神は銃弾のレビュー・感想・評価
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マイカ・モンローのやさぐれ感が素晴らしい!
悪魔崇拝ってどうなの?
やっていることは、反社といっしょ。
悪魔崇拝とは関係ない気がしていて、悪魔崇拝をよりどころにして
女の子を殺すとか悪事の限りを尽くすって!?
ボブとケースのコンビは実に見応えがあった。
最初はお互い理解し合えなかった(ボブがケースを理解できない)のが
徐々にわかりあえるようになる心の変遷も良かったし、
ボブがブチ切れて銃をぶっ放すところからが本番。
それにしても警察がクソなのは、どの映画の世界線でも共通。
ラストバトルも壮絶、無駄に長くなくてそれも良かったし、
全員ぶち殺してくれてスッとした。
バトル後の20分が実に味わい深かった。
特に、ボブとケースの別れのシーンはグッときた。
お互いわかりあえて愛情になっていた。
「あんたは逝く」
ケースの手によって、ちゃんとサイラスも罰を受けた。
まさに神は銃弾だった。
ケースはお母さんを見ることができてよかったね。
ラストシーンは出来過ぎだと思うけど、それくらい二人は報われてよいと思う。
できれば劇場で鑑賞したかった。それだけが心残り。
ボブ某
パンフレットでも読んで人間関係整理しようかと思ったら、売ってなくて残念。
原作があるんですね、時間があったら読んでみたい。どこまでが実話なのかとかも知りたい。
ボブは不死身かよ。
まあ映画のご都合主義だってことはわかるし、アクションは楽しくて良かった。
悪を倒すためとは言え色々と法を犯してるけど、お咎めなしなんかな(笑)
ただ娘に起きたことを考えると…。
強くなっていく様
が凄いですね。最初はタトゥーでさえも抵抗感があったのに、最後は狂った相手にも堂々と戦いを挑んでいく二人になりましたからね。これを乗り越えれば、ちょっと歳の差がありそうだけど、そういう関係になりますね。
審判と愚者
宗教色が強い予感はしつつも、タイトルに惹かれて鑑賞。
正直、構成が上手くない。
ケースの誘拐シーンは冒頭に入れても分かりづらいだけで、導入のテンポを悪くしている。
途中で回想という形じゃダメなんですかね。
ジョン・リーとモーリーン、そしてアーサーの関係についても描写があまりに唐突。
そのくせ捜査パートは画面が暗く、ただ暴力が続くだけで平坦。
終盤の殺された老婆と(恐らく)幼少のサイラスのカットは、分かりづらい上に血縁だから何だという。
敵は「カルト教団」とのことだが、教義も理念も感じないし、ただのギャングでは。
取ってつけたように“儀式”の跡とか出してくるけど、そもそも誘拐の目的やターゲットの根拠は何?
腹の傷なんか無かったかのように動き回り、火炎放射もバットでの殴打もものともしないボブ。
ケースの丈夫さも大概で、顔の傷もすぐ消える。
立ち位置のよく分からないフェリーマンが何故か毒蛇の血清まで持ってたり、ツッコミが追いつかない。
最後のサイラスの吹っ飛び方もギャグだし、親子ほどのボブとケースに無駄に恋愛フラグを立たせる。
それに取られて、せっかく救出されたギャビは長いエピローグに登場すらせず。
ボブやケースは何の罪にも問われないの?
