早乙女カナコの場合はのレビュー・感想・評価
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心持ちの良い映画 A film that leaves you with a pleasant feeling
「私にふさわしいホテル」で
予告編が流れていたのと
「あまちゃん」で名コンビだった二人なので観たくなった。
物語のメインストリームにいたのは
弱さやコンプレックスを抱えた人たち。
それだけじゃなく、
比較的序盤に【見た目の良さ】という
ある意味常時ダダ漏れしている【才能】ゆえに
そのハンドリングを間違え、コントロール不能になっている
なかなかにおぞましい連中も出て来る。
そんな彼らとの対比で、
より主人公の近くの人達の人間味が増している。
すぐに気持ちを切り替えれられない不器用さが
物語を動かしていくさまは
誰しも見覚えのあるところだと思った。
その気持のゆらぎと迷いが
丁寧に綴られていたので、
最後まで気持ちよく見ることのできる映画だった。
I wanted to watch it because the trailer was shown after The Hotel That Suits Me, and also because the two actors had great chemistry in Amachan.
The main characters in the story were people struggling with weaknesses and insecurities.
But not only that—relatively early on, the film introduces rather unsettling characters who, due to their good looks—a kind of innate talent that constantly radiates from them—fail to handle it properly and end up losing control.
In contrast to them, the people closer to the protagonist become even more human and relatable.
The awkwardness of those who cannot easily switch their emotions on and off drives the story forward in a way that feels familiar to anyone.
This wavering and hesitation of emotions were carefully depicted, making it a film that I could enjoy watching until the very end.
真っ直ぐ好きになる気持ち
人それぞれの生き方
高校卒業まで恋人がいなかった早乙女カナコは、大学の入学式で演劇サークルの脚本家・長津田と出会い、初めて付き合うこととなった。3年後、就活でカナコは大手出版社に内定したが、長津田は脚本も書かず、大学を卒業する気も無い状態だった。長津田との関係がギクシャクする中、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白された。編集者になる夢に向かって進んでいくカナコは長津田と別れる決心をし・・・さてどうなる、という話。
まず、中川大志演じる長津田のクズぶりがなかなか素晴らしかった。彼有っての本作なんだろうと思った。
橋本愛はあまちゃんの頃から知ってるけど顔が好みじゃないし演技が素晴らしいとも思わないので、カナコ役に適任のようにも思ったが興味が持てなかった。
麻美役の山田杏奈は太った?顔が変わったように感じた。
臼田あさ美は相変わらず綺麗で魅力的だった。
人それぞれ、生き方があるよね、って思った。
私にふさわしいホテルでの作家・有森樹李役でのんが観れて良かった。もっと長く見たかったが。
10年書いてても佳作かよ!
