早乙女カナコの場合はのレビュー・感想・評価
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池に溜まるばかりの小石。
大学入学当日、演劇サークルの演技と分からず助けた、助けられたの関係性で出会い、サークル入会をし付き合い始めた、出版社就職志望の早乙女カナコと、就職する気なし大学卒業する気なしの脚本家志望の長津田啓士そんな2人の恋の話。
…時が経ち、新たな大学新入生・本田麻衣子、…長津田にサークル勧誘され恋に落ちる麻衣子の恋、出版社絡みのバイトを始めてたカナコ、そのバイト絡みで出会いカナコに恋をする出版社勤務・吉沢の恋、カナコのバイト…後に知らずに出会う吉沢の元恋人・亜依子で見せる群像劇。
ストーリー感想よりも観て先に思ったのは亜依子演じた山田安奈さんが色気あって可愛かった~が印象的、メイク落としてのスッピン顔も!
カナコと長津田の恋は腐れ縁って感じで、その時その年、別の人と出会って心揺らいだり、前に進もうとしない姿に嫌気がさしたり、心揺らぎながらもやっぱり彼が心にいたり、乾杯はコンビニの発泡酒と惣菜とやっぱ価値観って大事なんですかね~
空港にいる時に貰った電話で察した“死”、駆けつければ長津田の受賞の報告、…何かあのシーンには不意に涙。この2人の関係性、腐れ縁でいる方っていますよね。
カナコ演じた橋本愛さんとノンの話し方似すぎ!作品としても面白かった!
薄っぺらいバカしか出てこない群像劇
かけがえのない大切な人の存在を表現した感じの作品。 今本年度ベスト級。
中川大志&橋本愛&山田杏奈さん目当て。
ロン毛姿で登場した長津田役の中川大志さんは、最初は誰だか全く解らず(爆)
山田杏奈さんのこれまで見たことのない鮮やかなファッションやメイクも新鮮で印象的だった!
のんサンも売れっ子作家としてチョイ役だけど登場。
チョイ役だけど存在感が凄かった。
大学卒業を目前にしても脚本を書こうとしない演劇サークルの長津田。学生時代からの憧れの出版社でアルバイトを経て念願の就職を果たした早乙女カナコを中心に展開するストーリー。
恋人同士の長津田と早乙女。
価値観のずれから徐々に距離が生まれていく感じ。
そんな中、サークルの新入生である麻衣子(山田杏奈さん)と長津田の距離が近づいていく一方、出版社で働く早乙女もまた、会社の上司との関係性を深めて行く展開。
さらに、その上司の元カノが登場。
一気に人間関係が複雑&泥沼化していく予感に引き込まれる(笑)
意外にも恋敵同士である麻衣子と早乙女が、それぞれの想いを語り合い心を通わせていく展開は斬新。
従来の恋愛映画とは違う感じが面白かった!
本作は「替えの効かないもの、人」の存在を描いた作品だって感じ。
長津田と早乙女の関係性を通して象徴的に描かれる一方、毎年同じ手帳を使い続けていた出版社の先輩である上司の元カノが、真っ白な新しい手帳に変わることで、過去を乗り越え、新たな一歩を踏み出す姿も印象的だった。
ラストシーン。早乙女が何かを決意したように走り出すシーン。
一体どこへ向かっているのか?