雰囲気は悪くないし、リアリティは別としてもショットガンで身体が吹っ飛ぶ描写も迫力がある。
序盤はモロに“事務方”だったボブの、タフなアウトローへの変化も素晴らしい。
いくつか良さげな花は付いているが、それを隠すほどに雑多な葉が生い茂っているような作品だった。
鑑賞動機:原作の評判10割
原作はもう20年以上前なのに、今映画になるんだねえ。読んではいなかったはず。
ド直球ノワール一直線みたいな話と勝手に思っていたが、結構込み入った事情がある事件だったのね。ただそれでもやっぱり説明不足に思えるのに、上映時間はかなり長い。もうちょっと上手く整理して欲しかった。
とはいえ、ボブの話と見せつつ、最終的にはケースの話に収束していくのは、彼女が過去を乗り越えていくために必要だったのだろう。
顔面パンチ、ホチキス、下顎あたりはキツかった。
せっかくなので『その犬の歩むところ』映画化希望。
聖母の頬にはLOVEが刻まれ、羊の頬には囚われのスパイダーが刻まれていた
2025.1.2 字幕 T・JOY京都
2023年のアメリカ映画(156分、R15+)
原作はボストン・テラスの小説『God Is Bullet(1999年)』
カルトに娘を奪われた保安官が元カルト団員と共に奪還を目指すミステリー映画
監督&脚本はニック・カサベテス
原題は『God Is Bullet』で「神は銃弾」という意味
物語の舞台は、アメリカ・カリフォルニア州の田舎町
保安官事務所の事務方として働くボブ(ニコライ・コスター=ワイルド)は、妻サラ(Lindsay Hanzl)との間に娘ギャビ(クロエ・ガイ)を授かっていたが、今では離婚し離れ離れに暮らしていた
サラはサム(Kola Olasiji)と再婚し、裕福な生活をしているものの、夫婦喧嘩が絶えなかった
クリスマスの日、サラの父アーサー(デヴィッド・トーンソン)と教会に訪れていたボブは、そこにギャビたちが来ず、家に連絡を入れても不通だったことに不信感を募らせる
二人で彼女らの家に向かうと、玄関は開けっぱなしで、物音ひとつしなかった
ボブは警戒しつつ中に入ると、そこにはサムが吊るされて殺されていて、胸元にはタロットカードの「審判」が打ち込まれていた
さらに、庭のプールには無惨に撃ち殺されたサラが発見され、ギャビの姿はどこにもなかったのである
そのニュースを知ったケース(マイカ・モンロー、若年期:エリーズ・グズオウスキー)は、セラピストのアン(ナンシー・デ・マロー)に手紙を書きたいと言い出す
ケースは元カルト「左手の小径」のメンバーで、今回の事件に何らかの類似性を感じていた
上司のジョン・リー(パール・ヨハンセン)に反対されるものの、ボブはケースに会って何かを掴みたいと考えた
映画は、ボブがケースと会い、二人で「左手の小径」へ接近しようとするところから動き出す
ケースは「戻る」という想定で、ボブは「入信」という設定のため、彼女の友人であるフェリーマン(ジェイミー・フォックス)を頼ることになった
彼は教団の信者っぽくボブにタトゥーを施し、教団のリーダー・サイラス(カール・グルスマン)と通じているバーのオーナー・エロル(ジョナサン・タッカー)を訪ねた
そのバーにはサイラスの手下たちも来ていて、ボブの目元にメンバーのレナ(Virginia Bassavetes、若年期:Carola Cuarón)の印が入っていることを訝しがる
報告を受けたサイラスはケースが何か企んでいると察知し、再入信を拒み、ボブ共々追い返してしまう
そこで、ボブたちは別の方法で彼らにメッセージを残そうと考えるのである
物語は、一応実話ベースとのことだが、ほぼフィクションのような内容になっている
人物関係の描写があまりにも少なく、初見でアーサーが何者かがわかりづらい
ギャビに対して「おじいちゃん」と自分を呼んでいたので、ギャビの祖父だとわかるのだが、ボブの父なのか、サラの父なのかわからず、サラの死体を抱き抱える際にようやく察することができるという情報量になっていた
実話に関しては、カルト関連と不動産詐欺関連が実話で、奪還のあれこれにはフィクションが多めという印象だった
原作はミステリーのベストセラーだが、映画からミステリーっぽさはほとんど感じられず、バイオレンスに重きを置いた改変がなされているように感じた
いずれにせよ、クライム&バイオレンスとしては面白いと思うが、さすがに長すぎると思った
中弛みがあるわけではないのだが、なぜか時計を気にしてしまう感じで、宗教的な論争が多くて馴染みがないからかもしれない
ラスト付近で、ケースが「あなたのマグダラのマリアになってあげる」というセリフも、ある程度聖書のエピソードに詳しくないと意味不明に思えるように感じた
マグダラのマリアはイエスが磔にあった後に彼の体を拭ったとされている人物で、死と再生のメタファーのような存在になっている
ボブは一度死んで、これから生まれ変わるという意味になると思うのだが、そう言ったことよりも、ボブの罪を前世に置いていく見届け人になるという意味合いの方が強いように思える
