早乙女カナコの場合はのレビュー・感想・評価
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この映画に感じた私的問題点について‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっていたので短く)
正直に言うと、この映画は自分には合わない作品だなとは感じられました。
その理由は、それぞれの登場人物が、それぞれの本心は隠したままで、表面では取り繕ったり強がったりしている点にあると思われました。
つまり、本心同士のぶつかり合うドラマ性が回避され続ける映画だと思われたのです。
究極が、主人公・早乙女カナコ(橋本愛さん)の恋人である長津田啓士(中川大志さん)で、長津田啓士は自身の才能(の無さ)を外から評価されたくないので脚本の1本も書かず(書けず)、かといって努力を陰でするわけもなく、表面では気取っていて弱みを隠して外に吐露することもありません。
この中身がなく外面だけ豪華に見せている人物は、端的に表現すると【ダサい】人物だと言えます。
つまり、この映画は全体として【ダサい】人物描写映画になっていると、個人的には僭越思われました。
主人公・早乙女カナコの会社の先輩で、編集者の慶野亜依子(臼田あさ美さん)も、同じ出版社の元恋人の吉沢洋一(中村蒼さん)との別れに未練があり、かといって本心から吉沢洋一にぶつかる訳でもなく、表面で取り繕って振舞っています。
残念ながら、慶野亜依子に対しても、私はこの人は【ダサい】な、と思われてしまいました。
主人公・早乙女カナコも、本田麻衣子(山田杏奈さん)も、中身がないのに表面で取り繕っている長津田啓士にこだわっている時点で、【ダサさ】から免れていないとは思われました。
(本田麻衣子は、最後には長津田啓士から卒業出来たようですが‥)
この映画で個人的に唯一、良いなと思われたシーンが、数年後に社会人となってアイドルのマネージャーとして働いていると話す長津田啓士と、引き続き出版社で働く主人公・早乙女カナコとの会話の場面でした。
この時の長津田啓士は、等身大の自分について話し、主人公・早乙女カナコとの会話には、小さくても本来のドラマ性があったと思われました。
しかしそんな唯一の本当のドラマ性の場面は、すぐに元の長津田啓士の外面で気取って取り繕った中心の場面に戻ってしまい、そのまま映画は閉じられます。
もちろん、本心を他の人に見せられない語れないというのもまた本心です。
しかしながら本心を見せられない語れないというのと、表面で取り繕って偽りの自分を見せて去勢を張るのとは、似ているようで全く違うと思われるのです。
私には、この、表面で取り繕って偽りの自分を見せて去勢を張る姿が、【ダサく】思われたのは、これが古く、今の時代から取り残された振る舞いなのが理由だと思われました。
同じ原作者(柚木麻子さん)の映画『私にふさわしいホテル』があんなにも清々しくそれぞれの登場人物の本心溢れた素晴らしさある作品であったのに、今作の映画『早乙女カナコの場合は』が真逆の印象を持ってしまったのは、演出の方に問題があったのではと、個人的には僭越思われました。
素晴らしい役者陣を配置しながら、現在から過ぎ去った印象を僭越持った今作は、期待値が高かっただけに残念には思われ、僭越ながら今回の点数となりました。
詰め込み具合が半端ない
ひとことでは評価できない作品
モチーフとミスリードに加え、不確かに感じるテーマの存在 恋愛と文学 それらが背景にある遊園地のジェットコースターのように入り乱れている。
群像でありケースでもあるキャラクターたちと、そして最後は視聴者の感性に委ねている是非
冒頭 演劇サークルの部員勧誘方法と部室での二人のダンス
世間知らずだった早乙女カナコが受けた衝撃 そして恋
描かれなかった大学の3年間は、二人の急ピッチであっという間に過ぎた恋愛のひと時を表しているのだろう。