観る者の想像力に委ねられた感じだけど自分には想像も出来ず(笑)
でも彼女の未来への希望を感じさせる印象的なラストって感じ。
池に小石を投げるシーンのエピソート。
思わず笑ってしまいました( ´∀`)
腐れ縁の恋
普通の恋愛映画
自分の気持ちに素直になれば
自分の気持ちに素直になれないカナコ(橋本愛)と長津田(中川大志)の
非常にまどろっこしい恋愛模様。
長津田を好きになる麻衣子(山田杏奈)、
カナコを好きになる洋一(中村蒼)、
洋一の元カノ亜依子(臼田あさ美)。
いずれの想いも成就しない中、それぞれがそれぞれの気持ちに気づいていく。
その中でも成長著しいのが、自らもダメ男と自負した長津田だ。
カナコへの想いから、ダメ男を脱却していく最後半はすごく痺れた。
ダメっダメな中川大志の演技から、少しカッコいい演技になるところも良かった。
これはビジュアルも含めて。
最後の最後にならないと、カナコも自分の本当の気持ちに気づけなかったか
認めようとしなかったかもしれない。
きっとハッピーエンドなのだろうと思う。
それにしても、たったこれだけの内容なのだが、119分は長尺に感じた。
もうちょっとテンポ良く進行できると、もっと面白くできたかもしれない。
私としては、山田杏奈演じる麻衣子が最もリアルに感じたし、
山田杏奈の演技自体もリアルで、
途中、本作の主役は山田杏奈なんじゃないかと思ったほど。
そのくらい存在感があったし、素晴らしい演技だった。
ちょい役ではあったが、のんの存在感は抜群だし、
吉岡陸雄も良い味を出していて、本作のスパイスになっていると思う。
いろいろと惜しいとこもあるが、橋本愛のこういうキャラクターを見るのは初めてだし、
鑑賞後感も良くて楽しめた。
心持ちの良い映画 A film that leaves you with a pleasant feeling
「私にふさわしいホテル」で
予告編が流れていたのと
「あまちゃん」で名コンビだった二人なので観たくなった。
物語のメインストリームにいたのは
弱さやコンプレックスを抱えた人たち。
それだけじゃなく、
比較的序盤に【見た目の良さ】という
ある意味常時ダダ漏れしている【才能】ゆえに
そのハンドリングを間違え、コントロール不能になっている
なかなかにおぞましい連中も出て来る。
そんな彼らとの対比で、
より主人公の近くの人達の人間味が増している。
すぐに気持ちを切り替えれられない不器用さが
物語を動かしていくさまは
誰しも見覚えのあるところだと思った。
その気持のゆらぎと迷いが
丁寧に綴られていたので、
最後まで気持ちよく見ることのできる映画だった。
I wanted to watch it because the trailer was shown after The Hotel That Suits Me, and also because the two actors had great chemistry in Amachan.
The main characters in the story were people struggling with weaknesses and insecurities.
But not only that—relatively early on, the film introduces rather unsettling characters who, due to their good looks—a kind of innate talent that constantly radiates from them—fail to handle it properly and end up losing control.
In contrast to them, the people closer to the protagonist become even more human and relatable.
The awkwardness of those who cannot easily switch their emotions on and off drives the story forward in a way that feels familiar to anyone.
This wavering and hesitation of emotions were carefully depicted, making it a film that I could enjoy watching until the very end.
真っ直ぐ好きになる気持ち
人それぞれの生き方
高校卒業まで恋人がいなかった早乙女カナコは、大学の入学式で演劇サークルの脚本家・長津田と出会い、初めて付き合うこととなった。3年後、就活でカナコは大手出版社に内定したが、長津田は脚本も書かず、大学を卒業する気も無い状態だった。長津田との関係がギクシャクする中、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白された。編集者になる夢に向かって進んでいくカナコは長津田と別れる決心をし・・・さてどうなる、という話。
まず、中川大志演じる長津田のクズぶりがなかなか素晴らしかった。彼有っての本作なんだろうと思った。
橋本愛はあまちゃんの頃から知ってるけど顔が好みじゃないし演技が素晴らしいとも思わないので、カナコ役に適任のようにも思ったが興味が持てなかった。
麻美役の山田杏奈は太った?顔が変わったように感じた。
臼田あさ美は相変わらず綺麗で魅力的だった。
人それぞれ、生き方があるよね、って思った。
私にふさわしいホテルでの作家・有森樹李役でのんが観れて良かった。もっと長く見たかったが。
10年書いてても佳作かよ!