夢を持っている優しいダメ男に惹かれる女性は多いと思う。でも気がついてスパッと切れる子とズルズル行っちゃう子がいる、そんな話しでした。長津田とカナコは最初のドアの張り紙からも分かるように、今まで見て感じてきた世界が同じで波長も合う。3年くらいはなんとかやってきたが、就職、卒業になると歪みが生まれてくる。厳しいカナコの隙間を埋めようとマイコと付き合ってみるがすぐに気付かれて別れることに・・・出会って10年、カナコは仕事で久々の母校。思い出の部室。長津田に電話してみるとすぐに出てくる。
就職もしたようで、前の二人に戻りそうになる。数日して長津田からの苦しそうな電話、駆けつけるカナコ。ドアには10年前の張り紙が。開けるとシャンパンを持った笑顔の男。自分の脚本が佳作に選ばれたらしい。その時はお祝いして、元の関係に戻ってしまう。朝目覚めて気がついてしまう。10年書いてても佳作の長津田と10年経っても何も変わっていない自分に・・・いろんな感情が混ざり合って走って行ってしまう・・・
いや、面白かったです。知り合いにもこんな子居ました。ダメなの分かっているのに別れられないんですよね。二人とも優しいんですよ。
ゴールデンカムイから推しの山田杏奈さんも可愛かった。(でもすっぴんに近い方が好き)。個人的には吉岡睦雄さんの警備員好きだな〜。「シュシュシュの娘」の舞台挨拶でサイン貰ってから気になる存在。
代えがきかないこだわり‼️
ヒロイン早乙女カナコと彼氏である長津田の10年にわたる恋愛模様‼️脚本家を目指しながら一向に書く気配はなく、挙句に大学を卒業する気もない長津田に愛想を尽かし、告白された就職先の先輩と付き合おうとするカナコ。でもやっぱり長津田のことが忘れられない・・・‼️そんな自意識過剰で不器用なカナコを演じる橋本愛ちゃんがホントに魅力的‼️「代わりがきかないこだわり」「欲しいものは、いつもガラスの向こう」みたいなセリフも、共感しまくりで心に染みます‼️カナコが愛用する白紙のダイアリーもカナコのキャラクターを象徴する小道具ですね‼️そしてラスト、長津田からの電話‼️「もう一度だけカナコに会いたい」‼️心配して、長津田の自宅のドアをノックするカナコ‼️響く銃声‼️ビックリしてドアを開けるとシャンパンを持った長津田‼️これは「アパートの鍵貸します」ですね‼️走り出すカナコと、それを追う長津田のラスト・カットも、まだまだ落ち着きそうにない二人らしい、印象的なラスト・シーンでした‼️
【”欲しいモノはいつもガラスの向こう・・。”今作はメンドクサイ男女の10年にもわたる”自分らしく生きたい”想いで生きる恋愛関係の変遷を描いた、ジレッタイ恋物語なのである。】
ー 今作は昨年末に公開された「私にふさわしいホテル」と少し繋がっているが(ラストで、この作品が出たもんね。)、その作品を観ていなくても特に問題はない。だが、立派な作家になったノンさんを見れたのは僥倖であった。ー
■生真面目で、真っ直ぐな性格の早乙女カナコ(橋本愛)は、大学入学早々に演劇サークルに入部する事になる。そこには、脚本家を目指し留年し続けるナガツダ(中川大志)がおり、二人は息が合うのか恋人同士になる。だが、ナガツダが脚本を一向に仕上げない中、カナコは大手出版社に内定を貰い、その営業マンのヨシザワ(中村蒼)に好意を寄せられる。
そして、カナコは、ナガツダとヨシザワの間でイロイロな経験をして行くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤で、早乙女カナコもナガツダも、ユスターシェ監督の”サンタクロースの眼は青い”などで盛り上がる辺りで、相性の良さと文学、映画が好きという性格が分かる。
・早乙女カナコもナガツダも、ヨシザワも、ナガツダが好きになるマイコ(山田杏奈)も、ヨシザワの元カノのケイノ(臼田あさ美)も、皆メンドクサイ性格だが、善人である。故に彼らのヘンテコリンな4角関係も、何だか可笑しいのである。
・早乙女カナコとナガツダが、春の海でホタルイカをウェーダーを履いて、取って茹でて食べるシーンのその後に繋がって行く展開や(カナコはナガツダと上手く行かなくなっても、ずっとウェーダーを持っている。酔っ払った時に履いたりしている。クスクス。)二人が”ショーケースのガラスの向こうに在ったペアリングのその後の10年間での見せ方も巧いと思ったな。
・二人が10年も付かず離れずで、関係を絶たなかった理由も良く分かるんだよね。特に、漸く社会人になったナガツダが言った”男性社会を恐れていた。”などという台詞は、成程なあと思ったね。