「欲しいものはすべてガラスの向こうにある」
それは、そこに見えている実際のペアリングだったが、届きそうで届かないものを象徴している。
それに手を伸ばして買ったカナコ
長津田の想いがこんなに簡単に、しかも彼女の手によって差し出された現実に狼狽えるのはよく理解できる。
長津田があの時見た夢は、確かのあのリングだったが、そのまた先にある脚本家という夢だったのだろう。
いとも簡単に手に入るものと、絶対に無理だと思っているものの差を彼は感じたのかもしれない。
現実
物も賞も、恋もお金も、時に優劣がつけられなくなってしまうものだ。
部室のドアの張り紙
「死者を起こすには、強くノックすること」
この言葉は物語の中でも語られるが、実際に映画作家ジャン・ユスターシュが自殺した部屋のドアに貼られていた遺言
彼は脚本家志望でありながら、何も書かず、卒業もせず、現実から逃げるような生活をしていた。
そして長津田はその意味を「自分のような“死んだように生きている人間”を目覚めさせるための合図」と考えていたのかもしれない。
その事をしてくれるのが早乙女カナコだと直感したのだろう。
それを知る彼女とのダンス 自分の心を開放して死んだようになってしまっている「何か」を目覚めさせてくれる期待
そうして過ごした3年間 しかし卒業しないと言った長津田に、カナコは別れを告げた。
カナコの怒り
自分の脚で自分の人生を歩こうとしない長津田に対する怒り
強烈な出会いと楽しかった長津田との恋愛 大学生活
ずっとなりたかった出版者への就職と、好きな作家の担当編集者になる夢
カナコの現実
ひとつのケースが慶野亜衣子
彼女の5年計画と潰えた夢
受け取った花嫁のブーケを墓地のどこかの墓の上に置いた心境
墓地もまたこの作品のモチーフだが、ミスリードでもあったように思う。
少し前に流行ったタスク管理 自己実現のための手帳 中長期的な人生設計を含む自己管理ツール
それがいいとされた時代背景 そして挫折
思い描いた通りにはならないのが人生だろう。
このようなケース
この作品ではカナコという一人の人物を中心にしながらも、彼女を取り巻く人物たち(長津田、慶野亜衣子、演劇部の仲間たちなど)それぞれに焦点が当たるため、群像劇的な構造を持ている。
一方で、カナコの「事件」や「選択」が、まるで一つの「ケース」として提示されており、観客が「この場合、どうすべきだったのか?」と考えるように仕向けられている点では、ケーススタディ的な要素も強い。
ここがある意味ミスリード的な感じを受けてしまう。
特に最後のシーン 長津田が電話してきて「死者を起こすには、強くノックすること」という意味深な言葉を遣う。
彼が自殺していれば、それもケースだが、この作品はかなり文学的要素が強く感じる。
ところが…。
そうしておきながら、カナコが最後に部屋を飛び出していく。
カナコは自分でもまったく自分の感情がわからなくなったのだろう。
ジェットコースターのように、乱高下する感情を抑えきれなくなっている。
カナコにとって夢を掴んだことは人生の最高地点だった。
同時にいつまでも煮え切らないでいる長津田への想いもある。
アイドルのマネージャーとなった長津田を祝し、そしてまたダンスをした。
いつまでも消えずにいるあの時の強烈な出会いとダンス
それは確かに過去のことだったし、もういい加減切り替える必要があると、ず~っと思ってきただろう。
でも、その度に再会してしまうことと、あげても捨てても舞い戻って来てしまうあのペアリング
カナコの場合、一般的な恋愛に関する認識や常識では解決できない縁とか運命が介入してしまう。
読書好きであれば、知識もたくさんあるだろうし、どうした方がいいのかは判別がつく。
しかしどうしても長津田との縁は、運命的な介入によって強制されるようだ。
「死者を起こすには、強くノックすること」
かつて長津田は、自分の中に眠る死者をカナコが起こしてくれると思っていた。
カナコは長津田に「一人で歩け」と切り捨てた。