夢を持っている優しいダメ男に惹かれる女性は多いと思う。でも気がついてスパッと切れる子とズルズル行っちゃう子がいる、そんな話しでした。長津田とカナコは最初のドアの張り紙からも分かるように、今まで見て感じてきた世界が同じで波長も合う。3年くらいはなんとかやってきたが、就職、卒業になると歪みが生まれてくる。厳しいカナコの隙間を埋めようとマイコと付き合ってみるがすぐに気付かれて別れることに・・・出会って10年、カナコは仕事で久々の母校。思い出の部室。長津田に電話してみるとすぐに出てくる。
就職もしたようで、前の二人に戻りそうになる。数日して長津田からの苦しそうな電話、駆けつけるカナコ。ドアには10年前の張り紙が。開けるとシャンパンを持った笑顔の男。自分の脚本が佳作に選ばれたらしい。その時はお祝いして、元の関係に戻ってしまう。朝目覚めて気がついてしまう。10年書いてても佳作の長津田と10年経っても何も変わっていない自分に・・・いろんな感情が混ざり合って走って行ってしまう・・・
いや、面白かったです。知り合いにもこんな子居ました。ダメなの分かっているのに別れられないんですよね。二人とも優しいんですよ。
ゴールデンカムイから推しの山田杏奈さんも可愛かった。(でもすっぴんに近い方が好き)。個人的には吉岡睦雄さんの警備員好きだな〜。「シュシュシュの娘」の舞台挨拶でサイン貰ってから気になる存在。
代えがきかないこだわり‼️
ヒロイン早乙女カナコと彼氏である長津田の10年にわたる恋愛模様‼️脚本家を目指しながら一向に書く気配はなく、挙句に大学を卒業する気もない長津田に愛想を尽かし、告白された就職先の先輩と付き合おうとするカナコ。でもやっぱり長津田のことが忘れられない・・・‼️そんな自意識過剰で不器用なカナコを演じる橋本愛ちゃんがホントに魅力的‼️「代わりがきかないこだわり」「欲しいものは、いつもガラスの向こう」みたいなセリフも、共感しまくりで心に染みます‼️カナコが愛用する白紙のダイアリーもカナコのキャラクターを象徴する小道具ですね‼️そしてラスト、長津田からの電話‼️「もう一度だけカナコに会いたい」‼️心配して、長津田の自宅のドアをノックするカナコ‼️響く銃声‼️ビックリしてドアを開けるとシャンパンを持った長津田‼️これは「アパートの鍵貸します」ですね‼️走り出すカナコと、それを追う長津田のラスト・カットも、まだまだ落ち着きそうにない二人らしい、印象的なラスト・シーンでした‼️
【”欲しいモノはいつもガラスの向こう・・。”今作はメンドクサイ男女の10年にもわたる”自分らしく生きたい”想いで生きる恋愛関係の変遷を描いた、ジレッタイ恋物語なのである。】
ー 今作は昨年末に公開された「私にふさわしいホテル」と少し繋がっているが(ラストで、この作品が出たもんね。)、その作品を観ていなくても特に問題はない。だが、立派な作家になったノンさんを見れたのは僥倖であった。ー
■生真面目で、真っ直ぐな性格の早乙女カナコ(橋本愛)は、大学入学早々に演劇サークルに入部する事になる。そこには、脚本家を目指し留年し続けるナガツダ(中川大志)がおり、二人は息が合うのか恋人同士になる。だが、ナガツダが脚本を一向に仕上げない中、カナコは大手出版社に内定を貰い、その営業マンのヨシザワ(中村蒼)に好意を寄せられる。
そして、カナコは、ナガツダとヨシザワの間でイロイロな経験をして行くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤で、早乙女カナコもナガツダも、ユスターシェ監督の”サンタクロースの眼は青い”などで盛り上がる辺りで、相性の良さと文学、映画が好きという性格が分かる。
・早乙女カナコもナガツダも、ヨシザワも、ナガツダが好きになるマイコ(山田杏奈)も、ヨシザワの元カノのケイノ(臼田あさ美)も、皆メンドクサイ性格だが、善人である。故に彼らのヘンテコリンな4角関係も、何だか可笑しいのである。
・早乙女カナコとナガツダが、春の海でホタルイカをウェーダーを履いて、取って茹でて食べるシーンのその後に繋がって行く展開や(カナコはナガツダと上手く行かなくなっても、ずっとウェーダーを持っている。酔っ払った時に履いたりしている。クスクス。)二人が”ショーケースのガラスの向こうに在ったペアリングのその後の10年間での見せ方も巧いと思ったな。