<今作は、自分らしさを保ちたいと思いながら生きる二人のメンドクサイ男女の、10年にも渡る関係性の変遷を描いた恋物語なのである。>
わかる わかる【年度末時短レビュー その2】
今度こそ 超時短レビューだ❗️
橋本愛さん と 中川大志さん と チコっと のんさん
わかるわかる 昭和平成初期 大学生あるある
別に正統派イケメンでなくても【当時は イケメンという表現無く ハンサム】
行動力ある 中川大志さん役 みたいな人は
留年してても かなりモテてた。まさに中川大志さん演じる風貌 長髪的な
昭和の大学生 時代は 最低限のルッキズム 的なモテる資質 は必要ではある。身長とか 最低限のハードルあり。
ただし最低限のハードルクリア🆑すれば その雰囲気 行動力ある人 が圧倒的に女性にモテてたのは 相違ない。
今も 同じなのか❓ 中川大志さんが 体現。
普通😊 良い作品でした。叙情的 少し🤏長い 長いなぁ 橋本愛さんの魅力堪能😍
そう 橋本愛さんのための作品。あと 人物苗字が・・戦 になってるのはどうでもイイかぁなぁ 一応指摘。どうでもイイ
🈶有料パンフは購入したけど
意図的にビニール入り 開けられない。保存版だね。なんで保存やねん❗️
5人の男女の恋愛模様に引き込まれる
恋愛感情で結び付いた5人の男女の人間模様は面白いし、三角関係やら、四角関係になっても、それぞれに分別があり、ドロドロの愛憎劇にはならないところにも好感がもてる。
ダメな男だと分かっているのに、いつまでも彼のことを思い続けてしまう女性の心理は、何となく分かるし、社会で自分の実力を試す勇気がなく、いつまでもモラトリアムのままで居続けようとする男の気持ちも、理解できなくはない。
その他にも、女子大への入学を契機に、無理に背伸びをして彼氏を作ろうとする女性や、実直で誠実なのに、面白みのない自分にコンプレックスを抱いている男性や、人生設計に従って努力してきたのに、計画が狂ってしまった女性やらの登場人物にも、何かしらの部分が自分自身や身近な人々と重なって、共感を覚えることができた。
ワルツとか、ドアのノックとか、ホタルイカすくいとか、公園の池とかの設定や、ペアリングとか、日記帳とかの小道具の使い方も、良くできているように思う。
おそらく、「どんな人と人生を共に歩めば良いのか」といったことがテーマの一つなのだろうが、「素のままでいられる」とか、「スピードとベクトルが一緒」とかといった至言には、素直に納得することができた。
その一方で、ラストのジェットコースターの映像は、「後先のことを考えずに、直感を信じて飛び降りろ」みたいなメッセージなのかもしれないが、それまで散々紆余曲折があっただけに、もう少し、ハッピーエンドとしてのカタルシスが欲しかったように思う。
それから、のんが、「私にふさわしいホテル」と同じ役柄で出演しているのは嬉しい限りなのだが、せっかく「シェアード・ユニバース」みないな世界観を作るなら、橋本愛の役柄も、同作と本作で統一してもらいたかったと、少し残念に思ってしまった。
三角関係、でも、春の木洩れ陽くらいにフワッとした気持ちになれる
昨年末にのん主演で公開された『私にふさわしいホテル』からバトンを受けて同じ世界線で描かれる本作は、その段階で観に来ようと決めていた。
20代くらいではありがちな(?)もつれた三角関係を中心とする青春群像劇。ただ、三角関係とは言っても、橋本愛演じるカナコのサバサバさも手伝って、まったくドロドロした感じにはならず、観後感は爽やか。むしろ、(昔流行ったことばを使えば)カナコのダメンズ・ウォーカーぶりにヤキモキさせられる。
そして、お約束の作家、有森樹李先生(のん)の登場。ただの顔見せで終わるかな?と思っていたら意外と大事な役割を果たしている。加えて、今をときめく中村蒼や山田杏奈などがガッツリ絡んでいるのだから、もっと話題になってもおかしくない作品なんだよね。春の木洩れ陽くらいにフワッとした気持ちになりたい人にはオススメの作品。
最後に、エンドロールから制作陣の「一人一人を大切にする」というキャストやスタッフへの愛が伝わってきて、ここでもホッコリとした気持ちになれる。
んー
2025年劇場鑑賞82本目。
エンドロール後映像無し。
タイトルの「早乙女カナコの場合は」にイマイチピンときませんでした。