カナコにとって長津田とは、不可思議な運命上にあって消せない情熱なのだろう。
彼はただの怠け者とか何もできない者ではなかった。
さて、
墓地
この作品におけるモチーフでありミスリード的存在でもある。
死者を連想させるこの言葉は、男女の密会の場所でもあると言っている。
生まれて死んでいった無数の人々 彼らの恋愛
諦めの象徴でもあり、宿命でもある。
同時に恋に落ちるのもまた常だ。
墓地は過去であり、節目であり、孤独でもある。
喪失と人生を終わらせたい想いがあり、別れと決別の象徴でもある。
カナコは亜衣子に「二人ともと付き合いません」と断言した。
しかし、この彼女のケース
そんなことも、あるいはあるのかもしれない。
恋愛において、別れた男女が再び恋愛する場合
どこにでもありがちなもののように感じるが、実際には難しいことも多いように思う。
そのケースはこうして「ある」というのがこの作品だったのかもしれない。
かなり深い作品であるものの、詰め込み過ぎていて抽出に手間がかかってしまうのが難ありだった。
でも、面白い作品だった。
ハイスペック女子と有言不実行男子の10年愛
大学に入学した早乙女カナコ(橋本愛)が、演劇サークルの先輩
長津田(中川大志)に出会い、付き合い→別れ→再会する話し。
4年後、
カナコは就職先の出版社の先輩に、猛アタックされ、
プロポーズされるが、長津田の姿がチラチラ浮かんできて、
吉沢(中村蒼)を振ってしまう。
さらに6年後、
バッタリ長津田に会って恋心が再燃する
・・・となる。
「やっぱり、長津田は、普段着で付き合えて、居心地がいい」
のである。
橋本愛は美人だ。背も高い。鼻も頬骨も高い。顎はしっかりしている。
非の打ち所がない・・・のだが、
代表作が思いつかない。
演技も手堅いので、大河ドラマの主役の正妻役を3回勤める。
レビューを読ませていただいたけれど、橋本愛の大ファンという人は
見当たらない(隠れ推しなのかな?)
山田杏奈が良かった、可愛かった、という声が多い。
早乙女カナコの場合、
有名大学→倍率の高かった出版社の編集者になる夢を叶えて、
さて先輩にプロポーズされるものの、初恋の男が忘れられず、
原作者の柚木麻子の前映画化作品「わたしにふさわしいホテル」の、
作家・有森樹李(のん)も出演していて、新人編集者として出会ったりする。
でも、書店員の橋本愛のほうが輝いてたなぁ。
長津田役の中川大志は一目惚れするほど、カッコよかったけれど、
脚本一本完成させない有言不実行ぶりに、愛想を尽かされる役を、
愛嬌たっぷりに演じてモテ男ぶりが板についている。
19歳~29歳の外見と性格の変化が、上手く撮れていないので、
どこか絵空事な感じが、してしまうのでした。
#10 ホタルイカ掬いが斬新
多分舞台は東京なのに毎年春にホタルイカ掬いに行く2人。
しかもどう見ても場所は富山じゃなくて三浦海岸。
知らない人が見たら全国どこの浜でもホタルイカを掬えると思っちゃうんじゃないか心配になった。
カナコちゃんみたいな早稲女、昔同僚でいたなあ。
その子は法学部出身で彼氏が司法試験浪人しててヒモ状態で、数年間彼氏を支えてたけど、彼氏が司法試験の申し込みすらしなかった年にお別れしてたわ。
つまりカナコちゃんと長津田は早稲田あるあるな2人なのかしら?
ダメな彼氏をずっと忘れられないカナコちゃんを応援しながら鑑賞。好みの作品です。
面白かったです
順々に人物がフィーチャーされていくのが、物語もオムニバス風の感じになっていて、面白かったです。
指輪の巡りなど、伏線と回収があるのもよくできていると思いました。
脚本が良く、それをよく映像化されていると思います。
「私にふさわしいホテル」とのコラボ、橋本愛とのんの共演は私の中で盛り上がりました。
この二人のツーショットは微笑ましいです。
ラストは少し意味不明(二人の行く末の波乱を含めていると解釈しますが)ですが、明るくハッピーエンド?で終わって良かったです。
主人公の名前が?
