「面白い作り」映画を愛する君へ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
面白い作り
フィクションとドキュメンタリーが合わさった構成で初めは戸惑ったが監督自身がインタビューするシーンがよかった。特にランズマン監督による映画「ショアー」について記事を書いた女性へのインタビュー。「ショアー」は、ホロコーストから生還した被害者、関わった加害者を訪ねて粘り強く証言を聞き映す映画。上映時間は9時間以上だが、一日か二日間か忘れたが大学で仲間と見た。長さは気にならなかった。当時「ショアー」で最も印象的だったのはトレブリンカ強制収容所へ続く真っ直ぐの鉄道線路の映像だ。「ショアー」では全部、現在形で語られる、という指摘を聞くことができただけでこの映画を見た価値があった。ランズマン監督が亡くなったこともこの映画で知った。
実際の映画からのシーンが沢山挟まれていて、冒頭でいきなり来たのが「エイジ・オブ・イノセンス」!ダニエル・デイ=ルイスをスクリーンで見ることができたのは望外の喜びだった。
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