劇場公開日 2024年12月27日

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「惜しい…というかかなり残念な作品」神は銃弾 ezioさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5惜しい…というかかなり残念な作品

2025年6月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

驚く

テーマや設定はなかなかアツくなる匂いプンプンで予告を観た時から楽しみにしていた。
勝手に楽しみにしてただけ、と言われればそれまでなんだが。
それにしても主人公2人への感情移入のしづらさが引っかかってしまった。男の方はめちゃくちゃヘナチョコであまりにも頼りない。探し始めて顔にもタトゥーを入れる気合いはもちろん買うが、ショットガンで顔を吹き飛ばすゴアでは巻き返せないくらいに漂う情けなさ。旅する哀愁や不器用な恋を演出しているのは分かるが盛り上がりに欠けていた。女の方も希死念慮を孕む行動は哀しく映るが宿敵が小物すぎてラストのついにやった!感も薄い。宿敵である男は過去から見ても小物であり、カルト宗教と言いつつも"若気のいたり"の延長のようなお遊び程度の儀式。確かに複数の女性が陵辱されていたような写真は映るがその行動理念もあまり深掘りされず見えてこないため、規模は小さいながらもっともっと凶悪な一面が見えてこないと…と思った。
そして中盤から明かされる家族との因縁も主人公の男は赦した?のか決着をつけた様子もなく、「2人が出会って大団円!」みたいに言われてもなぁ…と。
あと要所要所でBGMとしてかかるボブディランは旅って感じの哀愁は演出できているが感動には直結せず。
復讐劇と思ったらめちゃくちゃロードムービーでした。

ezio
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