・二人が10年も付かず離れずで、関係を絶たなかった理由も良く分かるんだよね。特に、漸く社会人になったナガツダが言った”男性社会を恐れていた。”などという台詞は、成程なあと思ったね。
<今作は、自分らしさを保ちたいと思いながら生きる二人のメンドクサイ男女の、10年にも渡る関係性の変遷を描いた恋物語なのである。>
わかる わかる【年度末時短レビュー その2】
今度こそ 超時短レビューだ❗️
橋本愛さん と 中川大志さん と チコっと のんさん
わかるわかる 昭和平成初期 大学生あるある
別に正統派イケメンでなくても【当時は イケメンという表現無く ハンサム】
行動力ある 中川大志さん役 みたいな人は
留年してても かなりモテてた。まさに中川大志さん演じる風貌 長髪的な
昭和の大学生 時代は 最低限のルッキズム 的なモテる資質 は必要ではある。身長とか 最低限のハードルあり。
ただし最低限のハードルクリア🆑すれば その雰囲気 行動力ある人 が圧倒的に女性にモテてたのは 相違ない。
今も 同じなのか❓ 中川大志さんが 体現。
普通😊 良い作品でした。叙情的 少し🤏長い 長いなぁ 橋本愛さんの魅力堪能😍
そう 橋本愛さんのための作品。あと 人物苗字が・・戦 になってるのはどうでもイイかぁなぁ 一応指摘。どうでもイイ
🈶有料パンフは購入したけど
意図的にビニール入り 開けられない。保存版だね。なんで保存やねん❗️
5人の男女の恋愛模様に引き込まれる
恋愛感情で結び付いた5人の男女の人間模様は面白いし、三角関係やら、四角関係になっても、それぞれに分別があり、ドロドロの愛憎劇にはならないところにも好感がもてる。
ダメな男だと分かっているのに、いつまでも彼のことを思い続けてしまう女性の心理は、何となく分かるし、社会で自分の実力を試す勇気がなく、いつまでもモラトリアムのままで居続けようとする男の気持ちも、理解できなくはない。
その他にも、女子大への入学を契機に、無理に背伸びをして彼氏を作ろうとする女性や、実直で誠実なのに、面白みのない自分にコンプレックスを抱いている男性や、人生設計に従って努力してきたのに、計画が狂ってしまった女性やらの登場人物にも、何かしらの部分が自分自身や身近な人々と重なって、共感を覚えることができた。
ワルツとか、ドアのノックとか、ホタルイカすくいとか、公園の池とかの設定や、ペアリングとか、日記帳とかの小道具の使い方も、良くできているように思う。
おそらく、「どんな人と人生を共に歩めば良いのか」といったことがテーマの一つなのだろうが、「素のままでいられる」とか、「スピードとベクトルが一緒」とかといった至言には、素直に納得することができた。
その一方で、ラストのジェットコースターの映像は、「後先のことを考えずに、直感を信じて飛び降りろ」みたいなメッセージなのかもしれないが、それまで散々紆余曲折があっただけに、もう少し、ハッピーエンドとしてのカタルシスが欲しかったように思う。
それから、のんが、「私にふさわしいホテル」と同じ役柄で出演しているのは嬉しい限りなのだが、せっかく「シェアード・ユニバース」みないな世界観を作るなら、橋本愛の役柄も、同作と本作で統一してもらいたかったと、少し残念に思ってしまった。
三角関係、でも、春の木漏れ日くらいにフワッとした気持ちになれる
昨年末にのん主演で公開された『私にふさわしいホテル』からバトンを受けて同じ世界線で描かれる本作は、その段階で観に来ようと決めていた。
20代くらいではありがちな(?)もつれた三角関係を中心とする青春群像劇。ただ、三角関係とは言っても、橋本愛演じるカナコのサバサバさも手伝って、まったくドロドロした感じにはならず、観後感は爽やか。むしろ、(昔流行ったことばを使えば)カナコのダメンズ・ウォーカーぶりにヤキモキさせられる。
そして、お約束の作家、有森樹李先生(のん)の登場。ただの顔見せで終わるかな?と思っていたら意外と大事な役割を果たしている。加えて、今をときめく中村蒼や山田杏奈などがガッツリ絡んでいるのだから、もっと話題になってもおかしくない作品なんだよね。春の木漏れ日くらいにフワッとした気持ちになりたい人にはオススメの作品。
最後に、エンドロールから制作陣の「一人一人を大切にする」というキャストやスタッフへの愛が伝わってきて、ここでもホッコリとした気持ちになれる。
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