「バカな二人の物語」早乙女カナコの場合は たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)
バカな二人の物語
「この男はバカだ。でもずっと好きな私はもっとバカだ」
何と言ってもこのキャッチコピーに惹かれてしまったのです。
カナコと長津田の出会いから始まる物語。
特別な事件は起こらないけど、二人の日常と心の機微を描いていて面白かったですよ。
でも特別なことも起こらないから少々消化不良でもあります。
橋本愛ちゃんも中川大志くんももちろん好演なんですが、やっぱり本田麻衣子を演じた山田杏奈ちゃんの存在感が印象的でした。
カナコと長津田。二人の心はあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
そこへ小悪魔のような本田麻衣子や吉沢さんが登場してまたまた揺れて。
だけど心の中にはお互いがずっといる。
見ていて何故か、あぁ映画らしい映画だなと思ったのです。
何故か分からないけどそう思ったのです。
そしてこの二人は正に冒頭に書いたこの映画のキャッチコピーの「この男はバカだ。でもずっと好きな私はもっとバカだ」とその通りの二人なのです。
本編にこの言葉は出て来なかったけど、このコピーがこの作品を全て表していたのではないでしょうか。
だからこのカナコと長津田がかわいらしくも、愛おしく見えたのかな。不器用でバカな二人なのでした。
いい映画を見ました
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