タイトルが「神は銃弾」で、それは「平等に死をもたらすから」という意味になっていて、信仰の対象に対する暗喩にもなっている
ケースは自分を助ける何かを探していて、その先でサイラスに出会ったが、そこには答えはなく、最終的には「銃弾こそが人を平等に裁くもの」という概念に辿り着いた
神が人に残した唯一の平等性がそこにあって、それゆえにケースの信仰はボブをも助けることができたのかもしれません
BY THE SEA
ポスターイカすぅ!というだけで感情を決めた今作。
なんとか年内に見たいという想いを胸にねぼすけな体を叩き起こしてなんとか鑑賞。
目がバッキバキだったのもあって集中力切らさず観れました。
元妻と旦那がカルト集団に殺され、愛娘が誘拐されたことにより保安官のボブが立ち上がり、そこにカルト集団に囚われてるケースが協力していくといった感じでちょっと変わったバディものの側面もあるのも好みでした。
割とストーリーが交錯しまくるので少しややこしいところもありますが、ボブの娘の誘拐、ケースの組織脱出&復讐、土地を譲らなかった女性の殺害、土地柄起こる犯罪と要所要所はまとめられていてそれらが分裂したり説明の少なさだったりがややこしさに繋がっていたなと思い勿体無いなとは思いました。
ボブの耐久力が異常なのも好きなポイントです。
結構切られて血もドバドバ出ていましたが、アルコールを飲んだ勢いで気合いつけてアルコールで消毒からのボンドで傷口をつけてからのホッチキスで止めるというこの手の作品がやる処置方法のフルコンボを勢いそのままやってのけて観るのが痛かったですが、同時にボブ本当にただの事務職保安官なんですか…?となりました。
全体的な人体破壊描写はチープではないですがリアルではない絶妙なバランスで、ショットガンの威力が尋常じゃないのか1発撃ったら上半身や足が綺麗にぶっ飛んでいくので、それをボブが撃ちまくるので爽快感と同時にどうやって使いこなしてるんだろうと疑問に思いつつも派手なので楽しかったです。
ぶっ飛んだ人体破壊描写がある一方で、蹴り殴りで1発お見舞いするところは生々しく、ぶっ飛ばすとかではなくしっかりと流血させるところはオッとなりました。
しかも女性の顔面をここまでグチャグチャにさせる作品は珍しく、そこも評価が割れてる要因の1つかなと思います。
最後の戦いでヒャッハーたちが花火を上げながらワゴンでどんどんやってくるところはテンション上がりましたし、それに立ち向かうボブとケースがこれまたカッコよくて痺れました。
奇襲を仕掛けたりゴリゴリに銃をぶっ放しまくったりで最高ですし、もろ火炎放射を食らいながらも動き回るボブが意味不明ですし、顎を撃ち抜いてみたり焦らしプレイをしてみたりと中々の趣味の悪さも好みでした。
ただここで盛り上がってスッと幕引きだろうと思ったらそこから丁寧に全ての伏線を回収していくので、そこら辺はスムーズに進んでいってほしかったです。
この手の作品にしては珍しい終わり方だったのも意外性がありましたがそこまでスパッと言ってほしかったです。
気持ち長い気はしましたがミステリー要素を頭から追い出してグロ全開の人体破壊描写を楽しめたのでオールオッケーです。
実話にどこまで基づいてここまではっちゃけたんだろうというのが観終わった後も気になっています。
鑑賞日 12/29
鑑賞時間 8:50〜11:35
座席 C-12
壊れた部分を隠したがる
明けましておめでとうございます。
新年一発目のレビュー、いかせて頂きます。
鑑賞したのは去年ですがね😅
これはかなり重たい内容でした😰
娘のギャビを誘拐された刑事ボブ。
誘拐犯であるカルト教団「左手の小径」
から娘を取り戻すべく、かつて教団に属していた女性ケースと手を組み、2人で潜入していくストーリー。
ニコライ・コスター=ワルドー演じるボブの、中盤から覚悟を決めて教団に立ち向かっていく姿勢は思わず応援したくなります💪
ケースを演じるのはマイカ・モンロー🙂
すごく美人さんなのですが、今回はタトゥーだらけで更には…。
雰囲気や視線、少しこもった口調で傷を負いながらも過去と対峙する女性を見事に創り上げていました。
教団の親玉サイラスにはカール・グルスマン🙂
暴力は日常茶飯事で、殺人も平気で行うまさにサイコ野郎⚠️
腰を入れないパンチや蹴りで相手が吹っ飛ぶのがちょっと不思議でしたが、狂気をたたえた目が特徴。
グルスマンは「ネオン・デーモン」
にも出てましたが、悪い目が似合います。
ジェイミー・フォックスはフェリーマンという協力者的な役割で、彼が画面にいる間は安心して見れますよ🙂
こういう映画は日本では当たらないでしょうが、私は好きですね😀
事件を抱えている身としては、完全に他人事には思えませんし。
警察がすべての事件に対処するのは不可能でしょうから、自分たちで取り戻すしかないというのは僭越ながら共感を覚えます。
救いがない映画ではありませんし、超シリアスが好きな方にはおすすめですね🫡