中川大志さんの役名、ナガツカケイシさんを意識してますかね。
矢崎監督、久しぶりの快作じゃないですか。「ストロベリーショートケイクス」は大好きですが、その後余りピンときてませんでしたが、今作は面白かったです。テンポよく、いろいろなキャラを、うまく群像に仕上げてます。女優さんのアップと涙を多用しているとか効果的だと思いました。
あの頃の年齢、誰にでも《あるある》じゃないですか。くっついたり離れたり、学生から社会人になって、周囲との関係も少しづつ変わっていって、でも忘れられない記憶を引っ張ったり。
なんか、元カノ(元カレ)に会いたくなるような気分にさせてくれます。
橋本愛さん可愛かったですね~。健気というか、一本通ってるというか、中村蒼さんとのことは年齢ですよ。気が置けないは理解できます。中川大志さんみたいなチョイ悪男はあの頃ならモテます。2人とも携帯番号を残しているあたり、正にあるあるじゃないですか。臼田あさ美の役、わたしは男ですが1番感情移入してしまいました。頑張れと言いたいです。中村蒼さんは損するタイプです。何処かで押し倒す勇気が必要でした。山田杏奈さんとの池のシーン、好きです。
なんだかんだ、人間は成長するんですね。みんな自分の道を進んでいきます。楽しめた作品でした。
あんなヤリサーあるんですかね。何気にあまちゃん復活でした。中村蒼さんの家に行く途中の墓地は「ストロベリーショートケイクス」で中村優子さんの帰路でも使ってませんかね?ホタルイカどこですか。
あの10年を経験した年齢の方々に、おすすめしたいです。
演技の中身が変わらないのでは時間の経過に説得力がない
私としては、期待ハズレでした。
それほど面白くないエピソードが続いて、冗漫な物語になってしまっている気がします。
贔屓にしていた中川大志さんだけれど、この映画では少し幻滅。
橋本愛さんも良くなかった。それほど期待はしていないけれど、演技がこれでは少しがっかりです。
大学入学からの10年間を描いているのに、衣装とメイクで歳をとらせても演技の中身が変わらないのでは、映画の中の時間の経過に説得力がありません。
別れても好きな人
2025年映画館鑑賞30作品目
3月30日(日)シネマ・リオーネ古川
通常料金1900円
原作は『伊藤くん A to E』『私にふさわしいホテル』の柚木麻子
監督は『ストロベリーショートケイクス』『無伴奏』『さくら』の矢崎仁司
脚本は『無伴奏』『さくら』の朝西真砂
脚本は他に『無伴奏』の武田知愛
キャッチコピーは「この男は、バカだ。でもずっと好きな私は、もっとバカだ。」
粗筋
大学生になったばかりの早乙女カナコ
賑やかな各サークルの勧誘
なんやかんやで演劇サークル『チャリングクロス』に所属する大学の先輩で脚本家志望の長津田啓士と付き合うことになった
大学卒業の約束を守らないなど長津田の振る舞いに堪忍袋の緒を切れたカナコは別れることを決心したのだが
自分に置き換えて「あるある」とか「ありえない」と論じることはできない
なぜならそういうことはできない性分だから
しかも野暮天ときてる
だがそんな自分でもラブコメディーとして楽しめた
早乙女カナコは別れた後も長津田啓士が好きで
三行半を突きつけられた長津田啓士も早乙女カナコが好きで
本田麻衣子は長津田啓士が好きだけど早乙女カナコの代わりにはなれなくて
吉沢洋一は早乙女カナコが好きだけどワイルドな長津田啓士に勝てず
吉沢洋一の元カノ慶野亜依子はけっこん願望が強く縒りを戻したいようだが覆水盆に返らず
あの歳の女性で結婚する予定がダメになるって結構きついはず
世の中というものは心身ともに逞しい人物だけで構成されているわけではなく鬱になる人もいるかもしれない
