「風交じむ」風のマジム uzさんの映画レビュー(感想・評価)
風交じむ
下戸ですが、久しぶりの伊藤沙莉ですので。
新規事業とはいえ、通信会社で酒造り?とは思うが、そんなこともあるのですね。
完全に勢いで社内コンペに応募して始まっていく。
まじむの性格や酒好きであることを伝えてくる冒頭の会話が上手い。
情熱は本物で、それは何冊ものノートに表れていた。
しかし、社名を出して名刺まで渡してるのに会社を通さず行動しまくるのはいただけない。
(窘められた後もやめないし)
終盤に説明会が「怖い」と言うのはよかったのだが。
東大東島の説得が、飲ませるだけで解決というのはサスガに無茶では。
最終プレゼンも数字の話ゼロだし、全編に渡り情熱一本槍といった印象。
酒は育ちきってないが人は育ってた、となって瀬名覇が引き受ける流れは好き。
まじむに豆腐づくりを見せる際のおばあの目が見事。
序盤、的確に現況と必要事項を伝えてくれた糸数さんも冷たいようで一番いい人。
肥後さんやガレッジセール川田さんらの置き所も丁度よく、配役は文句のつけようもない。
上手いとはいえない人も、雰囲気が合ってた。
最後の取材を東大東島でなく那覇の、しかもまじむの実家の前でやってたのは意味不明。
おばあが体調崩したとかは事実であっても蛇足。
締めのダイジェストは完全に不要で、ラベルを見せて終わりでよかったでしょ。(観客を信用して…)
所謂“いい話”ではあるんだけど、“お仕事もの”として見ると瑕疵が目立つかなぁ。
最後の取材、なぜ豆腐屋の前、って思いましたね。
村長さんたちも呼んでたんだから、どう考えても南大東島でやるべきでしょう。
実話がそうだったのかもしれないけど、あのシーンは気になりましたね。
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