「ひかえめにいって最高です」顔だけじゃ好きになりません Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ひかえめにいって最高です
少女漫画原作映画に求めるものが全て入ってる気がすんの。
宮世琉弥カッコいいね。《恋わずらいのエリー》では「これは、カッコいい、のか?」という感じで、《おいハンサム!!》では「三枚目要素あるほうがいいのかな」と思ったけど、本作はカッコいい。青い髪が良く似合ってる。
久間田琳加はイケメンの顔が好きで、SNSでイケメンを見つけては癒やされてるんだよね。
それで宮世琉弥に会ったときも、距離感がバグっていて、画面越しに推しに会ってるような感じになって、腐女子全開の対応しちゃうんだよね。
実際には、ないよね。
確かに画面で観てる人が目の前にいても、ちょっと現実感ないけど、だからって、そこまでの対応になるかなとか。
でも、芸能人をナマで見るとなんか普通の人間とは違うものを見る感じになるから、あるのかな。
その辺のありそうななさそうな設定をうまいこと使ってくるの。
でもずっと画面の中にいる感覚だと話が進まないから、恋愛になるときは生身になるんだよね。かと思えば、やっぱりお話の中の展開な感じだったり。うまい。
最初に出会ったところで「めっちゃ人間じゃないですか」と久間田琳加がいい、「いままで『顔だけ』って言われてきた」っていう宮世琉弥が惹かれていく。顔が見えないのにアカウント運営を丁寧に教えたのもポイント高いんだよ。
色々な展開も自然で良かったし、観客はすぐに「両片想いだ!」って気づくから応援しながら観られていいね。
久間田琳加は素直に思ってること口にだすから、女性心理の描写も分かりやすくていい。
ただ宮世琉弥が告白を一週間放置すんのは、ないよ。
色々と理由つけてるけど、現実には、ない。
男性心理の描写はおかしいなと思ったけど、少女漫画に登場する男性の心理とすると、良いのかも。
そして、久間田琳加、うまいよね。
かなりフッた役だから、演じやすいだろうなとは思うけど、それにしても、うまいよね。
《俺物語!!》で永野芽郁を観たときの感覚に近かった。
久間田琳加出演作は観るようにしようと思いました。
ファッションも良かったな。
男性二人はメンズモデルかっていうトレンドの服を着るんだよね。
でも久間田琳加は「なるほど高校一年生」ってかっこなの。(でもゲームシャツは着てた。)
なかなかあり得ない設定を、あり得そうに描くバランスがスゴイし、これは実写の方がその感覚がうまく出るだろうと思ったし、おすすめです。