリの監督コンビ、クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャによる短編アニメーション。

チリのピノチェト軍事政権下で行方不明となった未成年者たちを重厚なアニメーションで追悼した作品で、レオン&コシーニャ監督の他作品と同様に、映像や音響(合唱)を若者たちとのワークショップによって制作した。2024年・第48回オタワ国際アニメーション映画祭出品作品。

レオン&コシーニャ監督の長編第2作「ハイパーボリア人」と同時上映で劇場公開。

2023年製作/8分/G/チリ
原題または英題:Cuaderno de Nombres
配給:ザジフィルムズ、WOWOWプラス
劇場公開日:2025年2月8日

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(C)Leon & Cocina Films, Globo Rojo Films

映画レビュー

5.0濃縮された時間・記憶

2025年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

事前に作品背景など調べずに鑑賞。

まずはノートに消し直して描かれるために残る、ノートの痕跡に意識が向かう。
普通のコマ撮りは1シーン描いたら新しい紙を使い描き直すため必要な線以外は残らないが、消した跡からノートの同じ1ページに描かれたものだとわかる。
オオカミの家の壁絵を思い出す。

描かれたものが消され、また描かれて消され…この作品が作られるための行為自体が、「消された名前」「無かったことにされた名前」のイメージを生々しく伝える。

一人ひとりの名前が読み上げられるシーンでは、最愛の人の名前をそっと囁くように。

コマ撮りで動きをつくるために次々に目まぐるしく進む時間と、その一瞬にしか使われない1枚のノートに刻まれた線が、次々に進み、あれよあれよと過ぎ去っていく。
日々の生活で、目まぐるしく状況が進み続ける中、ふと意識を向けようとした時にはその出来事は、この作品の一瞬前のページのように消し進み痕跡しか残っていない。

忘却がなければ生きられないけれど、忘却されぬ者の存在を、頭ではなく身体で感じる物語だった。

短いけれど、短いゆえに、濃密な作品。
8分という時間は、∞への祈りを感じる。

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sumu

1.0知ってりゃね、それなりの重みがね

2025年2月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

チリの歴史と背景や情勢を理解していないと何の目的で作られたのか分かりづらい、一つの作品として評価するのも難しく、まぁ二度と観ないだろうからこんなもんで、眠くなったし、、、歴史の勉強は大事、、これと似た、近いような短編『エリス』は良かった、デ・ニーロが出ていたし。。。

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万年 東一

3.0不在の点呼

2025年2月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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uz

2.5追悼

2025年2月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

『ハイパーボリア人』の同時上映作。

1973年から1990年までの軍事政権下に置かれたチリで起きた失踪事件をモチーフに、

アウグスト・ピノチェトの独裁政権下で行方不明になり消息が分からない未成年者を追悼する作品だそう。

初めから終わりまで名前が延々と呼ばれます。

観ている時は意味が分からなかったけど終わってから調べて理解できました。

面白いとか面白くないとかの作品じゃないです。

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RAIN DOG