こうしてみると橋本愛のスタイルが良い
かっこいい
チェックのシャツにジーンズというステレオタイプなオタクっぽいコーディネートも彼女だとサマになる
165センチらしいがもっと大きく見える
背中とか細身なのになぜか広く見える
川島芳子とか男装の麗人が似合いそう
その点でいうと山田杏奈や臼田あさ美などとは好対照といえる
まかり間違って男に生まれていたら抱かれたい男No.1のイケメンになりそうな風格
脚本が書けないからスランプだとぼやく長津田
「打率3割が当たり前のバッターが2割5分で終えたシーズンがあるとしたらそれはスランプだが打率2割5分が当たり前の選手が1割台で終えたとしてもそれはスランプではない」
というニュアンスの発言をノムさんが自書で記していた記憶があるがそれを思い出した
やはり『私にふさわしいホテル』でもそうだが能年玲奈と橋本愛のツーショットを見ると顔は自然と綻び嬉しい感情が込み上げてくる
なぜかチョイ役でよく見かける吉岡睦夫
どうやら脚本の最終改稿で登場したキャラらしい
カナコが亜依子にプレゼントした京都の出版社が発行している手帳は守衛さんへのクリスマスプレゼントに
大谷翔平を彷彿させる5年先10年先の計画は卒業か
チャリングクロス
ロンドンの中にある地名である
だからチャネリングファックで有名な代々木忠監督とは関係ない
ジャスティスというサークル
早稲田大学のイベントサークル「スーパーフリー」を彷彿させてしまう
いかにもチャラチャラした感じがして如何わしいムードが漂い怖かった
明治には親しみを感じるが早稲田とか慶應とかお高くとまった感じで生理的に好きになれない
小悪魔だとかしたたかというがあの程度でそうなら大馬鹿を除いたほとんどの女はしたたかで小悪魔ってことになる
お弁当を作っている麻衣子の隣に登場した若い男はパンイチだった
セフレかと思いきや弟だった
姉と弟だから成立するのかもしれない
兄と妹なら駄目だろう
それにしても小学生じゃないんだから姉の前でパンイチはないだろう
スピードが違う
ベクトルが違う
好き
ゴールが見えない
話の落とし所が見えない
逃げるカナコ
追いかける長津田
ジェットコースター
衝突するカナコと長津田
終わり
えっ!?
エンドロールは端役まで登場場面の顔写真つき名前付きで紹介する親切ぶりは好感が持てる
どの映画もこのくらいやってほしいものだ
配役
「早瀬大学」の学生の早乙女カナコに橋本愛
演劇サークル「チャリングクロス」の演出家兼演者で脚本家希望の長津田啓士に中川大志
「インカレサークル」に所属する「日向女子大」の学生の本田麻衣子に山田杏奈
麻衣子の弟の本田一成に西山巳喜多
麻衣子の友人でK大の怪しげなサークル「ジャスティス」所属の相沢美奈子に久保田紗友
「ジャスティス」のメンバーの鬼怒川に姫子松柾
カナコの内定先「永和出版」の社員の吉沢洋一に中村蒼
研修中のカナコの教育係に任命された営業部の慶野亜依子に臼田あさ美
出版社の守衛に吉岡睦雄
出版社の営業部長の澤木に草野康太
亜依子の親友で新婦の明美に紀那きりこ
明美の新郎に当来庵
亜依子の親友の聡美に川瀬絵梨
亜依子の親友の駒子に篠崎しの
カナコの親友でルームメイトの立石三千子に根矢涼香
三千子の元カレの篤志に松田真織
「チャリングクロス」の役者で法学部の杉野雄二に平井亜門
「チャリングクロス」の仲間の町田蓮に石田泰誠
「チャリングクロス」の仲間の溝口鼎に中村莉久
「チャリングクロス」の仲間の山中早に大串有希
売れっ子作家の有森樹季にのん
サンタのコスプレ店員に二宮絵梨香
トナカイのコスプレ店員に嶋村連太郎
居酒屋の店員に野津克哉
赤ちゃんに紫恩
都の西北に棲む男女でなければ成立しない?
