「映画としてどうなのか」映画を愛する君へ TSアラヨットさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としてどうなのか
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レビュー評価が高いのを見ていたせいか、観る前にハードルを上げてしまっていたようです。面白くなかったわけではないですが、観終わっても「1本の映画を観た」という印象がなく、ふわっとした感想しか湧きませんでした。完全なドキュメンタリーではなく、かといって監督の人生をドラマチックに映画化したわけでもない。そこがどっちつかずになった感じがしました。
前半の、映画誕生や、映画を観る異議、映画館自体をテーマに様々な意見をインタビュー等で取り上げて紹介するパートは非常に興味をそそられました。中でも、大阪のミニシアター「シネヌーヴォ」の看板や館内が唐突に映ったところは驚きました。監督の若かりし頃を再現するようなパートも、それなりに興味深かったです。モテモテ自慢したかったただけみたいなシーンもありましたが。ただ、通常の映画とは異なって、後半にクライマックスがあるわけではなく、マチュー・アマルリックの登場シーンがそれにあたるのかな、と思わせる程度で、最後のほうは睡魔と戦いながら観ていました。
そもそもこういう構成の映画だから、こんな指摘をするのは的外れかもしれませんが、正直もの足りなさを感じたことは否めません。「映画1本観た」という感覚がほとんどなかったので、そのまま「リアルペイン」を観に行きました。
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