劇場公開日 2025年9月12日

「沖縄の風が吹き抜ける」風のマジム ぎんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 沖縄の風が吹き抜ける

2025年9月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

実話を元にした原田マハの小説の映画化。
原作がすごい良いのでそのまま映画にしたらすごい素敵な映画が出来上がりました。という映画

沖縄は人口あたりの居酒屋数が日本一の県(ちなみに2位は高知、3位が東京だそうです)
お酒が大好きなおばあちゃんと行く行きつけの居酒屋でマスターに勧められたラム酒が美味しくて、でも沖縄には泡盛はあるのに沖縄産のラムは無い。原料のサトウキビはいっぱいあるのに!ということで「沖縄産のラムを作る」と言う企画を社内ベンチャーコンクールに応募した派遣社員のOL。企画は見事に通りいきなり新規事業開発部のリーダーに就任。

「じゃあ次は事業計画書ね。工場予定地の選定建設計画、地域住民・市区町村との折衝、予算、収支見積もり、醸造家の選定・・・」
「え、これ全部私がやるんですか?」
「あなたが言い出したんだからあなたがやるのよ」
「人生の大切な事は多くが思いつきで決まる。でも思いついちゃった人は覚悟を決めることが必要。その覚悟ができないならやめなさい」

かくして、たまたま飲んだラムが美味しかったので作ってみたいと言う思いつきは南大東島を舞台に世界に誇る沖縄産のラムを作ると言う壮大なプロジェクトに!
めげない主人公を伊藤沙莉が好演。見終わった後に沖縄の風が心の中を吹き抜けるような実話ベースの優しいサクセスストーリーです。

ぎんぞう