原作が『早稲女、女、男』(柚木麻子著)。何年もグダグダ卒業せずに演劇サークルを率いている、という設定のカレ。映画では、どこかも分からない大学の設定だが、ココは思いっきり『早稲田』であるべきだった。でないと、長津田のキャラクターが、単にFランの怠け者クズになってしまう。原作通りに早稲田であれば、こういう大器晩成の、生活破綻型の天才が、熟成を待っている、という環境に納得ができるだろう。さらに、自意識過剰な地方女子高出身のワセジョを幾人か知っているが、まさに本作の早乙女のような早稲田ならではの女子大生だった。とはいえ、原作者の柚木麻子は立教OGなんだな。
思い切り『慶應義塾』のカーストを残酷に描いた「あのこは貴族」(2021年 岨手由貴子監督)は、そのヒエラルキー描写の見事さで、腑に落ちた。それは舞台が慶應である前提が故だからだ。本作では、どこに忖度したか、許可が下りなかったか、プロデュースの力不足か、大隈講堂をバックにした映画になり切れなかったところが、中途半端な普通のこじらせ恋愛ドラマに成り下がった理由だろう。
腑に落ちないことだらけ
仕事を選びながら着実にキャリアを積み上げていると思っていた橋本愛主演。
他にもなかなか良いキャストが出ているので見てみた。
全体的にスッキリしない。
登場人物に感情移入できない。
新入生の彼女があのキザでダサくて古臭い手口のダンス一発でなぜ恋に落ちるのか?
そして二股かけられてもなぜあんなにも達観していられるのか?
先輩がそこまで魅力的に見えない。
臼田あさ美も元彼を引きずりまくって往生際が悪い人たちの天丼状態。
物語の進行もタルくて退屈。
昔のフランス映画みたいな変なスキャットの入った劇伴の音楽も陳腐。
なにこのセンス?昭和かよ?
と思ったら監督は結構な妙齢な方。
衣装もなんか役者のサイズに合ってないし、安っぽくてダサかった。
そして恋愛ものの邦画あるあるだけど、ラスト近くに物語がいったん落ち着いたところで
「〇年後」
というテロップ一発で時間を飛ばしてそれでも二人の心は色褪せてなかったみたいな安い演出。
月日が経っているはずなのに髪型も化粧も衣装の感じも一緒。
予算と撮影スケジュールがないからこそ、そこはディテールにこだわるべき。
他にもインターン学生に手を出したにも関わらず常識人みたいに描かれている職場の先輩もなんか変な奴。
山田杏奈が演じた後輩だけちゃんとしてる人だった。
WOWOWとかでやってるのを1回見てすぐ消去しちゃうタイプの映画。
求めているものとはちょっと違った……
『私にふさわしいホテル』をとても楽しめたので、その関連作ということで拝見しました。
が、ちょっと期待外れでしたかね。橋本愛さんと中川大志さんの腐れ縁モノ、ということでもう少しロングスパンの話を描くのかな、と思ったら、物語の大半は大学時代の話。二人が悪かったわけじゃないが、もっと若いキャストでやるべき話のような。
長津田とカナコの馴れ初めもあっさりして、二人が熱愛していたころの描写も少ないため、その後に気持ちを引きずるカナコにあまり共感できませんでした。長津田くんがあの年代の女性にもてるのは理解できますけどね。
どちらかといえば、カナコと麻衣子、カナコと亜依子といった女性同士関係の方がよく描けているため、長津田に加え、洋一との関係も消化不良気味。
クロスオーバーとはいえ、有森樹李とのカナコの関係性もそこまで描けておらず、カナコのバイト先を「私に~」の書店にしちゃって、久々の対面みたいにした方がよかったのでは?
最大の不満はチャリングクロスの描写。飲んでばかりいて、演劇サークルとして、演劇している感じがまったくないところですかね。あれでは例のプールでバカ騒ぎしているテニスサークルともやってることはあまり変わらんような。
忘れられないや嫌なことを言ってしまうって若い頃ありましたね。舞台設...
学生時代を思い出す‥‥
飾り気ないのに美しい早乙女カナコ、指輪もバイクのローンも彼女に支払わせちゃう、ダメダメ男の長津田、大学デビューでメイクもファッションを頑張っちゃう麻衣子(山田杏奈ちゃん、可愛いー🩷)、なんか学生時代にいたよねーー、って感じのキャラ設定でした。
特に長津田、こうゆう人いたなぁー。留年続けて、長瀬智也ばりの長髪で、ヤマハSRに乗ってる、先輩!異様にモテるんだよなぁーー。
6年後からのくだりは、ちょっと長かったかなーー。90分くらいの映画にまとまりそうと思った。
「私にふさわしいホテル」の有森先生の登場は嬉しかったけど、普通の大人?に成長していたのが、少し残念💦
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