劇場公開日 2024年12月27日

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「心は渡さない」神は銃弾 MARさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0心は渡さない

2024年12月29日
PCから投稿

怖い

興奮

難しい

カルト集団に元妻を殺害され、娘を誘拐された刑事が、団体から抜け出してきたという女性と協力し囚われた娘を取り戻しに行くが…といった物語。

直視するのも辛い現実をこれでもかと見せつけてくるサスペンス作品。
尺は2時間半超えと非常に長いが、中々一枚岩になれなくとも、目的に向かい協力する2人の姿は見応えがあるし、テンポもよく冗長さを感じさせない作りがお見事。

生きているかどうかもわからない娘を探す焦燥感に加え、少しずつ明らかになるケースの過去。そしてお互いに心を開いていく様…。それでも降りかかってくる困難はどれもキツいですね。

相手は悪魔崇拝者…ということのようだが、一応それらしい描写がないことはないものの、どちらかというと普通の(?)麻薬ギャングと言った印象。その他にもアイツやらアイツやらも何となく怪しい雰囲気が漂い…。

とにかく終始緊張感の漂うサスペンスフルな展開はヒリヒリするし、忘れた頃に回収される伏線たちには一本取られた気分‼

…からの、クライマックスのギアチェンジはある意味圧巻(笑)‼めちゃくちゃやりますやんw‼まぁここも見応えがあってこれはこれで◎

物語はここで終わりかなぁ…って所からも、ちゃんと最後までアレコレ回収してくれるし、中々に辛い描写も多いものの、長尺を感じさせない重厚なサスペンス作品としてとても面白かった。

MAR