それでは、本年もよろしくお願いします😀
丁寧な心描写
カルト教団に元妻が殺され娘が誘拐される。10日程経っても何の進展もないことから主人公である保安官のボブが自ら捜索の旅にでる。
その際に犯人を知ると垂れ込みがあった元教団員のケースと共に捜索の旅に出る事となる。
顔含め体中タトゥーまみれのケース。最初は疑いながらも接しながらも娘を本気で探そうとする姿に徐々にボブは信頼をし、ケースもまたボブを信頼していく過程が苦しく切なくもどこか心温まる。
ケースもまた12歳の頃に拉致され地獄の様な生活を強いられてきた。
その苦しい過去をストーリーが進むに連れて見てるこちらも苦しさと復讐心みたいな憎しみを覚える。
上映時間は長めだがこの心の近づきがゆっくひ丁寧に描かれているのがとても好みではあった。
一方ラストで娘を取り返してからの銃撃戦はリーアムニーソンばりに普通の中年男性がバンバン敵を散らしていく姿に少し驚いた。それまでと少しテイストが違う様にも感じたが、ボブ、ケース、ボブの娘を苦しめてきた者は一応一掃できたのでこちらも少しはスッキリエンド。
渋めの作品ではあるが年末年始に見る作品で迷ってる人には勧めたい一作ではある。
♪カルト教団で~ェ、思い出す~ぅ
ある有名な俳優
彼は、最近 "ダーク・ビラン" の役柄で日本のマスコミが妄信するアメリカのショウ的賞を受賞している。
その彼の両親はカルトを信じ、彼の兄は異性だけか分からないけれども性的交渉を小学校に上がるか上がらない子供のころから...そのような兄を持つ彼は、腐れ縁の相棒と "人なら作ってはいけない" もの(決して何かと特定はしたくない)をこの世に出すアピールとして小細工をかましている。その小細工の元となる話は、そいつの兄が時代の寵児のホラー以外の作品を原作とした映画に出演後、これまた、活舌の悪いジョニー○○のレストランにたむろしたガキどもとドラッグをしこたま摂取し路上で亡くなっている...という事実をベースにしているので人の情をもてあそび、その上、踏みにじるので悪質性が高い。多分何のことやら分からないと思う。あざとく書いているが為に
まぁ、前置きはこれぐらいに
本題に戻ると
映画は胸糞なシーンから始まる。その二つのシーンよりもこの作品をシンボライズしている上司の言葉が...
You're a desk cowboy, Bob.
A seat warmer.
I'm sorry. You want the truth, there it is.
ところで本作と同じく
エクスプロイテーション映画(Exploitation films)風にレビューを書いちゃっています。
この嘘偽りを白状している "BASED ON A TRUE STORY" なる作品は、映画製作会社 Patriot Pictures が作っている...パトリオットというぐらいだから、どんだけ右寄りの映画と思っているとあるサイトでこの映画会社を表するコメントを見つけました。
It's easy enough to think that they’d be all about right-wing
propaganda, but it doesn’t really look like that’s the case.
(略)
It’s just a bunch of low-budget crime/action flicks featuring
B-listers or struggling A-listers looking for an easy paycheck. なんてね?
冒頭の憤りを回収させるラストシーンでは、個人的にはフィルムスコアの違和感を差し引いてもドンパチは見ごたえがあり、ビラン達がやられるシーンはそれなりになっていた。
エクスプロイテーション映画
ポール・シュレイダーが脚本を書き、若き日のトミー・リー・ジョーンズが出演をしていたカルト的作品『Rolling Thunder』やウィルスでないブロンソン主演の『Death Wish』が思い出されるけど本作に限っては、何か面白さを感じさせない。というのもあたしの個人的法則... つまらない映画ほど、正比例するように製作総指揮者の数が多い。ってなことで失礼します。
ちょっと待った! ※余談として
むかし南の島にいた時、月に一度、『Crimewatch 』というBBCの流れをくむテレビ番組があり、未解決の重大犯罪を再現し、事件解決に役立つ情報を一般の人々から集めるというテレビ番組があった。ある逃亡犯の一人が、本作に出てくるような顔全体に墨を入れていて、「こんな分かり易い奴... おらんやろう?」と思ったけど本作を観て「なるほどねー」なんて納得もしました。
あまり言いたくはありませんが、
ある国では、デジタル・プラットフォームで既に配信が開始されている。
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