主要登場人物が出てくると名前が出てきて、オムニバスっぽい雰囲気を醸し出してくるのですが、やはり基本主人公の早乙女カナコがメインであって、相手役の中川大志演じる長津田の内面の変化はあくまで早乙女カナコからの視点でしか描かれていないです。このタイトルだと、似たような状況になる人が何人かいる中で、特に早乙女カナコが際立った選択をしないと成立しない気がするのですが、そういう感じじゃなかったです。
何人かの登場人物がカナコと長津田を中心に恋愛する感じなのですが、見ていてドキドキしたり、応援したくなったり、共感できる感じではなく、これが今泉力哉監督なら共感できる感じに仕上げてくれたのかな、と思った次第です。
日常
バカな二人の物語
「この男はバカだ。でもずっと好きな私はもっとバカだ」
何と言ってもこのキャッチコピーに惹かれてしまったのです。
カナコと長津田の出会いから始まる物語。
特別な事件は起こらないけど、二人の日常と心の機微を描いていて面白かったですよ。
でも特別なことも起こらないから少々消化不良でもあります。
橋本愛ちゃんも中川大志くんももちろん好演なんですが、やっぱり本田麻衣子を演じた山田杏奈ちゃんの存在感が印象的でした。
カナコと長津田。二人の心はあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
そこへ小悪魔のような本田麻衣子や吉沢さんが登場してまたまた揺れて。
だけど心の中にはお互いがずっといる。
見ていて何故か、あぁ映画らしい映画だなと思ったのです。
何故か分からないけどそう思ったのです。
そしてこの二人は正に冒頭に書いたこの映画のキャッチコピーの「この男はバカだ。でもずっと好きな私はもっとバカだ」とその通りの二人なのです。
本編にこの言葉は出て来なかったけど、このコピーがこの作品を全て表していたのではないでしょうか。
だからこのカナコと長津田がかわいらしくも、愛おしく見えたのかな。不器用でバカな二人なのでした。
いい映画を見ました
ストーリーの筋を追うのがやや難解には思えるが…
今年83本目(合計1,625本目/今月(2025年3月度)17本目)。
この作品は原作小説等があるのかな…。
大学入学から、大人になって仕事について、いろいろな交流があって…という時間軸はありますが(一部を除いて時間巻き戻しはない)、「子供を産みたい」といった次のシーンで赤ちゃんを抱いていたり、時間軸の飛びが極端に早かったり、逆に大学パートは結構なボリュームがあったりと、ストーリーの軸自体は一軸かつ原則巻き戻しなしですが、ストーリーの筋を正確に追うのはかなり難しいのではないかな…といった感じです。
ただ、この主人公の一連の行動は理解も共感もできるし、この主人公の友人であるところの別の女性とのいわゆる女性連帯(シスターフッド)の論点もあるし、迷ったらおすすめ、といったところでしょうか。ただ、原作小説等を見ているのがおそらく前提なのかな…といった気がします(一部飛ばされていたり描写が飛ばされているシーンが存在する?)。
ただ、この手の映画でありがちな「原作小説など知らない方はそもそも来ないでね」的な作りにはなっていませんし(最低限の自己紹介パート等は存在する)、ここは判断が分かれるかな、といったところです。幸いにも3月2週のこの週は本命作品が少ないので(先週から引っ張ってウィキッド、かもしれませんが)、迷ったら一考かな、といったところです。
採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.3/事務管理と無権代理)
事務管理の管理者にあらゆる代理権が与えられているのではないので、第三者と契約など結んでもそれは本人に直接帰属するものではありません(本人の追認がない限り、表見代理を満たさない限り無権代理にしかなりません)。
※ 表見代理を、有権代理より(有権代理の、一部条件が抜けているもの)と無権代理より(無権代理だが、完全に条件を満たしていない)にとる立場があり、前者の立場をとった形です(学問上の対立があるところ)。
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長津田は終点🙄
公開日に行きました!
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