「空白の時間に宿る現実」「桐島です」 Avalonさんの映画レビュー(感想・評価)
空白の時間に宿る現実
時間の流れが唐突に飛んだり、重要とは思えない場面の描写が続いたりして、
全体としてやや内容が薄く感じられた。
長年に渡る逃亡生活という題材には興味を惹かれたものの、
桐島は全国を転々としていたわけでもないため、
実際にはそれほど印象的なエピソードが少なかったのかもしれない。
印象に残ったのは、キーナ役の女性がステージで弾き語りをするシーンだ。
感情の温度がふっと上がるような感覚があった。
最後にもう一つ気になったのは、桐島が入院時に保険証を持っていなかったという点だ。
身元がバレるから本人が断っていたのだろうが、
長年勤めていた工務店側から、社会保険加入の話は出なかったのだろうか。
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